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2005.09.01

I was there, I'm here.

 生まれ育った街を遠く離れて、この街で暮らすようになってもう随分と月日が流れた。
 もちろん、僕の故郷は高知だという思いは今でもある。
 あの失神しそうな暑さの夏と、天地が逆転したかの様な雨の降り方をする、僕が僕であるというだけで嘲笑の対象とした沢山の人と、僕にとってのごく小数の,、素敵な友人・知人達の住んでいる(いた)、僕が一番大好きで、一番大嫌いな街、高知。

 僕は’90以来、僕自身には全く落ち度の無い事を理由に、様々な場所で不快な目に会い、傷付けられながら生きた来た。
 
僕の中にあるアフリカ系や朝鮮系に対する感情が、同情ではなく共感なのもこれが原因だ。

 
生まれた国・街を強く愛していながら、そこから出る事に強く焦がれたのはきっと、その事があったからだろう。
 
自分に与えられた、そして結構気に入ってもいたそれが、嘲笑や侮蔑の対象になった時、その人は一体どうするのだろうか?どうすればいいのだろうか?

 僕の場合、自分が嘲笑の対象では無い街で暮らす機会を得、まるで大きな河を渡る様に、僕はこの街へとやって来た。

 しかし、深夜の仕事からの帰り道。

 電車を降りてから家に向かう道で夜空を見上げると、この街も、かつて僕が暮らしていた、痛みと優しさの記憶に溢れたあの街と同じように、ベテルギウスとシリウスが強く輝いていた。

 どんなに遠く離れていても、夜空は平等に輝いていて、そしてそれは同時に、

『体はどこにだって行けるんだけれど、心はどこにも行けない。』

という事実を、よりはっきりと認識させるのでした。

高知。ごく少数の素敵な友人達がいて、綺麗な海と山と川がある、僕の心に決して消せない・癒せない、深くて大きな傷を負わせた、僕の生まれた街。

 あの時、僕は確かにそこにいて、

 そして今、僕はここにいる。

 SanFranciscoにて T.S.mizzie

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