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2005.11.03

〜”希望” この儚くも心強いもの〜 

〜オートアップ誌面上で、掲載されなかった原稿の残り半分です。〜

 様々な技術の進歩もあって、この世界はかつて無いほどに人と人との交流が活発になった。
 国籍も、人種も、宗教も、全てがごった煮状態で、様々な思想や文化と
身近に触れられるようになっている。
 でも、僕等にはそれらを理解し、受け入れる
事が出来るのだろうか?

 建国当初は黒人奴隷を。その後はアジア系移民達を低賃金労力として利用する
事でその力を増強させてきたアメリカ合衆国、法律としても明記されていた有色人種に対する差別だが、第二次大戦とその後の冷戦で自分達が正義である事を示す為に自国内の不正を是正する必要が生じ、結果、建前上は「世界一、自由で公平な国」になった。
 しかし、学歴が同
じでもアジア系アメリカ人の平均年収は白 のそれよりもかなり低く、(経済的事情か ら)アフリカ系アメリカ人の平均寿命は白人のそれよりも10年以上も短く、例え人種や学歴が同じでも、女性の平均年収も要職に就く女性の数も、男性のそれよりも圧倒的に少ない。 全ての差別を無くそうと最も努力してきたはずのアメリカでさえ、現実 はこのありさまだ。

 しかしながら、この
20年程でこの国も随分と変わって来ているようで、少数優遇政策 のかいもあって、かつては白人男性独占だった職種の殆どが、アジア系、アフリカ系、 そしてもちろん、全ての女性に対してその門戸を開いた。そこには多少の問題が残っているとはいえ、それは今後も続けられるべき政策だと思う。

 一時的に後退する事もあったが、この巨大な実験国家は常に前進を続けている
し、ある意味世界の縮図でもあるこの移民国家が上手くいかなかったとしたら、僕らの人類がお互いを解かりあい、受け入れあう事は出来ないだろう。

 自分に理解出来ない者、異質な存在を力でねじ伏せる時代は旧世紀の異物に

しないと、これ以上争いや欲望充足の追及をしていたら、もうこの小さな星はもたないかもしれない。

 理解力と包容力、いたわりと
友愛に満ちた世紀、それを21世紀のスタンダードにしないと、そして僕らにはそれが 出来ると、僕はそう信じている。(still

 世界の最先端を走る国で僕が見た物は、道徳よりも利益優先の、強欲と非情に
満ちた残酷な世界だった。パンドラの箱は既に開かれていて、困難の源はもう外に飛び出た後だったんだ。

 でもそこで僕が絶望の底で見つけたのは、未来への希望だった。


 パンドラの箱。その底に残された最後のそれが
希望だった、あの伝説の様に。

 高知の自宅にて 

T.S.mizzie

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