« 僕は自己中心派 | トップページ | しびれた・・・。(カッコ良過ぎ) »

2005.12.27

自滅の道を驀進するアメリカ

 公的には、不法移民に手を焼いていると言い続けているアメリカ政府だが、遂に、不法移民の本格的な排除に向けて動き出すつもりらしい。不法滞在を重罪として、不法移民を雇用している雇用者にも最高25000ドルの罰金を課し、国境の監視の為の装置や予算も増やし、就労目的で入国する外国人に対しては、限定的な労働ビザを出す制度を設ける代わりに、国内の不法滞在者を一掃する為の法案が、議会内で審議されているらしい。
 この法案が、米国内の不法移民でも最大勢力を誇るメキシコ人を対象にしているのは明らかで、メキシコのフォックス首相は早速、遺憾の意を表明しているが、現実問題として、アメリカ国内経済を底辺で支えているメキシコやその他の中南米諸国からの不法移民を一掃したら、間違いなく、アメリカ国内経済はめちゃくちゃになってしまうだろう。という実感がある。
 不法移民達は、アメリカ人がやりたがらない重労働や、汚い、危険な仕事に、信じ難いような低賃金で就いている。彼等が最底辺で低賃金で働いてくれるからこそ、アメリカの国内経済は成り立っている。というのが、アメリカに住み・学び・働いてきた私の感想だ。もし連邦政府が本当に、彼等を全て排除し、彼等の後にその職に就く、社会保障番号を持つ(つまり、アメリカ市民権か、正式な滞在許可を持つ)被雇用者に、法定最低賃金を支払ったとすると、それらのコスト増を全て価格転嫁せねばならず、アメリカ国内の1次、3次産業は大打撃を受けるだろう。(2次産業は低賃金労力を求めて、既に工場の国外移転をしているので関係ない)サービス業の価格高騰はまだいいとして、米国産・農畜産製品の価格高騰は、アメリカ国内の中・低所得者層の家計を直撃する。ただでさえ借金まみれのアメリカ個人消費なのに、さらに耐久消費財に回せる資本が減少するのだ。仮に法律が可決して施行された場合、数年以内にアメリカ国内経済は崩壊に近い惨状を呈するかもしれない。



面白かったらクリックしてね。Banner2_8 

|

« 僕は自己中心派 | トップページ | しびれた・・・。(カッコ良過ぎ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/8531/7863982

この記事へのトラックバック一覧です: 自滅の道を驀進するアメリカ:

« 僕は自己中心派 | トップページ | しびれた・・・。(カッコ良過ぎ) »