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2005.12.28

しびれた・・・。(カッコ良過ぎ)

 読書好きの僕だが、こう寒いと本屋に出掛けようという気も起きないが、書評でそれについての記事を読み、ネット経由でソッコーで注文した。

 仕事でクタクタになって帰宅したらそれが届いていて、プロジェクトXの最終回を見て、感動冷めやらぬうちに今それを読んでいるのだが、さっき見たNHKのそれが色褪せてしまうほど、そこに書かれている実在の人物達はかっこ良過ぎ。読みながらシビれてしまうほどだった。

 文春新書 刊 『生き方の美学』

 その帯には、「高潔、廉恥、無私、使命感、道義、正論、徳、無心ーいまや死語と化した言葉のままに生きた人びと」と書かれているが、この本に書かれている20数人の実在した人物達は皆、上で挙げたそれらの生き方を貫いた人達である。

 矜持という言葉を体言する生き方に強く憧れる私としては、過去にそんな生き方をした人達の実話を読みながら、ビリビリと震えが来るくらい感動し、読みながら、「くく~っ、コイツ格好ええわ~・・・。」って思わず口から出ちゃったくらいで、もう、(生き方が)カッコいい人達のオンパレード状態なのである。

 僕の語彙では上手く伝わりそうもないから、第一章で取り上げられている小島裕馬氏について書かれた所から、少し引用しよう。

 時は昭和10年代前半、軍部の台頭著しく、軍に反対する意見を言う事すらはばかられていたその時、京大文学部長だった小島は、別の教授の不祥事の責任を取って辞職を決意した京大総長の辞表を持参し、文部大臣陸軍大将荒木貞夫に会い、辞表を手渡した。
 しかし「その必要は無い」といって受理しない荒木に対して小島は、「あなたがた軍人は、部下が法を犯しても、上司は責任を取らなくて、よいのかもしれない。だが、私たちはそうではない。浜田総長の辞表は、確かに、文部大臣にお渡しした。必ず受理されたい。」と、毅然と言ってのけるのである。

 満州事変以降、法令を破る軍人には枚挙にいとまが無く、(戦争全体を通しての)軍の無責任体制は見るに忍びが無かったのを、軍を代表する陸軍大将にあえて臆せず言ってのけたのである。

 本文中ではこの小島の事を、「下には心が広く思いやり深く、友に対してはねんごろに真心から深切を尽くし、権力に対してはつとめて道理に従い、強く正しい」と評している。

 さらにこの人は定年退官後、「ぜひ学長に!」と懇願する教授陣に、「私は土佐に、90になる父がおり(僕と同郷だよ!!)、一人で暮らしている。(中略)土佐へ帰って、父の世話をする。」と言ってのけ、京大学長のイスを蹴って春野町の実家に帰り、戦後、「文部大臣に!」と次官をよこした吉田茂にさえも、「わしは、麦を作らないかん。そんな事をしよる暇は無い。」と言って、大臣のイスさえも蹴ってしまうのである。

 確固とした自分の生き方の理想像を貫く為には、京大学長や文部大臣と言った地位や名誉など、一顧だにしなかった、この気骨ある漢(おとこ)の生き様。

 ここで触れた事以外にも、いくつも本文中で触れられています。

 こんなカッコいい生き方をした人達の話が20章も収められてるこの本、今年最強の、「大当たりの一冊」でした。
カッコよく生きたい人必読!!
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コメント

この本、読もうと思ってたんですよ~。なんかいつもクールなmizzieさんがここまで熱く語っておられるので、私も読みたくなってきました。

投稿: hana | 2005.12.28 23:47

僕は自分の事を、現実主義的理想論者だと思っていますが、その僕をして熱くさせちゃう、そんな人達の物語がつまってました。
これ、物欲を満たしたい人には理解出来ないだろうけど、「生き方の格好良さ」を追求したい人はシビれちゃいます。いやマジで!(^^)

投稿: mizzie | 2005.12.29 11:12

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