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2006.01.03

すばらしきアメリカ

 今、旧年中は忙しくて読みかけだった本を読んでいる。
 Noam Chomskyの、「What Uncle Sam Really Wants (アメリカが本当に望んでいること)だ。
 20世紀を通して、アメリカが取ってきた外交政策、そしてそれを支える国内政策。
 それが一体どういった物で、誰が、誰の為に、何の為に、それらを行ってきたのか、アメリカはとても開かれた国でもあるので、機密文書も30年(50年だったかな?)を経ると請求すれば閲覧する事が出来るので、それらを元にして、このMITの言語学者でもある著者が暴き出した、アメリカ政府と特権階級達の暗躍ぶりを書いた本だ。
 結果としてこの本は、私が滞米中に感じていたアメリカに対する思いを、より強固な物にする事となったが、外交政策に関するそれは、違和感を通り越して嫌悪へと変わった。

 アメリカ政府が反米的な政権を持つ国家の、反政府組織にCIA等を通じて資金や武器の供与をしているのは、ベネズエラの例もあって知っていたが、他にも、中南米のほぼ全ての国でそれをしていた。と言う事実は特に驚く程の事も無かったが、その内容はそれはそれはひどい物だった。

 反米政権や反米・反政府組織を支持する国民を実力で排除する為に、CIA等政府組織は現地ゲリラやテログループを訓練し、そうしてアメリカによって訓練されたゲリラやテログループは、それがとても人間の仕業とは思えないような残虐・非道な方法で反米組織や政府を支持する民衆を殺戮する。例えば、ニカラグアで米国の傀儡だったコントラは、独立民族主義の民衆勢力を粉砕する為、そういった民族を襲撃し、幼児を岩に叩きつけて殺し、女性を木から逆さ吊りして胸を切り取り頭の皮膚を剥ぎ、出血多量で殺したり、頭を切り取って杭に刺すといった、サディスティックな方法の拷問を行っている事である。

 これらは全て、アメリカ政府の支持の下、アメリカ政府とアメリカ企業の利益確保にとって、それらの障害となり得る可能性を排除する為、行われてきた、そして今も行われている事なのである。

 アメリカ合衆国政府は、軍事的に自分達よりも圧倒的に弱い幾つかの国家を「テロ支援国家」として敵視し、世界中に「それらは諸悪の根源」とアナウンスしているが、この地上で最大・最強・最凶のテロ支援国家は、

アメリカ合衆国

 なのである。
 彼等は、自分達特権階級の最大幸福の為には、諸外国はおろか、自国民さえもどうなろうが一向にかまわない。という哲学で行動しているのである。
 なんとすばらしい国なのだろうか。
 恐らく現在の日本の政治家達は、彼等を模範しているのであろう。
 



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コメント

アメリカ・・・まぁ日本はアメリカの子分なわけですからねぇ~。あの国に憧れてひたすらヨイショしてる限りでは、日本の行く末は暗いですな・・・。戦争やテロに関しても、あまりよく知らないけど9・11の大げさに感じるほどの被害者意識にはちょっと呆れてしまいました。アメリカの知識人たちのなかにも、アメリカを離れる人がぼちぼち出てきてるみたいですな。

投稿: hana | 2006.01.03 14:32

戦後の東アジアにおけるアメリカ外交戦略としてあった2つの選択肢、1)アメリカが東アジアから手を引き、東アジア各国が独自路線を歩む事を許容する。2)日本をアメリカの統制下で再建する。があったらしいのですが、米国は2)を選択して、政治的には日本がアメリカの指導の下に振舞わなければならないようになった。 と、ノーム・チョムスキー氏の著書では語られています。
政治的には日本はアメリカの属国化していますが、市民レベルで非米(反米じゃなくてね)な人がもっともっと増えてくれると、アメリカも変わるんじゃないかな?との期待はあります。

投稿: mizzie | 2006.01.03 14:56

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