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2006.02.14

AuthoritarianとAuthoritative

 Authoritarian権威主義の、独裁主義の
 Authoritative
;権威ある、信頼すべき

 この二つはの言葉とても似ているけれど、その意味する所とその本質は、全く異なっている。

 介護の世界でも利用者に対する接し方で、この二つを履き違えてしまったり、いつもはAuthoritativeに接しているのに、業務に追われている内に気が付けばAuthoritarianになっている時が、先輩達に見受けられたりする事もある。

 利用者に対して・・・tativeに接しているのは理想ではあるが、それは常に、・・・tarianになってしまう危険性を孕んでいるのも事実だ。
 実際、難聴気味の利用者に行動の意味をきちんと説明するのは簡単では無いし、認知症が進行している相手に対して、論理的な説明が理解してもらえない局面は無数にある。

 また、発達心理学でも老人心理学の分野は最近急速に進歩している分野ではあるが、そこでも、儒教的思考が染み付いている東アジアの高齢者には、理論的説明をする若年介護者よりも、それなりの年齢の介護者からの、ある程度権威を持たせた、父親や教師のような接し方をした方が、反発も少なく受け入れ易い。という事実もある。

 また、介護者と被介護者の力関係では、理論上は被介護者が強者だが、実際は介護者側が強者になる。という側面もあり、権威主義的に接した方が業務を進めるのが簡単だし効率的だ。という悲しい現実もある。

 肉体的、精神的にタフな仕事でもある介護業界は、そのタフさの割にはRewardが小さいので、介護者のストレスが溜まり易く、吐き出し難いという事もあるのだろう。

 しかし、現実がそうだからと言って、理想を追うのを止めてもいいのだろうか?シビアでタフでハードな現実に耐えつつ、理想を追う姿勢を保ち続け、理想と現実の狭間で曖昧さに耐えながら、より良い物を目指して行く。
 まだ始まったばかりの介護保険制度の下、その曖昧さと居心地の悪さに耐えながらそうして行くしか無いのではないだろうか?

 今はまだ介護職者の志で辛うじて支えられている、介護業界の社会的・経済的地位だが、政府が今後も介護業界で生きる事に対して、インセンティブを何も設定出来なかった場合、介護業界自体が荒廃してしまう危険性を孕んでいると私などは思うのだが、小泉政権は、弱肉強食の競争社会と、拝金主義の格差社会を現出させ、その、全人口の9割が下流になる社会で、将来下流になる9割が受けられる介護が、荒んだ物しかなかったとなると、この国はどんどん不安定な社会になってしまうと思うのだが、一体どうするつもりなのか?一度政権政党の政策担当者に聞いてみたいものだ。


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