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2006.02.17

ごめんね。

 「・・・の事やけんど、明日ほんまにきちんと看てくれるがやろうか?」

 「うん。心配せんでもえいきねぇ。明日の朝に、ナースさんと一緒にワーカーさん(我が職場では、介護職員は「ケアワーカー」とカテゴライズされるので、職場内では自分達の呼称を「ワーカーさん」としている)が○×さんの所に来るきにねぇ。安心しちょいて♪」

 「言うたきねぇ。約束やきねぇ。mizzieくん明日は絶対に来てよ。」

 「ごめんよぉ。僕は明日がお休みになっちゅうきにねぇ、申し送りで明日の担当さんにキチンと伝えちょくきに。」

 「なんと!明日はあんたお休みかぇ!!そらイカン。」

 「どういてぇ?明日の人はみんなぁベテランの凄腕さんばっかりでぇ。」

 「でもあんたが一番ようしてくれるも。あんたが一番安心して頼めるがやったに。あんたが休みの時に限って・・・かえ。まっことツイて無いちや。そりゃいかん、心配になってきたちや・・・(脅)」


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 今日は一緒に組んだ相手にかなり助けられていた事もあって、珍しく全ての業務を時間内に終えて余裕時間まで出来たので、終業前に各部屋を巡視までしていて、で、上の会話は最後に訪れた部屋で、翌日に予定されていた処置に関して不安気にされていた入所者とのやりとりの一幕です。

 丁度日勤と夜勤の入れ替わりの、夕食まで業務が開く時間帯でもあったので、この方とは少しゆっくり話をして翌日の処置についての説明と、翌日勤務の職員達と担当医の優秀さをアピールして納得してもらいましたが、最初は「あんたが出てきてくれなきゃヤダ!」って感じで、それは個人的には嬉しくもあるけれど、しかし特定の職員しか受け付けないというのは仕事上ではとても問題でもあるし、何とも言えない複雑な気分でした・・・。
(でも、やっぱり、ちょっとは嬉しい♪)

 その方の話では、ベテランの凄腕職員さん(ホントに凄腕です)達には冷たさがあって、とても何かを頼める様な状況ではなく、僕には言える事でも他の職員達には言えないのだそうだ。

 恐らく、業務を時間内で終える為にフル稼働状態の先輩達にはスキが無く、新人でおどおどしながら仕事を進めている僕には隙があるのを、この方は直感的に見抜いているのだろう。

 加えて、残酷な現実だが、50人以上の入所者を6人(時には4人、夜勤時は3人)で対応しなければならないので、時間毎に起こる全ての出来事にその場で優先順位を素早く決断し、後回しにしても可能な要求は後回しにせざるを得ない。と言う現実があるのだが、まだ、その優先順位の決定を間違ったり躊躇ったりする事が多々ある僕は、先輩達が後回しにしていた事でも即座に対応してしまう事が何度もあったので、結果、「この人は待たしたりせずに応対してくれる優しい人だ」と曲解されているのだろう。

 勤務も4ヶ月目に突入して、緊急時以外は最優先の『絶対優先事項』は掴んでいるし、優先事項とその順位もかなり把握しつつあるので、これからはそういった「(組織としては)間違った利用者中心」は無くなると思われるが、それでもこの方は僕を信頼し続けてくれるのだろうか?

 ナースコール対応に専属の職員を置き、その職員が業務から完全に開放された状態でいられるのならば、利用者毎・時間毎に発生する需要にもかなり細かく対応できるのだろうが、それでも日に一度は起こる、瞬間的に同時発生する要望全てに応えるのは不可能だし、そんな職員を置くような人的余裕も資本的余裕も無い。

 人口30万弱の中核都市に位置する、収容人員60人の中規模介護施設でもそうなのだから、それよりも財政基盤と収益率の弱い施設ではどうなるのだろうか?

 純ちゃんさぁ、新型護衛艦とか言ってVTOL空母造る予算があったらさぁ、介護保険の方にももう少しまわしてくんないかなぁ?
(我ながら、昨日と言ってる事が矛盾しすぎているとは思うが・・・)


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コメント

純ちゃんも、あと20年後ぐらいにはきっと介護が必要になるのだろうから、もうちょっとほんと、予算考えてくれよ!って思いますね。
俳優の渡○也さんはストーマをつけているそうですが、ああいった著名な方たちがもっと啓発活動を行ってくださればもうすこし福祉の仕事に対する地位も向上するのに、と思います。介護はけして大変なことでも、特別なことでもないのですが、やはりお金のかかることには違いないので。せめて看護士なみに給料くれぃ!
それにしても「ワーカーさん」とはカッコいい!うちとこは「寮母さん」です。ちなみにダンナの職場は「ライフメイト」というそうな。利用者も「ライフメイトさん」というそうです。

投稿: hana | 2006.02.17 22:21

ウチも昔は「寮母さん」みたいな呼び方だったらしいのですが、介護保険制度導入と男性介護士の誕生で、呼称のジェンダーフリー化が起きたようです。ちなみにアメリカでは、介護者は”Care giver”と呼ばれていました。
介護職者の給与や福利厚生面等の待遇は、介護労働者組合の「日本介護クラフトユニオン」が厚生労働省に提言をしたりしているようです。(参照;月刊ホームヘルプ2月号)
個人的には、現在の介護福祉士にさらに上級の資格を設けて、そちらには看護職と同等かそれ以上の待遇を与える。と言う風にすればいいのでは?と考えています。

純ちゃんはきっと、専属の介護士を雇って全額自費負担で豪華なケアを受けるでしょうから、庶民のサービスなんかどうなってもいい。って考えなのかもしれませんね。
でも純ちゃんの介護・・・ガンコだしワガママだし独善的だし、めっちゃストレス貯まりそう・・・。

投稿: mizzie | 2006.02.17 23:40

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