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2006.02.11

そこには多様なケースがある

 レース用マシンの整備はとても複雑で繊細な物が要求されるのだが、一旦コツさえ飲み込んでしまえば、後は整備用マニュアルに従ってさえいれば、どんなマシンでもあるレベルまでは維持・管理・運用が出来る。

 戦闘力のあるマシンをライダー毎のクセに合わせてセッティングするには、高度な技術力と経験が要求されるが、ローカルレース・
レベルのマシンを維持・管理するのならば、ただ純粋にマニュアルに従っていればいい。

 人間を相手にする“介護”という仕事はそうはいかない。
 大まかな事を教える教本の類はあるが、そこで習得出来るのはファンダメンタルな技術と対処法だけで、現場で要求されるのはそこからの応用技術と発想の柔軟性だ。現在50人以上の入所者がいる我が職場でもそれは同じで、一人一人微妙に異なるクセや対処法をマスターしないと、業務を効率的に進める事はおろか、一歩間違えれば相手を肉体的・精神的に傷つけ、最悪の場合死に至らしめてしまう事にもなり得る。

 各個人が微妙に異なる対処法を必要とする上に、時間毎、曜日毎、季節毎にそれらへの違った対処が要求されるので、それら全てを習得するのは、簡単な仕事では決して無い。
 もちろん、情動を排除して利用者を画一的・効率的に扱い、こちらもロボットの様なサービスしか提供しないのであれば、そう言った難度からは開放されるのだが、そんな接し方では、この仕事で充実感や達成感を得るのは無理だろう。

 充実感と達成感がこの仕事でモチベーションを維持する最大の要素だと考える私にとって、それ無しだとこの仕事に対しては不満しか生まれないであろう事は、容易に想像がつく。

 もちろん私も、要求される物が高度で難易度が高い割には、報酬が少ない事には疑問も感じるのだが、この点に関しては、知識と情報とそれらのネットワークを構築し、色んな知恵をより多くの人が出し合って、改善に向かわせる以外に解決方法が無いのでは?とも思っている。



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コメント

給料ですか・・・そうですね~、安いですよね。危険リスクは高いというのに。私は採血している方が暴れないように抑えていたらあやまって針がささり、即検査。今は結果待ちです(B肝もちのひとだったので)。家庭をもつ男性だとかなり厳しいと思います。どうして看護職は給料そこそこいいのい介護職は低いのでしょうかねぇ・・・。仕事に対する責任感や危機管理能力は同じなのに。
充実感と達成感・・・mizzieさんらしいですね。私はしょっちゅう答えの出ないまま自問自答してもんもんと悩むばかりです。自分のブログにも書きましたが「出来ないことを助ける」ことが好きかどうかは分からないけど、それぐらいしかヘタレで怠け者で横着で軟弱モノで能天気な私には出来ないので、せめてそれだけは一生続けていこうと思っています。それをすることで自分が生きていることを確認できるというか・・・すみませんなんか自虐的すぎますね(笑)。

投稿: hana | 2006.02.11 15:05

報酬に関しては、我が職場で一番仕事の出来る先輩も、「ここの給料じゃ結婚出来ない」って言って数日前に退職されてしまいました・・・。
充実感と達成感に関してですが、
「自分もなかなかやるじゃないか」
と思える事があったとしたら、それが充実感・達成感だと思います。
介護職はそう言った類の達成感を味わう事は出来ますが(hanaさんもその感覚を味わってますよね?)、現状は職員のそれに依存し過ぎていて、現実的側面でのRewardが少なすぎる。とは思っています。
僕自身、「ケアマネまで行かないと収入が・・・」と言う思いがあり、また、渡米時の「社会福祉士になりたい」という希望は捨てていませんので、日本でも「介護支援専門員」での実務があると社会福祉士国家試験受験資格が生まれるので、それをキャリア・パスの行き先に設定しています。
だから今、通信制の短大福祉専攻コース受講も考慮中。

投稿: mizzie | 2006.02.11 22:41

そうですか・・・社福士ですか。
私は一応これでも大卒で、あと何単位かとれば受験資格はもらえるので、4月から母校で科目履修しようかなぁ・・・などとたくらんでいます。でもどうせ科目履修で大学にもぐりこむなら、他の興味ある分野についても学びたいし、母校じゃちょっとねぇ・・・とも思っています。
「なかなかやるじゃないか」・・・あまり、思ったことないかも・・・(激鬱)利用者に対するケアでそんな風に感じられることはあまりないかもしれません・・・業務がうまく回せて時間的なゆとりを作れて利用者とまったりできる時間をもてたときぐらいかな?!そんな風に思えるのは・・・。mizzieさん、やっぱり「好きこそものの上手なれ」ですね~。はぁ~、ちょっと落ち込みぎみですわ。

投稿: hana | 2006.02.11 23:07

業務が上手く回せて、時間的なゆとりを作って利用者とまったり出来る時間を持てた時には、そこには多分、「ふうぅ、今日は何とかいったな」感があったと思いますが、それも達成感の一つですし、hanaさんの記事にあった利用者から言われた言葉、それがもらえたと言う事は、それは利用者からhanaさんに授けられた、サービスへの達成証明のような物ですよ☆

hanaさんは家事をこなし、子育てもして、仕事もして、よくやっていると思いますよ。
大丈夫。もっと自分を褒めてあげてね。

投稿: mizzie | 2006.02.11 23:21

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