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2006.03.06

自動昇格

 2月に我が職場のエースが退職されたのだが、その後またベテランさんが1人退職され、3月になってさらに、凄腕のベテラン職員さんが辞める事になった。その穴を埋めるべく、家庭の事情で長期休暇を取っていた先輩が復職され、さらに新規で新人さんが入ってきた。(まだまだ入ってくる予定らしい)
 ベテランが複数名抜けて、チームとしての戦力は大幅にダウンしているのだが、復帰してきたベテランさんがめちゃくちゃに仕事の出来る方なので、そのダメージを、組織としては何とか耐えられるレベルで抑えている。
 そして新人さんなのだが、この方も私と同じで、資格を取って最初に就職した所が我が職場なんだそうで、しかし私と違って、フィジカル面でのアドバンテージがある訳では無いので、「体力的にキツい・・・。」といつも洩らしていた。また、この方と一緒に資格を取られた方達に、この方が我が職場の話をすると皆が一様に、その仕事量の多さに驚かれるらしい。
 「キツいです・・・私には続かないと思います・・・。」とか言って自信を無くして落ち込んでいるこの方に、mizzie流Critical thinkingで問題を細分化したり視点を変えたりして、ネガティブに沈んで行こうとするのを引き止めようとしていたのですが、この方、仕事のタフさだけでなく人間関係にも悩んでいるようで、「他人に厳しい」ベテランさんや、おばちゃん達に滅入ってしまっているようでした。
 僕はその他人に厳しい方達も、見方を変えれば正しい事を言っている訳だし、重箱の隅をマチ針で突付く様な厳しい指摘や、ときには罵倒すれすれな言い方をしてくる事にも、「ストレス貯まってるんだろうな・・・新人なら気兼ね無く罵れるし、まぁこちらに非があるのは事実だし、仕方が無いか。」と思っていたのだけれど、その方から見るとそんな僕は、
 「mizzieさん、あんなに酷い事をあそこまでキツい言い方されて、よく耐えられますね。」
 となるらしい。
 アメリカ滞在中はCritical thinkingについても学んでいた僕は、どんな局面でも様々な視点から考えて、そこにユーモアや教訓を見出したり、とにかく色んな方向から考えるクセが染み付いてしまっているので、細分化したそれを受け入れるべきは謙虚に受け入れ、明らかにストレス発散に該当していると判断した事に対しては、心の中で暖かく笑い飛ばし(決して嘲笑うのでは無い)、「柳に風」で気にも止めなかったが、この新人さんはそう思う事が出来ないらしく、言う事は至極まともで非の打ち所も無いんだけれど、とにかく言い方がきつい先輩達が「苦手」だとこぼしていた。

 自分で言うのも何だが、僕は普通以上に人当たりがいいし、物腰も柔らかいし、理にかなった事には従順だしおとなしく、基本的に柔和だ。さらに”モーターサイクルロードレース“なんていう、超・実力至上主義の世界に長くいたので、『年齢や肩書きよりも実力』な思考システムが染み付いているので、年齢・性別・国籍・社会的地位等全く関係無く、それが一体誰であろうが、知識と技術と経験が自分より優れている者に対しては、とにかく謙虚だ。
 また、それがどんな事であろうと一旦頭の中で熟考するので、激しく言ってきた相手に対して即座に激しく言い返す事など皆無だが、その新人さんに言わせると、罵倒すれすれの叱責を受けても愚痴一つ言わずに仕事を進めるだけでなく、(過剰な罵倒の様な)叱責のネガティブ部分を笑い飛ばし、いつでもニコニコと入所者に接している僕が不思議に見えるらしい。
 そんな新人さんの職場での悩み事相談にも乗りながら、また教えられる局面では指導者側に回る事もあったりして、
 「おおっ!これではまるで先輩職員ではないか!!(だからあんたは先輩だっつーの!)」
 なんて思っていたりもしました。
 この新人さんに言わせると、キャリアが数ヶ月程度しか違いが無く、物腰が柔らかい僕はいろんな事が言い易い・訪ね易いのだそうで、「柔和な、優しい先輩」と映っている様です。
 僕は職場の先輩達から、「あたしらの時はこんなモンじゃ無かったよ」と言って、イジメかこれは!?って扱いを受けていましたが、それはきっと、自分がされた仕打ちを新人にする事で、自分の深層心理にあった心的外傷を、昇華させたり受容するのではなく、弱い対象に向ける事で癒そうとする、心理学用語で言う所の「Displacement(置き換え)」をしているのだろうと僕は推測していました。
 恐らくもう長い間、新人から新人へと受け継がれ続けてきたであろう、この負の連鎖。仕事師(@修行ちゅう♪)mizzieが断ち切りましょう!

 新人をシゴキまくって、それに耐えて這い上がってきた奴だけを選ぶのは簡単だ。指導者はただ、新人を千尋の谷へ突き落とすだけでいい。そんな教導なら蟻にだって出来る。

 でも、スポイルさせずに物事を教えるのは難しくもあるんですよね・・・。

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コメント

ほんとにそうです!!
「体で覚えろ!」みたいな、理にかなってない教え方は、もはや通用しません。介護職でいちばんダメなのは「融通が利かないこと」です。自分なりの知識をいくら持ってても無意味。同じ人間、同じ症状、同じ状態なんてないのですから。
mizzie先輩、後輩さんが長く仕事を続けられるように頑張ってくださいね。

投稿: hana | 2006.03.06 21:34

病棟長や一目置いている仕事師の先輩も、職人技に頼る今のやりかたと、ベテランの新人を軽んじる風潮に問題意識を感じてはいるようで、業務をマニュアル化してチェックリストを作成するように指示を受けました。

 また僕自身、新人の頃は先輩全員がすごい人に見えましたが、最近は尊敬すべき、学ぶべき所の多い先輩と、そうでない先輩の見分けが付き始めてきて、そうでない先輩に限って新入りにキツいので、新人さんに「技術と知識を上げて、”文句があったら仕事で来いや!”が言える様になろうよ!!」って言ってます。

 僕の思考システムは”超・実力至上主義”だけど、それはすなわち”下克上”もアリ(だから自分だって努力してないと追い越されます)って事なんだからね!! (^^)

投稿: mizzie | 2006.03.06 21:59

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