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2006.05.24

憎きアメリカ合衆国(とアメリカ企業群)

 広島の原爆資料館を訪れた、あのキューバ革命の英雄チェ・ゲバラは、彼を案内した広島県職員に対し、
「きみたち日本人は、アメリカにこれほど残虐な目にあわされて腹が立たないのか」
 と英語で言った(キューバの公用語はスペイン語)のだそうだ。


 自由と平等の国、全ての人にチャンスが与えられている国、
 それが、渡米以前の僕が抱いていた、アメリカ合衆国に対するイメージだった。

 永住権を得て渡米し、最初の数ヶ月はその「お客様向けアメリカ」を堪能していた。

 しかし、永住外国人として生活し、働き、納税しながら大学で学んでいく内に、(僕がいたのが全米一リベラルな都市だったという事もあるが)表からは見えない(見せない)、欺瞞と虚飾に満ちたアメリカ像が見えてきた。

 そのアメリカの現状を強く憂い、警鐘を鳴らし続ける知識人もいて、また、表向きはとても開かれた国家でもあるアメリカは、彼等の言論には全く規制も弾圧もかけてはいないのだが、国内全ての主要メディアが一部の支配者階層に牛耳られているアメリカでは、こちらから求めない限り、それらの情報に触れる事は出来ない。

 難しい事を考えたり、物事を深く追求したりする事が、マジョリティにとって“ちょっと恥ずかしい事”になっているのは、アメリカも日本も同じだが、その為、一般庶民は支配者にとって都合のいいように誘導させられるだけの“とまどえる群れ”になっていて、結果、全てがどんどん悪い方向に転がり続けている。

 その、”ごく少数の支配者階層“の固定化と利益最大化の為にしか、市民の存在が許されない国に居続ける事に意味を見出せず、僕は帰国を決意し、実際に帰国した。

 滞米中も学んでいたが、帰国後は時間に少しだけゆとりが出来たので、さらに突っ込んでアメリカのダークサイドについて学んでみた。

 結果、さらにアメリカが嫌いになった。

 アメリカの基本的外交政策として、
 ”我々の人口は世界の6.3%に過ぎないが、世界の富の半分を所有している・・・今後本当に我々がしなくてはならない事は。この均衡の取れない位置を維持できるような国際関係の様式を作る事で・・・人権や生活水準の向上、民主化といった曖昧で非現実的な目標について語る事をやめなければならない・・・理想主義のスローガンに邪魔されなければされないほど好ましいのだ”
(ノーム・チョムスキー著;アメリカが本当にのぞんでいること より)
 と言うのがあるらしい。

 国内政策も、巨大企業の利益を最優先にする仕組みが機能していて、国家は法律をさだめたり法廷を味方で固めたりメディアを支配して意図的な情報しか流さなかったりして、個人の自由を制限し、(巨大企業にとって)無用なる市民による無制限の視察から国家を守るシステムを作りあげた。

 アメリカの民主主義は本来の民主主義とは懸け離れ、一般の人々が政策決定に参加する事は無く、ただ自分達より偉い人達の決定のどちらかを指示したり、それを承認する事だけが許されている。

 意思決定が巨大企業に属するビジネス集団とそれに付随するエリート達によって行われる体制。それがアメリカの民主主義だ。

 確かに、アメリカは魅力とチャンスに満ちた国だ。
 アメリカでしか出来ない事や、アメリカなら可能な事が、まだまだ世界には沢山ある。そういった事に関わる人達にとっては、アメリカは魅力に溢れた国になり、彼等を強く引き付け続けるだろう。

 しかし、そうでない僕にとっては、アメリカには全く価値が無い。

 むしろ、アメリカ企業の利益を減じさせかねない民主国家を、その国のテログループを支援する事で武力的に転覆させたり、第三世界を搾取の対象としてしか扱わない、その傲慢で横柄で残酷なやり方には、怒りと憎しみしか感じない。

 日米安保条約に基づいた協定で、日本政府は毎年7000億円近い金額を駐留する在日米軍の為に支払っている。米兵1人辺り換算だと、僕の年収の3倍以上だ。

 そしてその金の出所は、僕達の払った税金だ。

 死んだ僕のじーちゃんは、戦争中の話を絶対にしてはくれなかった。
 ばーちゃん曰く、戦場での体験が悲惨すぎて、語る気になれないのだろうと言っていた。

 日本は先の大戦で数百万人の市民を殺された。
 殺されたのは兵士ではなく、女や子供やお年寄り達だ。
 広島と長崎では、一瞬の内に15万人が焼き殺された。

 終戦直後、マッカーサーは日本の民主化に努めたが、途中からアメリカの対アジア政策の変化に合わせて、旧帝国をアメリカの統制下で復活させ、日本の石油輸入と精製を支配する事で日本がアメリカの方針から逸脱する事を不可能にした。

 アメリカ抜きの国家戦略を打ち立てようとした田中角栄は、アメリカ企業からの汚職情報リークにより政治的に消され、アメリカは以後、日本の自民党政権がアメリカ政府に盲従するしかない仕組みを作り上げた。


 戦争の事はもう遠い昔の話になってしまった。
 政治の事も、付け込む隙を与えている自民党の汚職議員達も悪い。

 でもでも

 駐留する軍隊の経費に、俺が払った税金を使うのは許せん!!
 奴等の為に払った金があれば、日本中に1000ヶ所の育児支援施設を作ったとしても、まだ2000億円近くのおつりがくるのだ。
 駐留地で女の子をレイプしまくってる人殺し集団の為に使う税金はあっても、少子化対策の為に使える税金は無い。と言うのは、ちょっとおかしくないか?

参照
 ノーム・チョムスキー 著;アメリカが本当に望んでいること
 村上龍 著;あの金で何が買えたか


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