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2006.06.13

小さな疑問

 日本には、たくさんのアメリカ軍基地がある。
 米軍専用基地(施設)の75%が沖縄に集中しているので、本土に暮らしていると気付き難くもあるが、東アジア最大の軍事基地は4軍(陸軍・海軍・空軍・海兵隊)とも日本にある。
 残酷な現実だが、東西冷戦の最中には、それらは実に有効に機能していた。自衛隊という盾と、米軍という矛。
 そのアメリカの核の傘の下、日本は国家予算に占める軍事費の比率を低く抑える事が出来、そして奇跡の経済発展を成し遂げた。

 しかし、東西冷戦が終結した今、そして世界第4位の軍事予算を誇る強力な軍隊を持つまでになった日本に、外国の軍隊を駐留させる必要はあるのだろうか?

 政府は中国脅威論や北朝鮮脅威論を煽るが、どちらも現時点では、自衛隊を撃破して日本に侵攻するだけの軍事力は無い。仮に北が日本にミサイル攻撃をすれば、それは国際社会における北朝鮮政権の死を意味する。

 米軍が日本に駐留するのは、アメリカの対外政策の一環として東アジアでの支配力維持の為、一定の軍事力が必要なのだと思われるが、もしそうならば、米軍の駐留は米国の国益の為であって日本の国益の為では無いので、少なくとも、その軍隊に駐留経費を負担するのはおかしい。

 そもそも、旧ソビエト連邦とアメリカ合衆国の全面核戦争の危機が消えた今、東アジアにあるのは地域紛争の危険ぐらいだ。
 地域紛争の危険を無くす為に最も有効なのは、強力な軍隊を持つ事ではなく、紛争の火種を無くしてしまう事で、その為に必要なのはお互いの理解と認識の共有の筈だ。領有権を争う場所があるならば、エドワード・サイードじゃないけれど、二つの国家を一つの土地に並立させてしまえばいい。バイナショナリズムによる、共同開発や共有だ。

 それをどんどん進めて、最終的には欧州みたいに東アジア全体が地域統合してしまえば、軍備の必要も無くなる。

 そもそも、東アジアの不安定要因を作ったのも、アメリカの対アジア外交政策によるものだ。
 アジアを日本と共に搾取の対象とする為に、大戦後、日本がアメリカの意図に絶対に逆らわない事を前提にして日本の戦後復興に手を貸し、そしてアジアでソビエトと覇権を争ってきた。

 冷戦終結後は唯一の超大国として君臨したアメリカだが、ブッシュ政権になってからは国力がどんどん低下し、イラク戦線は泥沼化し、世界強制民主化戦略では世界中で民主的に反米政権が誕生するという悲劇(喜劇?)に見舞われ、アメリカの世界に対する影響力も支配力も低下しているのに、日本だけがアメリカ依存を続けるのは、日本にとって危険なばかりでなく、アジア全体にとっても不幸なだけなのではなかろうか?



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