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2006.06.19

格差社会に高齢化無し


 高齢者福祉に携わる身として、少子高齢化が進行する日本の、それらについての対策がどうなるのか?には少なからぬ注意を払っていたが、どうやら現政権の高齢化対策は、『格差社会』の現出にあるようだ。

 格差のある社会と言うものがどんな物かと簡単に言ってしまえば、圧倒的多数の貧乏人と、少数のお金持ちによって構成された社会と言う事だ。
 金持ちがどうやって金持になるのかと言えば、その富は貧乏人から搾取する事で生み出されるからであって、お金は天から降ってきたり地下から湧き上がって(石油は地下から出るが・・・)きたりするものではない。

 そして、搾取する側は搾取される側より少なくないと、その富を維持する事は出来ないし、(それは一つの理想ではあるが)社会全体が金持ちになってしまえば、それはもう格差社会では無い。

 格差社会の現出がなぜ高齢化対策になるのかと言えば、アメリカを見れば良く判る。アメリカではアフリカ系アメリカ人と白人の間には、平均寿命に10歳近い差がある。
 低所得者の多いアフリカ系アメリカ人は、良質の医療を受ける事が出来ないので白人よりも簡単に死ぬのだ。

 折りしも先の国会で、医療制度改正案が国会で承認され成立した。野党の反対もあって当初の案から若干の修正が加えられたとは言え、基本的には、低所得層の高齢者が最も不利益を被る事になる改正案だ。この改正により、低所得者層は益々医療には掛かり辛くなるだろう。

 そして、格差社会が受け入れられた日本では、これからもどんどん国民の経済的格差は広がって行く。一部の超金持ちと、少数のお金持ち、そして圧倒的多数の低所得者層と言う構成の国家が出来上がるだろう。
 この動きは金で支配された奴隷制度の始まりに繋がるのだが、これはまた別の物語なのでここでは触れないでおく。

 国民の経済格差は広がり、不公平な富の分配が行われ、そして多数派庶民が低所得者層に転落する。そして、良質の医療は金持ちしか受けられない世の中が出来上がる。
 貧乏人は長生きが出来ない社会が誕生し、そしてその社会の多数派は貧乏人で占められる。粗食と不衛生に耐えてきた昭和一ケタ世代が死に耐えてしまえば、ジャンクフードと無菌状態にならされた戦後生まれは、医療の助けが受けられなければ、国家予算に負担を掛ける前にとっとと死んでくれるだろう。

 コストを必要とするどころか、支配者層の利益をより巨大化させる格差社会の現出は、支配者階層にとって、他のどんな高齢化対策よりも好ましい、最も歓迎すべき政策だろう。

 そして、その政策は既に国民の多数派からの承認も得ている。

 もちろん、僕は決して承知しないのだけれど・・・。



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