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2006.08.22

避雷針

 夜勤。
 その日一緒に組んで仕事をする事になっていたのは、とても親切なベテラン看護士と、僕よりも後から入社した新人看護士の二人だった。

 どちらも、こちらのしんどさを理解してくれる看護士なので、ケアワーカーの一番忙しい時間帯にムチャを言う(人によっては平気でやる)事など皆無で、またこの日は容態急変者も無く、比較的順調に業務が進んだ。

 仕事にも大分慣れてきたので、数ヶ月前ならパニックになっていたような状況にも、咄嗟の機転で実害ゼロで切り抜け、「ふふ。俺もレベルが上がったな☆」なんて気持ちよく仕事を進めていた。

 そして終業前の最後の休憩時間、ベテラン看護士さんが僕に、

 「mizzieくんはお局様達に狙い撃ちされてるんだから、こっちが出来る事はやっといてあげるから、日勤の人が来る前に夜勤の仕事終わらせときなさい。そーしないとまた細かい事でいちゃもんつけられるわよ。」

 と有難いお言葉を賜り、そうして淡々と仕事を片付け、小さなミスもあったがなんとか切り抜け終業した。

 最後に詰所で手を洗ってペーパータオルで水気を拭っていると、僕の顔を見た看護主任さん、
 「ほら、ここにアイスノンをこんな風に入れたら偏って凍るきに使い難くなるろう?ここへこんな風に入れたらいかん。」
 と言ってきた。

(んな事言われてもアイスノン管理はナースの仕事じゃん。俺に言われても・・・)

 とか思っていたら、自分でもその事実に気付いたのか主任さん、すぐ横にいた新人ナースさんにその怒りの矛先を向け、ムスっとした口調で、
 「これを全部食堂の冷凍庫に移してきなさい」
 と言って新人さんに渡し、新人さんはその両腕に山のようなアイスノンを抱えて食堂へと歩いていった。

(いや、だからそれをそこに入れたのは新人さんじゃないんだってば・・・)

 って思いながら、新人さんが抱え切れなかったアイスノンを持って僕も後に続いた。

 あの時僕がそこにいなければ、主任さんはアイスノンを自分で移し変えるかしたのではないだろうか?(主任さんは、基本的にはキビキビと仕事をするやり手の看護士さんだ)

 「言い易い人」がタマタマ目の前に居たから言ってみたのだが、その指摘が的外れだった為に、その側にいた新人さんが避雷針になった。

 偶然そこにいたというだけで、雷に打たれてしまった新人さんには可哀想だったが・・・


 僕は悪くないよね?



そうさ、mizzieは悪くなんかないさ。って思ったらクリックしてね。

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