« 無関心が生み出す、無責任な殺戮 | トップページ | ~長崎 2発目の原爆~ それは必要だったのか? »

2006.08.07

悪魔のリサイクル

 これは書くネタが無くなった時に、放出しようと思って書き溜めていた記事なんだけど、6日にNHK特集でこれについて語られていたので、タイムリーだから今日、記事とてしてUPさせる事にした。


 軍隊と言う、殺人と破壊を生業とする機関がやる事は、リサイクルまで悪魔的だ。リサイクルだけれど全然エコロジーじゃない。

 非常に高い貫通力を持ち、強固な装甲も突き破るので対戦車兵器としてとても優れた特性を持つ兵器に、ウラン濃縮課程での絞りカスを原料とする、劣化ウラン弾頭と言う物がある。リサイクルって廃棄物の再資源化の事だから、原発燃料や核兵器製造でのウラン濃縮課程で発生する廃棄物を使う、この劣化ウラン弾頭は、軍産複合体によるリサイクル品だ。

 この劣化ウランと言う物は、

IAEA(国際原子力機関)のオフィシャルウェブサイト
でも、「毒性がある」と明記されており、放射線被害は論拠とするには充分とは言えないが、これが実戦使用されたイラクやコソボ、ボスニアでは、白血病の罹患率が上がったと報告されている。

 劣化ウランには焼夷性があり1200℃で発火する(それ故、武器としての価値も高い)が、この発火は熱核兵器のそれとは全く異なるので、劣化ウラン弾頭は現時点では『大量破壊兵器』の核兵器にはカテゴライズされていない。
 しかしながら、上で挙げたウェブサイトでも、劣化ウランの燃焼時の灰や塵には低レベルではあるが放射性物質が含まれ、それらは着弾点から半径数百メートルに飛散し、そこを低レベルだが被爆させる事が指摘されてもいる。また、放射能による毒性以外にも(と言うか、劣化ウランの場合はこちらの方が深刻)、重金属としての科学毒性も指摘されており、その貫通力だけではなく、“(軍隊だけでなく)外国を”攻撃する兵器としては、とても優れた物だと言えよう。
(自国領内を放射能汚染させようとする国軍は存在しない。軍隊を自国領内防衛にのみ使用する事を前提とするドイツや日本のような国では、貫通弾頭にはタングステン鋼を使用する)

 ウラン濃縮課程では必ず発生する廃棄物である劣化ウランは、放射性廃棄物であるが故に、廃棄にもそれなりのコストを必要とする。
 じゃあ、兵器として再利用しちまおう。
 対外遠征部隊でしか使用しないんだから、化学毒性とか放射能汚染の事なんか知るもんか。どうせ汚染されるのは他所の国だ。
 軍隊の仕事とは戦争に勝つ事だ。
 人道上の問題とか関係あるか。

 悪魔のリサイクルとは、廃棄物を資源化してどこか遠くに再廃棄する事を差す。


↓面白かったらクリックしてね♪

http://blog.with2.net/link.php?268283

|

« 無関心が生み出す、無責任な殺戮 | トップページ | ~長崎 2発目の原爆~ それは必要だったのか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/8531/11310659

この記事へのトラックバック一覧です: 悪魔のリサイクル:

« 無関心が生み出す、無責任な殺戮 | トップページ | ~長崎 2発目の原爆~ それは必要だったのか? »