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2006.10.14

放射能は誰にも防げない

 放射能には色々な種類がある。α線、β線、γ線。

 α線とβ線は殆ど飛ばない(1~2mm程度)から、人体に直接付着したり吸い込んだりしない限り安全だが、γ線は強力だ。飛んでくるγ線を減らすのに、暑さ25mmの鉛板でも10分の1にしか減らせない。しかしγ線はごく僅かでも致死量に達するので、例えばγ線が飛び交っている宇宙空間では、宇宙飛行士は太陽(大量のγ線が太陽から飛んでくる)の影になる場所でしか船外活動を行わない。宇宙服程度ではγ線は防げないのだ。

 チェルノブイリ原発事故で、部下の多くを亡くしたチェルノブイリの消防署隊長は記者に、「放射能防護服はまだ、世界には一着も無いんだ」と語っていたそうだ。実際、γ線は厚さ25mmの鉛板でも突き抜けてくる。もちろん25mmの鉛板はγ線を90%近く減らすが、10%でも原発事故レベルなら十分致死量だ。

 若狭湾には沢山の原発があるが、そこの一番大きな消防署の署長も、「防護服は全然安全じゃありません。これじゃ防げません。」と語っていたらしい。

 日本で唯一、放射能について知っている機関を持つのは自衛隊だが、彼等は、「放射能には太刀打ち出来ない」という事だけを知っている。

 今から20数年前、御巣鷹山に日航機が墜落した時、政府の特別調査委員会に日本航空の人間が、事故機にはアイソトープ(放射性元素)積み込まれている事を告げた時、自衛隊の司令官は各方面司令部に「ただちに現場を特定して急行せよ。ただし現場には立ち入るな」と通達を出した。

 墜落場所が特定された時、地元消防団の団員達が息せき切らせて現場に駆けつけると、散乱している飛行機のすぐ傍に待機している自衛隊を見たそうだ。
 自衛隊は、放射能から人間を守るすべは無い事が判っていた。だから待機していたのだ。地元消防団の人達は不思議に思ったけれども、それどころじゃない、とにかく生存者を助け出した。それを見て、もうしょうがないからって自衛隊も現場に飛び込んで行った。

 あの事故があった頃、僕は小学6年生だったが、臨時ニュースが発せられてからかなり早い段階で、自衛隊は事故現場を特定していた。
 生存者の一人が事故後、「墜落直後にはあちこちで生存者の声が聞こえた」と言ったので、「自衛隊が直ぐに救助活動を始めればもっと多くの命が救えたのに、何故自衛隊は救助に向かわなかったのか?」とマスコミや遺族から非難されていたような記憶があるが、そこに放射性元素がある事が判っていた自衛隊は、被爆が恐ろしくて近付こうにも近づく事が出来なかったのだ。

 この事実は、私達に重大な二つの事実を教えている。
 一つ目は、
 自衛隊は自分の危険を犯してまで、国民を守る事は無いという事実。

 そしてもう一つは、
 人間には、放射能から身を守るすべが無いという事実だ。

参照記事 高知新聞929日;「メディアは命を救えるか」より


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