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2006.10.15

日本最後の清流に核廃棄物処理場を

 僕の住む高知県には、「日本最後の清流」なんていう称号を賜った、四万十川という綺麗な川がある。

 源流域に父方の親類が住んでいた僕にとっては、30年近く昔から慣れ親しんできた川だが、僕が子供の頃から比較するともう随分と汚れてしまったとは言え、それでも本州や九州の河川と比較すると、とんでもなく美しい。

(と言うか、本州の川ってば汚すぎ。あれは川じゃなくて巨大なドブだ)

 その清流四万十川の源流域であり、ニホンカワウソが最後に確認された新荘川の源流域でもある高岡郡津野町が、「核廃棄物最終処分場」の誘致に名乗りを上げようとしているらしい。

 誘致推進派は、誘致に伴う財政支援が欲しいのだ。

 小泉構造改革で財政的に切り捨てられた過疎地である津野町にしてみれば、誘致に伴う「年間20億円の支援策」は喉から手が出るほど欲しい。
 守り続けてきた自然は、子々孫々に引き継がねばならない財産ではあるが、廃れ続けていく過疎の町である津野町は、生きる為には都市部が押し付ける「めいわく施設」を受け入れるしかない所まで追い詰められている。

 これが、今世紀型自民党政治の本質だ。

 地方を切り捨てて財政的に孤立させ困窮させ、財政支援と見返りに都市部の廃棄物や迷惑施設を押し付ける。
 米軍基地、原子力発電所、核廃棄物最終処理場、etc, etc,

 神奈川県厚木市の米空母艦載機部隊は、都会から遠く離れた山口県岩国市に押し付けた。

 東京湾には、原子力発電所など何処にも無い。

 現在稼動している核燃料再処理施設は、青森県の六ヶ所村だ。

 高速増殖炉は福井県敦賀市に。

 そして今、日本最後の清流四万十川の源流である津野町を、財政的兵糧攻めにした自民党政権は、津野町を財政支援と引き換えとしての、核廃棄物最終処分場誘致へと導いた。



 「そんな迷惑施設なんかいらない。って言えばいいじゃないか」

 は、生きる為に必要なものは全てある・金で買える都市部の人間の理論だ。
 過疎地の人間だって生きていかなければならない。
 林業ぐらいしか産業の無い過疎地が、どうやって経済的に自立していくのだ?

 そんな過疎の町から財政支援を打ち切っておいて、高額な補助金と見返りに迷惑施設受け入れを提示する国の(東京の)やり方はアンフェアじゃないのか?

 安倍総理の提唱する「美しい国」というのは、透明度5m以上という清流を、プルトニウムやアクチウムが流れる国の事を指すらしい。

 子供の頃は四万十川で泳いでいた僕だが、これからの子供世代にとって、四万十川で泳ぐ事は自殺行為と等しい危険な遊びになるのだろう。


 あんた、自分の子供にプルトニウムが流れている川で泳げって言えるかい?

 迷惑施設を地方に押し付ける都市部の有権者と政府だが、お台場に原発が出来たり、千代田区に核廃棄物最終処分場が出来たりしたら、一体どんな気持ちがするのか考えた事はあるのだろうか?

 この記事を書いたのは10月始めだったのだが、10月13日の津野町町議会において、「住民の不安が大きい。また周辺自治体の反対もある」と言う事で、誘致調査受け入れ案が全会一致で否決された。
 これにより、四万十川の減流域に核廃棄物最終処分場が出来る可能性が当面は回避されたのだが、候補地が一つ減っただけで、日本の何処か財政的に困窮した過疎地に、核燃料最終処分場が建設される事になるのだろう。

 「自分達が見たくない、関わりたくないモノは、自分達とは関係無いどこか遠くに持っていけ。嫌がるようなら少しばかり金払って押し付けちまえ。」

 都市在住市民の、この言い分が変わる事は無い。

「美しい国」は逆から読んだ、「憎いし苦痛」が地方には適用されるよな。
って思ったら↓をクリックしてね
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コメント

敦賀で釣りをしてきたのですが・・・いや~、「原発の町」はいろいろな設備や施設が豪華ですね!道幅も広いし、公共トイレに紙が置いてあるし(関西では駅のトイレにも紙は置いてません)、釣り公園近くの釣り客用ゴミ捨て場は1日3回も回収に来てるし・・・。財政難の地方自治体にはリスクを犯してでも欲しいのはカネなんだなぁとしみじみ思いました。

投稿: hana | 2006.10.15 08:26

そうだね。
そういう自然への想いは大切だよね。
私は天文好きなので、こういう自然の話でも、つい地球規模とか、太陽系、銀河系まで、ズームアウトしてしまいます。
だった1つの地球。争うことや比べることをやめて、もっと愛豊かな惑星にしたいよね。21世紀、未だに戦争やってて、奪い合ってる国が存在するのが、かなしいよぉ。

投稿: hitomi | 2006.10.15 21:24

hanaさん>
敦賀半島、仙台のサーキットから帰る時に通った事がありますが(メインスポンサーが下りた後、ビンボーだった僕は高知から仙台まで高速を使わず国道で行ってた)、敦賀半島の道路はそりゃあキレイだったものです。もんじゅの近くとか地元猟師が漁業権を放棄しているのと、原発からの温排水で、サザエとか巨大化してるそうで、毎年ソコにキャンプに行く友人は、「放射能サザエ」とか言って食ってたそうです。
四国だと伊方町もそうですが、原子力関連施設を受け入れると国からの補助金が凄いらしいですね。

hitomiさん>
hitomiさんはある程度英語が判ると思いますけど、以前話してた僕が大学にいた頃の天文学の教授のwebsite(http://fog.ccsf.edu/~trigg/)のトップページ一番下に、同じような事書かれています。興味があれば見てね☆
天文学的視点で見た時、この宇宙に浮かぶ青い点は奇跡の星なのにね、、、

投稿: mizzie | 2006.10.16 01:09

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