« アクセス数増加のワケ | トップページ | 日本語って難しい »

2006.11.04

反対意見も考える

 過去記事で、「小泉の税制改革は金持ち優遇策だ」として、この国の税政策について批判的な記事を書いた。
 市場に任せていたら資本が行き届かない所にも資本を分配する、『富の再分配』が政治の役割だと考える僕は、相続税率など、もっと高くてもいいと思っている。

 しかし、世界的な流れはこれとは正反対に進んでいて、先進国の中では日本の今の相続税率でも『各段に高い』と言う事になる。またイギリス、カナダ、スイス、オーストラリアなどは相続税自体を廃止しているし、「金持ちの王国」アメリカも、日本の相続税にあたる遺産税を2010年に全廃するようだ。

 相続税に関しては、政府税調の会長で経済学博士の石弘光氏が著書『税の負担はどうなるか』(中公新書)の中で、
「親の遺産を何の対価も払わずに相続する人が多くなるほど、裸一貫で立ち上がる人を不利にし、社会に対し不公平感を助長する事になろう。相続税こそ富の集中を排除し、この不公平感を払拭するのに役立つ。」
 と述べているが、僕もこの意見には230%同意してしまうので、ここで僕の意見をこれ以上述べる事はしない。

 政治的には左寄りで、大衆迎合的な姿勢のオイラだが、
(大衆の一人なんだから当然だ)
 今回は、自分と反対の意見の人の視点で考えてみよう。

 相続税課税強化のマイナス面を論じてみる。

 まず、相続税減税を主張した人達の意見はこうだ。

「あまりにも高い相続税は蓄財の意欲を失わせ、勤労意欲を削ぐ。また、高い相続税を支払う為に慣れ親しんだ家を売らなければならない。それはおかしい。」

 それはある面では正しい。また、資産家が相続税の無い国に移住するようになると、その資産家の資産や、そして資産家となるような優秀な人材が国外に流出してしまう。

 次に、「富の再分配を政治に任せると、あいつらはロクな使い方をしないから民間に任せた方がいい。」という考え方もある。そう主張する人達の中には、相続税など廃止して資産家に資産運用させておいた方が経済活性化には役立つ。と言う意見の人もいる。これもある面からは完全に正しい。役人による税の垂れ流しを、僕等は何十年間も見せつけられてきた。資産運用のプロである資産家が運用すればリターンへの希望を生むが、役人に垂れ流しさせたら資産の目減りを招く事になる。

 最後に、富の再分配を推し進めすぎると、頑張った者が報われない、頑張らなくても何とかなる社会になってしまう。
 官僚主義の罠に落ちた旧ソ連を通じて、僕等はそれの実例を見てきている。まじめに働こうが働くまいがもらえる給料が同じなら、怠ける人間が出てくるのは当然だ。
 頑張ろうが頑張るまいが、才能があろうが無かろうが、結果平等を求めるとその社会は停滞し退廃する。

 これらの意見はどれも、その局面から見れば完全に正しい。
 僕の政治的立ち位置からはもちろん、これら全てに反論出来るのだが、また、さらにいくつかの相続税強化理由を挙げられるのだが、今日はあえてしない。

 今日は、相続税増税の負の側面について論じてみた。

 どんな物事にもいい面と悪い面がある。その双方を見ながら、バランスを取りながら最善を、最大多数の最大幸福を追求する。地方都市に暮らす低所得者と言う、この国におけるマイノリティーと言うか、非・主流派に属する僕だが、時には、自分とは反対にたつ人の視点で物事を考えてみる事もある。

 21世紀を生きる僕等に求められているのは、このCritical thinking skillなのではないだろうか?

 また日を改めて、僕が相続税強化を支持する理由についても書くつもりだ。
 その二つを比べて、”自分で考えて”判断して欲しいし、そうする人が増える事を願っている。
 そうしないと、投票率50%の選挙で過半数を得た、つまり国民の26%の支持しか得ていない政党が国家を支配し、その政党の最大派閥を制した、つまり全国民の14%の利益だけを考える政治家が、全体を支配する事になる。

 ”自分で考える事”

 84%の”搾取され、欺かれる大衆”になりたくなければ、次の(もちろんこれからもずっとだ)選挙は棄権せず、僕等の生活をここまで悪化させた自民党と公明党を排除しなければならない。
 もちろん強制はしない。自民党・公明党の、
 『金持ち優遇・弱者切捨て』
 と言う政策が「すばらしい!!弱い奴らはどんどん切り捨てちまえ!」って人達は迷わず自民党に投票すればいい。
 地獄の特等席に、アナタの名前が書かれた予約札が置かれる事だろう。

最後まで読んでくれてありがとう!!
ついでにブログランキングもクリックしてね。
Banner2_1
ブログランキングもだけど、ワンクリック募金もクリックしてね☆

|

« アクセス数増加のワケ | トップページ | 日本語って難しい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/8531/12359060

この記事へのトラックバック一覧です: 反対意見も考える:

« アクセス数増加のワケ | トップページ | 日本語って難しい »