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2007.01.26

タマにはバイクの話もしよう

25日夕方から夜勤に入って、夜勤明けで帰宅したらシャワー浴びてソッコー着替えて空港行きバス乗って、
そのまま関空からユナイテッド886便乗ってシスコ行く予定のオイラ。帰国は29日で、高知に着くのは20時過ぎになるから、

『公開日時指定』機能使って、書き溜めた記事が毎日更新されるようにしてるんだけど、(ってか、更新時間が00:00になってる奴は全部事前に書き上げて更新日時を指定した記事です)
事前に書くから当然タイムリーな記事は書けない。

って事で今日は、元レーシングライダーらしく、バイクの話でも書いてみようと思う。

このブログには色んな人が来てくれて、介護職の人、家族を介護してる人の他にも、ごくフツーの人、海外生活経験のある人、語学が好きな人、政治・社会・経済問題に興味がある人、なんかの他に、バイクが好きな人も時々来てくれる。
バイク、レース、特定の車種、その他様々なバイクに関連した検索ワードでここがヒットして、そうしてやってくる人がそれなりにいるんだけど、基本的に僕はバイク乗りを読者として意識しては書いていないので、バイク好きでここに辿り着いた人も、ヒットした記事を読んだ後、テキトーに幾つかの記事を見たらすぐに他所に行ってしまう。

だから今日は、かなり細かい所まで知識を持っている人が見たら、「そんなの改めて記事にする意味無いやん!」って思うかもしれないけど、一般の人は多分知らないだろう。って思うバイクの話をしようと思う。(前置き長いよ。)


今回のテーマは、
「どうしてバイクはコケないのか?」

考えてみたら疑問だ。
スタンド無しでは自力で立っている事が出来ないバイクと言う乗り物は、何故コケないのか?

物凄いバランス感覚で、停まっているバイクのスタンドを外した状態で、足も付けずに乗ったままで読書しちゃうトライアルの選手とかは例外として、基本的にバイクと言う乗り物は走っていないとコケる。
厳密に言うと、駆動が掛かっていないとコケる。
では何故、駆動が掛かっているとコケないのか?

それは、その構造故にそうなっているのだ。
後輪はフレームに固定されて安定しているが、前輪は操舵輪として可動する構造なので、(一般的な後輪駆動のバイクは)駆動が掛かっていると前輪は後輪に進行方向に向かって引っ張られる形になるので、バランスが取れて転ばない。

後輪に押されているのでは無くて、後輪に引っ張られているのだ。
予備知識の無い人はこれを聞いて、

「え?」

って思うだろう。
後輪でどうやって前輪を引っ張るんだ?って。

理論について説明しよう。

まず、アタマの中に横から見たバイクの姿をイメージして欲しい。
前輪と後輪が路面に接している。この、タイヤが地面と接触している部分を、”接地面”と呼ぶ。
そして、この接地面の中心が”接地点”だ。
次に、前輪を支持している2本の棒。いわゆるフロントフォークを見て欲しい。全てのバイクは、このフロントフォークが垂直よりも後輪側に倒れた角度で取り付けられている。
この、フロントフォークの傾きの事を「キャスター角」と言う。この傾きが少ない程、安定性の悪い、逆の見方をするとクイックなハンドリング特性を持つバイクだと言える。

では、何故そうなるのか?

これは実際に実験してみると一番はっきり判るのだが、フロントフォークに取り付けられた状態の前輪を持って立ち、その場から動かずに少しずつフロントフォークの角度がきつくなるようにしゃがんでいく。
そうすると、タイヤの接地面がどんどん後方に移ってくるのが判る。
つまり、フロントフォークを直角に、キャスター角を0度にすると、タイヤ接地面の中心はアクスル軸の真下に来るが、フォークを傾け、キャスター角を深くして行くと、設置面の中心はアクスル軸と路面を結ぶ垂線からどんどん後ろに下がって行く。
つまり、キャスター角が0.1度でもあれば、駆動力のタイヤへの作用点はタイヤの接地点より前方に来る。つまり、前輪は後輪に引っ張られる事になるのだ。キャスター角の深いアメリカン・バイクが安定しているのも、それが理由だ。作用点と接地点の距離が長いほど、車体が安定するのは軽自動車とリムジンの安定性の差を考えれば判ると思う。

だから基本的に、駆動を掛けて走り続けている限りバイクはコケない。
ペダルを漕ぎ続けていると自転車が転ばないのと同じ理屈だ。
キャスター角を持って取り付けられた前輪が、細かくバランスを取り続けながら走るから、バイクはコケない。これを仮にキャスター角を0以下にすると、超人的なバランス感覚があったとしても絶対にコケる。
同様に、フロントタイヤをフレームに固定して、小刻みなバランスが取れないようにすると、キャスター角を60度くらい寝かせてもコケる。
『キャスター角がプラスな事』
『前輪が自由に動く事』
この二つが満たされているから、2輪車は転ばない。

 

 

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コメント

教習所に通い始めた頃、ほんとに怖くて怖くて、職場のゼファー乗りのおねえさん(この人ね、ツーリング趣味で北海道めぐりしてるときに現ダンナ様をゲットした、というバイク乗りには超理想的なバイクライフを楽しんでいる方です)に「バイクこけへんかと思うと怖くて・・・」という話をしたら、

「走ってる間は絶対コケへんから、大丈夫!コケる!と思ったら、ブレーキよりもアクセル!」とのアドバイスを。そのときはなんでやろ?と思っていましたが自分が乗り始めてその理由がよく分かり、今日の記事を読ませていただいて理論的に深~く納得しました。
なるほどね。

投稿: hana | 2007.01.26 10:04

今、SanJoseに住んでる友達のPCからアクセスしてます。

hanaさん>
そーなんですよ。基本的にバイクの動きは殆ど全てが理論的に説明が出来るんです。
走る・曲がる・止まるは全て、物理と科学に支配されていて、その物理的限界に近づく事がレースで求められている事なんだけど、その理論は全て、一般ライダーやマシンに適応が出来るので、レースのマシンやライディングのテクニックとテクノロジーは全て、公道走行にも利用可能なんです。

バイクの理論的な話は機会があれば、また記事にしますね。

投稿: mizzie | 2007.01.27 15:29

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