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2007.04.15

恐ろしい国 日本

国民の殆どが何も知らない内に、国民投票法案が野党の反対を押し切って自民党・公明党によって、衆議院で強行採決された。
法案は参議院に送られ審議されるが、恐らくここでも、自民党と公明党が数の力で押し切って可決・成立させてしまうだろう。

この度、自民党・公明党が強行採決させた国民投票法案には、最低投票率・最低有効投票数の規制が無い。つまり、投票率50%以下、有効投票率40%以下でも、過半数を取れば憲法改正が出来るのだ。
戦後60年も掛けて、慎重に・執念深く、国民が政治に無関心になるように大衆操作を続けてきた自民党は、その長きに渡って抱き続けて来た陰謀を、実行に移す時が来たと見たようで、国民の大多数が全く関心も持てないまま、それは自民党・公明党の手で強引に決められた。

現状の、国政選挙での投票率も50%ちょいと言う中で、過半数を得れば憲法改正が出来てしまうこの法案が成立すれば、有効投票率45%の選挙で過半数、つまり全有権者数の約23%の賛成があれば、憲法改正が出来てしまうのだ。

先の大戦で2000万人を殺し、そして400万人も殺されたこの国は、その教訓から、この奇跡と言えるような崇高な理想を掲げた憲法を生み出した。その、愛と平和と自由の為に、アメリカと日本の合作で作り出された『日本国憲法』には、それはそれは素晴らしい、崇高な思想が貫かれている。憲法前文なんか、

『・・・日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と審議に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、・・・』

なんて書かれているくらいだ。
そしてこの日本国憲法は、96条で改正についても規定がざされていて、そこでは、

『この憲法の改正は、各議員の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。』

となっている。
60年も掛けて『大衆低脳化作戦』を続けてきた結果、国民の約半数を、政治に無関心な『とまどえる群れ』にする事に成功した自民党だが、残った50%は政治的に意識の高い連中なので、そんな奴らから三分の二以上の支持を得るのは難しい。
だから、小選挙区制を導入して、有効投票数の49%以上が死票になるようにした。

しかしまだ、両議院で三分の二以上の議席を得るのはとても難しい。

だから、最低投票率に関係無く憲法改正が行えるこの『国民投票法案』を、自民党は提案し、野党の反対を押し切って強行採決して可決させた。

 

 

憲法を改正するって言って、日本国憲法のどこを改正してどんな国にするのか?
安倍総理は総理大臣に就任した際、「この国を『美しい国』にする」と言って就任した。その安倍総理が『美しい国』にする為に行っているはずの様々な法案の提出・成立だが、憲法を改正して、一体どんな美しい国にするというのだろう?

現在の日本国憲法は、そこに書かれている事はとんでもなく崇高で美しい。この国は美しくなくなってしまったのは、自民党が日本国憲法の掲げる崇高な理想をないがしろにした政治を、60年間ずっと一環して行ってきた結果だ。変わらなければならないのは自民党であって、憲法ではない。
その自民党が、憲法を変えてやりたがっている事に、
『日本再軍備』
以外の事を想像するのはとても難しい。

『日本国憲法 第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。』

この、世界に誇れる我が憲法9条は、おそらく近い将来、永久に地上から消滅する。

先頃、防衛庁から防衛省に昇格した自衛隊は、『違憲の軍隊』から、憲法で身分が保障された正規軍になる。日本は核武装出来るなんて平気で主張する安倍総理の事だから、非核三原則なんかシュレッダーに掛けられたジャンクメールみたいに跡形も無くなって、GNP比で1%ちょっとだった国防費も跳ね上がり、自衛隊はその潤沢な予算で得た強力な兵器で武装された、強力な軍隊に生まれ変わる。

軍隊の仕事は、戦争に勝つ事だ。
対外侵略から国土を守る事が任務だった自衛隊には、『専守防衛』と言う強力な縛りが掛けられていたが、同時に、自衛隊に求めらたのは『負けないこと』であって、『敵の殲滅』では無かった。しかし憲法で軍備を認めた国の軍隊は、勝つ事。敵を殲滅する事が主任務となる。
戦争とは、純粋に員数調整でしかない。敵よりもたくさん生き残れば勝ちなのだ。敵よりも沢山殺して、敵よりも少ない数しか殺されなければいいのだ。

そして、現代戦で効率良く勝つ為に必要なのは、英雄ではなく、上官の命令を忠実に実行する従順な兵士だ。敵よりも潤沢な装備と、過不足無い兵站の補給と、敵よりも数的に大きい、命令を忠実に実行する兵士があれば、現代戦では勝てるのだ。

つまり戦争とは、誰かの命令で、自分の意思など関係なく、誰かを殺したり、誰かに殺されたりする。と言う事だ。

この度の、自民党・公明党による国民投票法案の可決によって、この国は国民が国家と政府の命令で、誰かを殺したり誰かに殺されたりする事もある。と憲法に明記された恐ろしい国になる事が、未来の予定表に書き込まれた。
安倍総理はこの国を『美しい国』ではなく、『恐ろしい国』に変えたがっているようだ。

 

 

現行の民主共和制の下では、投票棄権は当選者への支持と同意となる。つまり、先の選挙で投票に行かなかった約5割の国民と、自民党・公明党を支持した国民は、この国がそんな国になってもいいんだ。と言って、自民党と公明党に白紙委任状を渡した事になる。そして、民主共和制の下では、多数派の決めた事には少数派はそれが如何に受け入れ難い事であろうとも、それに従う義務を負う。

僕は時々、この『民主共和制』と言う制度が、本気でイヤになる時がある。

 

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