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2007.04.12

かいふくのさくら

過去記事で書いた、レーサー時代に炒めた、って炒めてどうするよこのバカ日本語ソフト!!
レーサー時代に傷めた右膝は、MRIでの検査結果、当初懸念された靭帯断裂ではなく、半月板損傷だと診断された。

しかしながら、当分の間は手術している余裕なんか無いので、サポーターでごまかしながら日々を過ごしている。そして、軽い痛みを覚える事はあっても、深刻な痛みを感じる事は殆ど無い。

が、稀にひどく痛む時もある。

膝を酷使した夜勤明けとか、下半身に負担の掛かる仕事が続いた時など、一歩歩く度に右膝に痛みが走り、ガマンは出来るんだけどちょっと辛い。

数日前、自分の夜勤明けと、ななか(仮名)の休日が重なってる日があって、夜勤明けで帰宅してから、2時間程仮眠してすぐに出掛けて、二人でテクテク高知市内を歩き回っていたんだけど、(過去記事を見てね♪)マンマ・イターリアでチョー美味しいピザ食べて、日曜市をぶらぶら歩いて、高知城を上がった辺りで膝が痛み始めた。

レースをやっていた頃は、背骨が折れてるのに自分で車を運転して徳島から高知まで走り、その足で病院で診察してもらったらその場で『即入院!絶対安静!!』なんてなった経験もあるオイラ、痛みに対する耐性は男としては平均以上だ。
(一般的に、男性よりも女性の方が痛みには強いと言われる)
で、その時の膝の痛みも、まだまだ我慢出来るレベル。で、すました顔して「平気だよ♪」何て言って(実際、全然平気なレベルだった)、まだ選挙に行ってなかったななか(仮名)と一緒に、30分ほど歩いて投票所に行った。

小学校に設置されたその地区の投票所へ行き、ななか(仮名)が投票している間、投票所になっている体育館の外でななか(仮名)を待つ。
校庭の隅に建てられた体育館の前には小さな池の横に盛土で出来た小山。その山には卒業記念で植樹された桜達が、キレイな花を咲かせていた。

僕はその中で一番大きな桜の木の下に立ち、じっと花を見つめる。
そして、そっとその幹に左手を添え、その手に体重を載せて膝を体重の負担から解放させる。そしてもう一度花を見つめる。

満開の桜は薄桃色の花弁をはらはらと散らせ、それは儚げで美しかった。

 

これは、僕は人が近くにいる場所では絶対にやらないんだけど、僕は時々、花や木や草に話しかける時がある。
僕は時々、植物の”心”を感じる瞬間があるんだ。
そしてそんな時、僕はその植物に話しかける。

人が周囲にいる時は絶対にやらないのは、そんな事をしてる人は普通の人が見たら”アブナイ人”、”イタい人”以外の何物でもないからだ。

高知市は海に近いので、昼間は大抵、海風が吹いている。

その海風に吹かれ、はらはらと花弁を散らせる桜を眺めながら僕は、

「おまえ、めっちゃキレイやな。」

と語り掛けた。すぐにまた、少し風が吹く。
はらはらと花弁が風に舞う。

「めちゃ癒されるわ。ありがと。」

小声でそう言って、じっと枝を眺める。その時、

幹に添えていた左手の指先が、ドクン、ドクン、と脈打ち始めた。手首で脈を取るときよりも強く、指先が脈打つのを感じる。

ドクン、ドクン、ドクン、

(あれ?なんだこれ??)

僕は自分の意識を左手指先に集中させる。
何かが指先から入ってくる感覚と、何かが指先から出て行く感覚があった。

3分くらいだろうか?僕はそうして左手に体重を掛けて、指先が脈打つ感覚をじっと感じ続けていた。
(右手でもなるのかな?)
桜に置いていた手を、左手から右手に持ち替える。

トクン、トクン、

弱くなったけど、脈打つのは感じられる。

(他の木はどうかな?)

小山のふもと、池の縁に生えていた、一回り小さな桜の木で同じ事を試してみた。

何も感じない。

意識を左手に集中させる。

でも、何も感じない。

「mizzieくん、何やってるの?」

投票を終えたななか(仮名)が、池の脇に生えた桜に手を添えて目を閉じている僕を見つけてやってきた。

「いや、さっきあの桜の木に手を添えてたら、指先が脈打ってきてさ、他の木でもなるのかな?って思って試してた。」

僕の言葉を聞いたななか(仮名)も、僕の真似をして幹に手を添える。

「何も感じないわよ。」

「この木じゃダメみたい。あれで試してみようよ。」

で、最初に手を添えていた大きな桜の木へ。

「やっぱり感じないわよ。」

「うん。今度は僕もダメみたい。でもさっきは確かに感じ、あれ?」

「どしたの?」

「膝の痛みがなくなってる。さっきまであんなに痛かったのに。」

「もしかしたらこの木が痛みを吸い取っちゃったのかもね。」

「わかんない。でもさ、指先が脈打って、何かが入ってくる感覚と出て行く感覚があったんだ。」

「mizzieはもしかしたら、何かそんな不思議な力があるのかもしれないわね。なにせmizzieは鈴鹿で一回死んでるし、最初の留学から帰国したのは911テロ直前だったし、抽選永住権は当てちゃうし。道歩いてたら小鳥がアタマに降りて来るし。

「わかんないけど、とにかくこの桜には感謝しとくべきなんだろうね。どうもありがとう。」

「とにか膝の痛みが無くなってよかったわね。さ、投票も済んだし、ピザ食べに行きましょ♪」

って事で、僕はこのあとななか(仮名)と二人で美味しくないのに高いピザ食べて、でもそれなりに二人で楽しい時間を過ごしたのだけど、

あの桜は、僕の体から痛みを吸い上げてしまった。
僕はそう思っている。

 

僕の住む高知市には、傷の痛みを取ってしまう「かいふくのさくら」がある。
そんな、不思議な日曜日なのでした。

 

 

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コメント

その桜、mizzieさんの誉められて、嬉しくて、ありがとう、って力を送ったのね。
“心”を感じるのって、一方的なものではないはずだもの。
痛みが取れて、良かったですね。

ご無沙汰してましたが、好きな人が出来たことも、良かったですね。

投稿: かめこ | 2007.04.14 23:40

かめこさん>
この桜の木に関しては本当に、とても不思議な体験でした。その事があった翌日には少し痛みが残っていましたが、最近は痛みが消えていて、来月辺り手術かな?とか思っていましたけど、もう少し様子を見ようと思っています。

彼女に関しては、今は幸福の絶頂、向かう所敵なし状態です。(^^)v

投稿: mizzie | 2007.04.16 02:46

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