さらば『しんぼり食堂』
高知の中心、はりまや橋から徒歩で10分くらいの場所に、『しんぼり食堂』と言う小さな食堂がある。
サラリーマンや建設作業員やタクシーの運転手なんかをメインの客層とした、大衆的な安価で手軽な食堂だ。大抵の客は暖かい御飯だけ注文して、ショーケースに入った出来合いのおかずを勝手に取って、レンジで暖めて食べる。そして最後に食べたおかずの代金を店のおばちゃんに支払う。沢山食べたい時は御飯の量を増やして、おかずも品数を増やせばいいし、キッチンでラーメンとか炒飯とかを作ってもらうことも出来る。
それは決して「感動するくらい美味しい!」なんて事は無いんだけど、この値段でこれなら納得。って程度の味は提供していた。
中華丼(写真左)と親子丼(写真右)
どちらも500円でお釣りが来る。
泥と油で汚れた作業服で来て、ぱぱっとおかずを選んでレンジで暖めて、熱々のごはんと一緒にかっ込んで勘定を払って店を出る。その気取らなさとかが中年以降世代には受けてて、往時はかなり繁盛してたし、今でもそこそこは客が入っているお店だった。ただ、最近は付近に食堂も増えて、小奇麗な店の方がいいサラリーマンとかはそっちに流れたし、付近では建設現場も無くなって建設作業員が店に来る事が無くなって、今は往時ほどの賑わいは無くなっていて、店主は「この辺が潮時」って判断したらしく、この14日で閉店した。
『しんぼり食堂』は、安価で手軽で気取らずに、誰でも気軽に安くてボリュームのある御飯が食べられたんだけど、早く安く、お腹一杯になれる食堂だったんだけど、そんな、誰もが気を使わずに気楽に食べられるお店がまた一つ、高知から姿を消した。
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