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2007.09.11

テロ特措法延長がもたらすもの

世界に慈善団体は数あれど、本当に困窮した人達の為に働いている団体はとても少ない。そんな中にあって、世界中の殆どから忘れられていたアフガニスタンで20年以上も地道に支援活動を続けている、ペシャワール会という団体がある。

そのペシャワール会に、難民への医療支援をやっている中村哲と言う人がいて、この人は医者なのにアフガニスタンで井戸を掘ったり水路を建設したり、現地の人々にとって本当に必要な物を提供する為に尽力している日本人だ。
「国連もNGOも自分達を食い物にする人達」として、地元では全く信用されず、米軍肝いりで行われる道路工事なんか建設会社の人間がしょっちゅう誘拐されて死体で出てくるアフガニスタンなのに、この中村哲と言う人は「あんたはNGOじゃないから信用出来る。」と言われて、地元の人に守られながら、政府なら人件費も賄えないような低予算で、井戸を掘り用水路を引き砂漠を緑に変えている。
この人は今アフガニスタンで、世界中の誰にだって判るやり方で、言語と勇気と方法で、日本人としての勇気とプライドを示し続けている。イチローよりも、松井よりも、中田よりも、宮崎や北野よりも、アフガニスタンでこの人は日本人の価値を高め評価を上げている。
アベシンゾーが日本の恥を晒し、国際政治の舞台で日本の影響力をマイナスにした事には、ここでは触れないでおく)

この中村哲氏は今年の7月に帰国したらしいのだが、日本がテロ特措法延長の是非でもめているこの時に、現場で活動している者の一人として、その議論に疑問を呈していったらしい。氏の言葉はこうだ。

「(自身の活動について述べた後)・・・米軍の活動が盛んな場所で、そこには診療所が二つありましたが、戦場になったので放棄しました。パキスタンとの国境地帯で、特攻兵と言うか、米軍の車両に突っ込んでいく人がいました。もっている爆弾は殺傷力が小さいものでした。ところが仰天した米兵が突然群集に向かって撃ち出し、17人が即死しました。(中略)米軍は、「イスラム過激派のテロで18人死亡」と発表しました。米軍の過剰反応で犠牲者を出す事は日常茶飯事です。(中略)火事を消すのにガソリンをかけているようなものです。みんな(軍隊が)早く撤退してくれるのを望んでいます。(中略)アフガンでは毎日、(米軍などによる)空爆だけで何十人、何百人が命を落としています。現地から見れば、その空爆を助けているのが日本による給油なら、(空爆と)同罪です。東京の復興会議で決められた復興資金が45億ドル。米国が今までアフガンの「テロ掃討作戦」に使ったお金が300億ドル。それだけのお金があったら、もうちょっとアフガンもましな国になったのではないかと。それが、日本の支援しているアフガン攻撃の実態です。テロ特措法が延長になると(中略)私さえ攻撃されるでしょう。それくらい、みんなの生活が追い詰められている。(中略)アフガン人はみんな、「殺しながら助けるなんて、そんな援助があるのか」と言っている。だから、軍事援助をやめ、戦争の犠牲者を減らすということだけで、積極的な意味を持ち非常に感謝されると思います。テロ特措法が廃案になるだけでもいいことです。(中略)私はまた現場に戻ります。(中略)巻き添えを食らう恐れがあります。それくらい現地が逼迫しているということが日本に伝わっていないのが残念です。」

 

コイズミが決めて、国民から不信任をもらったのに政権に居座り続けるアベシンゾーが次の国会でまた強行採決での延長を狙う「テロ特措法」と言う名の米軍支援活動だが、その中身は正規軍による民間人虐殺の支援活動だ。
中央アジアにある油田の石油をアフガン経由でインド洋に運び出し、中央アジアの石油権益を確保する為に「テロ撲滅!」なんて大義名分を掲げて始めたアフガン戦争では、世界一兵士の質が悪いといわれるアメリカ陸軍兵士による非戦闘員虐殺が繰り広げられている。コイズミはその見返りに一体何を得たのか知らないが、自民党政権はアメリカ軍の虐殺活動を税金で支援する事を決め、そしてコイズミの後を引き継いだアベシンゾーは、国民の反対を無視してテロ特措法を延長しようとしている。

中村氏の言葉を借りればアフガニスタンの国民は、三度三度の御飯がきちんと食べられて、家族仲良く暮らせる事だけを願っている。今のアフガニスタンでは、それはとてもとても贅沢な望みなのだ。

アフガニスタンで米軍が行っている民間人虐殺と同じ事が、イラクでも行われている。イラクとアフガニスタンでは毎日物凄い数の民間人が米軍の誤爆と恐怖に駆られた米兵の過剰反応と戦争ノイローゼ狂った米兵の暴走で無意味に虐殺されている。そしてそれらが米軍から発表される時は必ず、「イスラム過激派との戦闘で○×人死亡」だ。

日本国内では戦闘はおろかテロすら起こっていないけど、この国の基地からもアフガンやイラクに米軍が派遣されているし、この国は米軍の戦闘活動を補給と言う形で支援している。「テロ特措法」と言う言葉で巧妙にカモフラージュされているが、その実態は『(無実の)民間人大量虐殺援助法』だ。
イラクとアフガニスタンの民間人虐殺を支援する事が、日本の国益にどう結び付くのか、テロ特措法延長に固執する政府自民党とアベシンゾーには説明責任があるのだが、それが自分達を含めた一部特権階級の財布を膨らませる事だけが目的の法だなんて事は、口が避けても国民に説明する事が出来ない。
だけど政治に無関心な日本国民のお陰で、その説明を迫られる事は無い。

参議戦で歴史的大敗を喫した安倍自民党だが、参院で否決しても衆院で再可決するとその法律は成立してしまうので、衆院で自民党が過半数を占めている現状と、国民の総意よりもアベシンゾー個人の意思を優先する現政権の政治姿勢がある限り、テロ特措法は延長されて日本は税金を使ってアメリカ軍の民間人虐殺を支援し、そしてアフガニスタンで復興支援活動として医者なのに重機を駆使して用水路を掘っている中村哲氏は命の危険に晒される事になるだろう。

そしてその罪は、アベシンゾーがやろうとしている事に反対の声を上げなかった、僕も含めた全ての日本人にある。

僕も含めた今日本国内に在住している全ての日本人は、民間人大量虐殺の罪で、米兵やブッシュやラムズフェルドやチェイニーや軍産複合体や巨大石油メジャーのCEO達と共に、地獄に堕ちる事になるだろう。

 

 

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おまけ
『今の僕等に出来る事』

「テロ特措法反対」の声を上げる事。
小さな村議会から国会議員の補欠選挙に至るまで全ての選挙で、自民党が公認・推薦した全ての候補を落選させる事。

ちなにみ、『首相官邸ご意見箱』のURLは下記です。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/dokusha.html
納税者の一人として、文句の一言も言ってやろう。
(ちなみに僕はもう『特措法延長反対メール』送ったよ。)

それか2000万人くらいで一斉に、首相官邸に不幸の手紙でも送ってみる?

 

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コメント

中村先生は毎回「次は死ぬかも知れん・・・」とおっしゃりつつ旅立っておられますが、この国の愚民どもはきっと先生の死をもってしても状況を把握することはないのでしょう。
もしかしたら、なんの因果か写真なんぞを撮っている藤原○香あたりが爆死でもすれば、少しは興味をもつ人間も増えるかもしれませんが・・・。寂しいことです。先生の無事を心から祈っております。

投稿: hana | 2007.09.11 01:09

hanaさん>
中村哲氏は、NHKとかでは取り上げられているけれど、その知名度と影響力の低さには悲しくなってしまいます。
この国の多数派はこの先もずっと、自分とその周りの閉鎖的な集団だけが快適ならばそれで良し。と言う基準で行動し続ける、恥かしい集団で居続けるのだろうかと思うと、同じ日本人として哀しくなります。

でもとにかく、僕も中村氏の無事と健康を祈らずにはいられません。

投稿: mizzie | 2007.09.12 02:17

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