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2007.11.25

邂逅

「まだちょっと時間あるから、ソコの出●でガソリン入れてくね。」

「うん、いいよ。」

 

ななか姫とのドライブデートの帰り道、高知市内にある某ガソリンスタンドに車を入れた。スタンドのにーちゃんの誘導に従って車を止め、現金会員カードを渡して給油口を開ける。セルフ全盛の昨今にあって、ココは数少ないフルサービスのスタンド。ブッシュのお陰でさらに値上がりしたガソリン価格で、高知市内に関してはセルフとフルサービスでリッター単価が\2しか変わらなくなってしまったので、オイラは帰り道の途上にある、そのスタンドに寄った。

「カードをお返し致します。お車にゴミなどは御座いませんか?」

給油中、丁寧にウィンドウを拭いて、ワイパーブレードの汚れまでキチンと落とした店員は、恭しく僕にカードを返しながらそう聞いた。
窓を開けてカードを渡してからずっと、このにーちゃんは接客がめちゃめちゃに丁寧だし、窓もワイパーもミラーも超・念入りに拭いてくれていたので、

「君、めっちゃ丁寧なサービスやね。」

と賛辞を送る。そのオイラに対してにーちゃん、

「バイクのレースやってたmizzieさんですよね?」

と来た。
げっ!このにーちゃん、レーサー時代のオイラの事知ってる人だったんだ!!

「うん、そうだよ。君、レースやってた頃の僕知ってるの?」

その言葉に、にーちゃんの目が輝く。

「僕もミニバイクレースやってたんですよ。僕は成績残らなかったけど、高知で頑張ってるライダーって事で、mizzieさんの事は応援してたんですよ!●×カップで最後尾から全員ブチ抜いて優勝したレースとか、僕も出てたんですよ。友達からもmizzieさんの話は良く聞いてましたし、レースやってた頃はmizzieさんには憧れてました。」

「そうなんだ。」

「高校の友達とかからもmizzieさんの話は良く聞いてましたし、実は僕、○☆高校の二期生なんですよ。mizzieさんの1個下なんです。だから峠時代のmizzieさんも知ってますよ。バリバ☆マシンで赤ゼッケン取った事とか。」

うおっ!!このにーちゃん、峠時代のオイラまで知ってるよ!!!

「今はもう乗って無いんですか?」

「98年に鈴鹿で酷いクラッシュしてね。平衡感覚やられてレースは辞めたよ。」

「じゃあ、もうバイクには乗られないんですか?」

「待ち乗りは問題無いけど、レースレベルの走りは無理だね。」

 

な~んて話を数分繰り広げ、「んじゃ、仕事頑張ってね。」「mizzieさんも、機会があればまた店に来てくださいね。」何て言い合って、僕は店を出た。右折車線に並ぶ車列の最後尾に車を着け、信号が右折可に切り替わるのを待つ。助手席ではななか姫が必死で笑いを堪えている。

「何が可笑しいの?」

「だってさっきのガススタの店員さん、mizzieの事「僕、憧れの有名人に会っちゃった!」って目で見てたのよ。もう可笑しくって可笑しくって。」

「峠時代の僕の事まで知ってるんだもん。びっくりだよ。」

「mizzie、やんちゃしてた峠族時代があるって言ってたけどホントの事だったのね。でも彼、mizzieの事『憧れの大先輩』って目で見てたけど、その本人はこんなボロの軽四乗って、低収入の介護職員なんてバイクとは無縁の生活してて、そのギャップの事考えたら笑いが込み上げてきちゃって、ってか可笑しすぎるわよ。きゃははは。(^^)」

 

そーなのだ。

峠族時代は、地元の峠族連中には、それなりに名前の知られたライダーだったオイラ、ミニバイクレースでもそれなりに成績を残してたし、125ccにステップアップする前年など、コケたレース以外では殆どで優勝している。今はモトGPを走っているヤマハワークスの玉田誠選手にも、僕はミニバイクレース時代には何度か勝っているくらいなのだ。

125で地方選手権に参戦していた頃は、地元のカー情報誌でレース参戦記の連載を持っていたので、僕は高知のバイク好きの中では、「知る人ぞ知る」って存在だったので、こんな感じで「チーム○×のmizzieさんですよね?」とか、聞かれる事がタマにある。

バイク時代のオイラを知らないななか姫にとって、今のオイラは『自転車でよそ見運転して車止めに激突し前転してコケちゃう』ような、どんくさいにーちゃん。のイメージが強いので、「元国際ライセンスホルダーで、AMAプロライセンスも持ってたレーシングライダー。」って言っても、イマイチそのすごさが判っていない。
ところが、この日僕をキラ星を見るような目で見るバイク好きと実際に遭遇して、今は低収入被搾取業の介護職員として働いている自分の彼氏が、実は結構凄い過去を持った、介護業界のBlack sheepだった。ってのを認識したようだった。

僕の方は、自分を「憧れの眼差し」で見るレースファンに久し振りに出会って、ちょっと面映いんだけどやっぱりちょっと嬉しかった。

 

 

こんな感じで、僕は他人に誇れる過去を持っていて、それは今の僕にとっての強みにもなっているのでした。

 

 

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