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2007.12.26

アクシデンタル・クリスマス

「今日はクリスマスだからちょっと贅沢して、モエ・シャンドンでも買って二人で乾杯でもしようかしらん?んで、簡単な花束でも買ってプレゼントにしよう。」


24日昼過ぎ。この日は夜勤明けだったオイラ、仕事を終えた直後はまず、職場からは至近の実家に行き、そこで朝食食べてから少し寝て、昼前に起きてから新居に戻るつもりだった。
ななか姫は昨夜から少し体調が良くなくて、姉と住んでたアパートに戻ってる事は既に連絡受けてる。
何でも頭痛が酷いらしくて、バイト終了後にアパートへ寄ったんだけどそのまま動くのもタイヘン。ってくらいに頭痛が酷くなって、昨夜はそのままアパートに泊まったらしかった。

(ななか姫に、オイラの風邪移しちゃったのかも?)

オイラは22日から、ちょっとキツ目の風邪引いてて、とにかく咳が酷かったので、(もしや、自分の風邪をななか姫に移しちゃったのでは?)って、かなり心配してはいた。ただ、ななか姫からのメールは「頭痛が・・・、」って書いてるだけだったので、(無理しないで寝ててもらおう。充分に休養したら、夜には回復するだろう)って思ってた。



とにかく、今夜はクリスマス・イブ。

結婚だ、引越しだ、ってバタバタして、クリスマスの準備なんか何も出来なかったし、24日朝時点では、プレゼントすら構えられていなかった僕としては、とにかく、今からでも出来る事を何かしたい、してあげたい。って思っていた。
んで、起きてからは自分の身支度だけささっと整えて、ななか姫にメールしてから新居に向かった。新居へ向かう途上、姫からの「今から新居行きます」メールを受け取り、(あ、姫も回復したな)って思ったオイラ、イヴをどうやって盛り上げようかな?なんてプランを練りながら新居へと急いだ。

オイラが到着してから数分で、ななか姫も到着。しかしななか姫、家に上がるなり「アタマ痛いよぉ・・・。」って言ってそのまま倒れ込んでしまった!

僕はとりあえず容態を観察。やや体熱感あり。脈拍かなり速い。呼吸少し荒い。顔色すこぶる悪し。って事で、とりあえず体温を計る。

37.3℃

すぐにフトンを準備して、そのまま姫を寝かせる。僕の「病院行く?」の提案には、「任意継続の健保、もうすぐmizzieの扶養家族になるから継続してなかったの。保険切れてるから全額負担になっちゃう・・・。」と弱々しく答え、「多分カゼだと思うから、休んで様子見る・・・。」って言って、病院行きは拒否。現実問題として、年収230万円の僕等にとって、無保険で病院になんかとてもじゃないが掛かれない。姫から、僕が夜勤に行ってから体調悪化を自覚するまでと、その後の経過を詳細に聞く。ななか姫の話では、体調が急に悪化した23日深夜から、吐き気と嘔吐があって何も食べていないとの事で、脱水を心配したオイラは、頭痛薬と一緒に水分補給を試みるも、50ccも飲めない状態。食欲もゼロどころかマイナスで、飲んだ薬さえ吐き出しそうなイキオイ。ストックしてあったナウゼリン(吐き気止め)を何とか飲ませて、頭痛薬が効いたのか、少しだけ頭痛が軽くなったようなので、そのまま部屋を暖かくして加湿器をセットして、僕は市販薬と食材を買いに一旦外に出た。

この時点では僕は、ななか姫の症状はカゼだと思っていたので、とにかく暖かくして栄養と水分を充分に摂って、休養させれば回復するだろうと思っていた。んで、ドラッグストアで食材と薬を買い込み、8時前に帰宅した。

「ななか、調子はどう?」

「ゼンゼン駄目。頭痛いよぅ・・・。」

カゼにしては、症状が少しおかしい。頭痛も一向に引かないし、それにカゼの頭痛にしては、少しヒド過ぎる。で、ちょっと姫の扁桃腺とリンパ節を確認してみた。しかし扁桃腺に腫れは無く、リンパ節も全く正常。

「痛い、痛い!頭割れちゃいそう・・・。」

この時点で僕が考えたのは、
1)脳血管障害
2)髄膜炎
3)脳腫瘍
の3つ。どちらも、放っておけば重篤な症状を負ってしまうし、ななか姫の年齢から考えるとその可能性はとんでもなく低いが、仮に脳梗塞だった場合、間違いなく後遺症が残る。上の3つの内のどれかだった場合、入院治療and/or手術が必要になる。無保険のななか姫は治療費が最低でも数百万円コースだ。

「痛いよぅ・・・。」

今の僕には、その治療費を負担するだけの財力はどこにも無い。
しかし今目の前で、ななか姫が苦しそうにして横たわっている。

TO HELL WITH IT !!
I LOVE HER ANYWAY!!

「ななか、もう病院行こう。タクシー呼ぶから待ってて。」

そう言って、そしてすぐに高知市内でER設備のある総合病院にダイヤルして、診察可能か確認、タクシー会社に電話してタクシーを呼び、ななか姫を着替えさせてタクシーに飛び乗った。
病院では、総合受付で事情を説明し、看護師の指示に従いバイタルを取って診察を待つ。高知市内の急患をほぼ一手に引き受けるその病院は、クリスマスだと言うのに急患が何人も順番待ちをしていた。

少し待たされて、そしてやっと順番が来て当直医に診察してもらう。クリスマスの夜に当直。なんていう可哀相な医師は、そこらのモデルさんよりはキレイ。って美人の女医さんで、ななか姫と二人、「キレイなお医者さんだね。」なんて言ってたんだけど、この先生がまたとても親切で優しい。丁寧にななか姫を診察してくれて、脳梗塞の症状、髄膜炎の症状の有無を一つ一つ丹念に確認、その確立を一つずつつぶして行く。

「●×で☆@だし、▲□☆だから、脳梗塞等の脳血管障害の可能性はとても低いと思われます。髄膜炎ですけど、ご主人は介護職員だから判ると思いますけど、血液検査をしてCBCとCRPを調べます。でも現時点では可能性は低いです。念のため、腹部のレントゲンも取りますね。あと昨夜から何も摂られていないみたいで脱水の症状出てますから、点滴しときましょう。」

で、姫はぶっとい点滴針を突き刺されて、そのまま尿検査、血液検査、レントゲン撮影、と検査のフルコース。点滴で水分とカロリーが補給されて若干体力も回復。点滴が終わる頃には、心配してななか姫のお姉さんも来てくれて、それで検査結果が出るのと点滴が終わるのを待った。

11時前には検査結果も出て、その結果は、「腸炎と、筋緊張性頭痛。CBC、CRP共に正常値内だから、髄膜炎の可能性もほぼゼロ。頭痛薬と整腸剤を5日分処方するので、それがなくなっても症状に改善がなければ再受診して下さい。」との事。

最悪の事態を免れて、ほっと胸を撫で下ろすmizzie&ななか姫&ななか姉。

その後、薬局で薬を受け取り、会計は救急で計算が出来ないので、預かり金1万円を払って、後日清算に来る。と言う事になって、オイラは1万円を預けてななか姫と共にななか姉の車で帰宅した。

点滴で水分とエネルギーを補給し。さらに市販の頭痛薬よりも強力な頭痛薬を処方されて、追加で筋弛緩作用のある薬とお腹の薬も処方されたので、それらを飲んだななか姫、頭と肩とお腹の痛みから解放され、ほっと一息。

「せっかく二人で初めて過ごすクリスマスなのに、こんな事になっちゃってゴメンね。」

「でも大事にならなくて良かったよ。どっちにしても、今日の事は忘れられない思い出になったよね?ありえない初夜の次は、こ~んなアクシデンタルなクリスマスなんだもん。(^^)」

本当に、何から何まで常識外れな二人だけど、クリスマスも全くフツーじゃあない過ごし方をしていたのでした。とりあえず、最悪の事態は避けられたので良かったです。

ねぇねぇ、ななか姫。
僕あの時、買ってまだ1ヶ月経ってないあのお家、売る覚悟もしてたんですよ。(^^ゞ

 

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