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2008.01.22

ロングフル・ライフ その3

ロングフル・ライフに関しての、自分自身の考察はまだ続いている。その考察は生きていく上で著しい不利益を被っている人のロングフル度からは少し離れて、「俺の人生はロングフルでは無いのか?」って方向に向かった。

そもそも自分の人生をロングフルだ。って思うのは、今ある自分を受け入れたり認めたりする事が出来ないからだと思う。なりたかった自分や、達成している筈だった目標に辿り着けていない自分、したかった事が出来ていない自分、そんな自分が望んでいる「あるべき自分」から離れている現実を拒否する気持ちが、自分の人生はロングフルなのでは?って思いに至らせてしまうのではないのだろうか?なんて考えた。で、それについてちょっと自分に当てはめて考察してみた。

なりたかったけどなれなかったもの

オートバイレーサー
飛行機のパイロット

やりたかったけどやれなかったもの

世界一周旅行

達成出来なかった目標

世界GP参戦
固定翼操縦士免許取得
大学卒業

まあこんな所だ。ちょっとじっくり時間を掛けて考えてみたんだけど、僕の叶わなかった、『なりたかったもの、やりたかった事、とどかなかったもの』って、これくらいしか思い浮かばなかった。

この事だけにフォーカスしてみても、少なくとも、僕の人生はロングフルではない。それは確信を持って断言できる。じゃあ、今度はその逆を考えてみよう。

なりたくて、そして実際になれたもの

国際ライセンスのオートバイレーサー
ななか姫の夫♪

やりたかった事で出来た事

全日本選手権ロードレース参戦
アメリカで暮らす
飛行機の操縦
ウェディングドレスの花嫁さんをお姫さま抱っこ
○×△□☆(法に抵触する為に伏せ字)
★▼×○#(とってもえっちなので自粛)

達成出来た目標

全日本選手権ロードレース参戦
アメリカ人と英語でケンカするくらいの英語力獲得

ほら、結構色んな事が叶ってる。これを見る限りでは、僕の人生はかなり幸せだ。そんな幸せな僕だけど、これまでの人生で色んなモノを失ってきてもいる。それはお金とかアイテムとかマテリアル的な物事だったり、ダイスキだったあの人とか、さよならも言えないままに逝ってしまった友達とか、98年の事故の前までは持っていた身体能力と機能とか、フツーに生きていたら失う事なんか無かったのにね。ってモノまで、本当に沢山失ってきた。

だけど僕は、その代わりに色んなものを得てもいる。

お金とかアイテムを失った僕だけど、その代わりに色んな知識や経験、記憶なんかを獲得した。ダイスキだったあの人と結ばれなかったお陰で、ななか姫なんてbetter than bestな女性と出会い、結婚する事も出来た。今はもういない親友を得たレーストラックで、僕は生涯の友と呼べるような素晴らしい友人達と知り合う事が出来た。レースをしていなければ親友を失って悲嘆にくれる事は無かっただろうけど、レースをしていなかったらあんなに素晴らしい仲間達に出会える事も無かっただろう。そして98年の事故で脳機能と視機能、平衡感覚に障害を負った僕だけど、あのタイミングでのあの事故があったから、今の僕に辿り着く事が出来たのだ。

ほら、やっぱり僕の人生は幸せだ。

 

では、今の僕がこんなに幸せなのは、生きていく上で著しく不利益を被るような障害を負う事が無かったからなのだろうか?

この、五体満足である事を前提とした、効率的で能動的な納税者だけが求められる日本社会では、重篤な障害を負った人は幸せになる事が出来ないのだろうか?
少なくとも、僕はそうとは思わない。
この、従順で効率的な納税者だけが求めらる日本社会は忌むべきものだが、そしてそんな社会で重篤な障害を負って生きていく事はある意味とてもハードなのは疑いようも無い事実なのだが、僕は、「今、ここで、」生きている事それ自体が幸せな事なのでは?って時々思う。

生まれない方が良かった?

もしそれを生む事を選択した母親が聞けば、きっときっととても悲しむだろう。

重篤な障害者なんかじゃなくてもいい、自分に近い人達が、自分に対してしてくれた事を考えてみよう。

毎日ゴハンを作ってくれた。
そのゴハンは、もしかしたら美味しくは無いと思ったかもしれない。でも、恨みも無いのに美味しくないものを他人に食べさせようと思って作る人なんていない。それに、その美味しくないと思ったゴハンは、他人にとっては美味しいゴハンなのかもしれないのだ。そしてとにかく、美味しいとか美味しくないとかに関係なく、一日三食、毎日何年間もゴハンを作り続けてくれたなんて、しかも無償で作ってくれたなんて、それ自体はとてもとても凄い事だと思う。仮に一日3食、毎日10年間ゴハンを作ってくれたとしたら、3×365×10=10950食だ、そんなに沢山のゴハンを自分の為に無償で作ってくれている。こんなにも誰かから愛されているなんて、これを幸せと呼ばずして何と呼ぶのだろう?

他にも、してもらった事はきっと沢山あると思う。

病院に連れて行ってもらった。服を買ってくれた。何かを教えてくれた。一緒に遊んでくれた。etc.etc.

それらは全て、自分の為にそれをしてくれた人が時間と労力を使ってしてくれた事なのだ。

では、そのお返しに、それをしてくれた相手にお返しにしてあげた事を考えてみよう。これは重篤な障害を負った人だけじゃない。殆ど全ての人が、してもらった事の方がしてあげた事よりも圧倒的に多くなるはずだ。

見返りなんかほぼ皆無なのに、それでも自分の為に無償で労力や時間を使って尽くしてくれる他人がいる。つまり、その人はそんなにも誰かから深く愛されている。これを幸せと言わずして何と言おう哉!

もちろん、従順で効率的で能動的な納税者以外に排除のベクトルを掛ける、社会的弱者を踏み躙るシステムを自動的に内包した自民党式社会システムは忌むべきものだが、生まれてきた瞬間から死ぬまで、誰かの愛に包まれて生きる全ての人生が、ロングフルだなんて事は絶対に有り得ない。

なぜ、その誰かは自分では無い他人に無償の愛を捧げる事が出来るのだろう?それは、そこにいるのがその人だからだ。その人が代替の効かない唯一の存在であるから、その人に愛を注いでいる人は愛を注ぎ続ける事が出来るのだ。
この世界に生まれてきた人で、自分の人生を代わりに引き受ける事の出来る人なんていない。その人が唯一無二の存在である以上、その命には存在意義があるし、その人生には、全ての人生には意味がある。

 

 

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コメント

こんにちは。
随分深く考察されて・・・
この世に生まれて、ラクチンな人生の人もいるかも知れないけど、悪戦苦闘しながらもがき苦しんでいる人もいっぱいだろうなぁ~と歳を重ねるごとに感じます。
 何かをしてあげたり、してもらったり・・・すれ違う人の表情を見るだけで、幸せをもらったり・・・誰かの影響を受けながら、誰かに影響を与えていて・・・
 もがき苦しんだ分だけ、人より多くキャッチ出来て、幸せだと思う今日この頃です。
 幸せそうで良かった。

投稿: やらね葉 | 2008.01.25 13:34

やらね葉さん>
このトピックはとてもとても深く考察する事を要求するようで、考えても考えても考え尽きる事が無いんですよ。
現時点での僕が到達しているのは、「全ての人生には意味がある」って事です。
多分このテーマについてはまた書くと思います。

またいつでも見に来て下さいね!!

投稿: mizzie | 2008.01.27 19:22

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