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2008.02.13

Organization

年賀状を綴じていたファイルが一杯になったので、いい機会だから整頓する事にした。仲間内では比較的筆まめだったオイラは、そのファイルに1990年からの沢山の年賀状がずっと保管されていて、でもごちゃごちゃにまっていたからこの機会に全部Organizeしてみた。

記録を残しておく事で、それを整理したりとかで時を経てから再び目にした時、過去の記憶との再会を果たす事になる。僕はそこで、17歳~の自分に再び会う事になった。そしてそこで僕は、赤裸々な自分と仲間達にそのままの姿で再会することになった。

 

 

僕は1989年から、ミニバイクレースの世界に身を投じたんだけど、1990年まではまだ峠族でもあったので、当時の年賀状はその頃の仲間達からの物が殆どだ。峠族仲間だったけどレースの世界には来なかった友達、共にレースの世界に飛び込んだけど、ミニバイクレースで止めた友達、ロードレースまで一緒に闘った友達。そこには色んな奴がいた。
そして、バイク仲間だった友達の彼女さんとかにも律儀に年賀状を送っていたオイラには、そういった娘達からの年賀状ももちろん沢山あった。

90年からはミニバイクレースに本格的に参戦を始めたので、レースの世界に行っちゃったオイラを激励するレースをやっていない友達からのものがチラホラ混じる程度で、後はレース関係者からのものばかりになっていく。そして93年からはロードレースのGP125ccクラスに参戦を始めるんだけど、もうこの頃には年賀状はレース仲間とその彼女、レース関係者からだけになっている。僕は所属していたチームがかなり有名なチームだったので、それなりに有名なライダーや、世界GPまで行っちゃった先輩、今はプロレーサーになったチームメイトやライバル達の物もあったりして、でもまだ駆け出し時代のそういった友達とかの年賀状を見ていると、当時の記憶が生々しく蘇って来たりもする。98年の事故での引退後は、その事故の事を心配してくれる人達の年賀状がそれなりにあって、メカニックとしてサーキットに帰ってきてからは、それまでのGP125ccクラスのライダーからの年賀状は減って、代わりにSP250クラスのライダーからのものが急増する。2001年の渡米後は年賀状を出せなかったので枚数が激減してるんだけど、プロレーサーになっちゃった友達と先輩からは、毎年チョーかっこいい年賀状が届いていた。

帰国後も、自分から年賀状を出す事はしなかったので、それまで送り続けていてくれた人からしか来ていないんだけど、それでも、もう会う事のなくなってしまった友達(僕のレース仲間は殆どが四国外に住んでいる)からのそれは、今は違うフィールドで奮闘しているかつての戦友達の、幸せに暮らす今を知る貴重な手掛かりの役目を果たしている。

レースをやっている奴等には本当に色んな人がいたから、僕は実に色んな種類の人間と知り合う事が出来た。チョー性格が良くって、「何でこんないい娘がこんな奴の彼女なの?」なんて思ったあの娘は、そのとんでもなく女クセの悪い彼氏が新しい女の元に去ったあと出合った誠実な彼と、遠い街で幸せな家庭を築いている。
「うん。彼はクールでも無ければ才長けている訳でも無いけど、少なくとも街中にいる同世代の10倍は誠実だし真面目だし優しいよ。」っていう地方選手権時代のライバルと付き合っていたあの娘は、その彼と二人で教会の鐘を鳴らして、今は大阪の下町にある家族経営の小さな会社の事務室で、毎日帳簿とにらめっこをしている。
レーサー時代、カウルをぶつけ合いながらトップ争いを演じた友人も、今は小さな町工場の若社長だ。
デビューしたと思ったらあっと言う間に全日本選手権にまで駆け上っていったアイツは、今や見上げれば誰にも見えるトップレーサーの一人になっている。

レース以外の知り合いも、僕とは共に過ごす事が無くなった後も、それぞれの人生を歩んでいる。
高校時代、学年でも飛び抜けてタフな10人の中の一人だった親友は、今では郊外に一戸建てを買って、美人の奥さんと可愛い子供と三人で、幸せな家庭を築いている。
中学時代、クラスで一番のお調子者でクラスの盛り上げ役だったアイツは、東証一部上場企業の社員になって、物凄いガマンをしながら・自分を汚しながら、Breadwinnerとして家族を養っている。
仲間達の中で一番最初に結婚したあの娘は、子供の大学受験を控えていて、学資を稼ぐ為に時給800円でスーパーマーケットのレジを叩いている。
アメリカ留学時代、「プロパイロットになりたいんだ。」と言って、訓練費を稼ぐ為に日給20000円で、寒風に吹かれながらビルの窓を磨いていたあの人は、今はもう知らせも無く行方もわからない。

共に過ごした時間の長短はあるけれど、何かの縁で人生の軌跡が重なっていた皆は今、小さな幸せを手に入れる為に、そして手にした幸せを守る為に、物凄い我慢をしながら日々を生きている。
目の前に横たわる残酷な現実に瞳を閉じて、偽りを許している。
もちろん、10代~20代と勝ち続けて勝ち抜けて、アッパークラスの暮らしを手にした友もいるけれど、そんな奴等も皆、今の自分を守る為に偽りから目を背けている。

でも、目を閉じていたり目を逸らしていたり、そこに偽りがある事に気付いてさえいない人もいるけれど、皆、基本的にはいい奴ばかりなんだ。
あいつらが、いつまでも幸せでいてくれるといいのにな。って思う。
今幸せじゃない奴等も、幸せになれるといいのにな。って思う。
ロクでもない彼氏と付き合ってたあのこ娘も、
サイテーの彼女につかまってたあいつも、
皆みんな、もっともっと幸せになってくれたらいいのにな。って思う。
19年前~今年の年賀状を見ていたら、そんな感傷的な気持ちになった。

 

 さて、そろそろ寝るか・・・。

 

 

 

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