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2008.02.24

タマにはバイクの話もしよう 冬場はエンジンの調子が良い理由

職場の同僚で、バイク好きな女の子がいる。
トラッカーと言うのかな?ストリート仕様なバイクに乗っているらしいその娘のバイクを、徒歩通勤だった僕は見る事が無かったんだけど、引っ越して自転車通勤になったので、駐輪場で見かける機会が増えた。

待ち乗り専門のバイク乗りさんって、外見重視のチューンをして、パーツにしこたまお金をつぎ込んで、でも整備不良なバイクが溢れてるんだけど、その娘のバイクは控えめなパーツセレクトに、きちんと押さえる所は押さえた整備をしていて、(って言ってもチラ見しただけだけど)排気音もおとなしめだから、それなりに好感を持って眺めてはいた。

僕はレースではライダーとしてよりもメカニックとしての方が成績を残しているくらいで、モーターサイクルのエンジン音を聞くと反射的に燃調に意識を払ってしまう。金が掛かってるクセに or 音が大きいだけで、A/Fが合ってないマシンなんかには軽蔑の眼差しを注ぐし、相手の技量を冷徹に見切る。

その日は、僕もその娘も早出出勤だったので、着替えを済ませてタイムカードをパンチして駐輪場に出ると、その娘が自分のマシンを暖気運転させていた。
パワーユニットは基本的にノーマルなその娘のバイクからは、エアクリーナーを通しての吸気音と、ホンの少しだけ濃い目なA/Fで燃焼している時の、独特のエンジン音が聞き取れた。その日は良く晴れた寒い晩冬の夕方で、高知市は丁度、高気圧の真ん中にあった。

その状態で調子のいい燃焼音をさせていたその娘のバイクはきっと、夏場には不完全燃焼で少し調子が悪い筈だ。どノーマルなバイクをノーマルセッティングで乗ると、始動に若干のコツを必要とするが、冬場の方がパワーが出る。それは何故なのか?
それは、メーカー出荷時のセッティングが冬場に合わせたセッティングにされているからだ。

夏場の気象条件で完全燃焼するようにセッティングされたエンジンを冬場に使うと、まず間違いなくエンジンがエロージョン(異常燃焼)を起こす。
それは何故か?

冬季は、夏季よりも同じ体積の空気中に含まれる酸素分子の数が多いからだ。体積が同じならばそこに含まれる酸素分子の数は同じだが、温度が下がると空気密度は上がるので、そこに入る事の出来る酸素分子の数が増える。また、冬季は太平洋側では湿度が下がるので、その分大気中に酸素分子の混ざる余地が生まれる。さらに冬季の太平洋側は気圧も上がるので、その分圧縮された大気中に含まれる酸素分子の数は増える。

エンジンの燃焼と言うのは、炭化水素と酸素の化合反応なので、空気密度が上がって湿度が下がって気圧が上がって、燃焼室内に送り込まれる酸素分子の数が増えた分だけ、多くの炭化水素を化学反応(燃焼)させる事が出来る。しかし燃え過ぎると燃焼室自体が溶けてしまうので、完全燃焼出来る量よりも多めのガソリンを燃焼室に送り込まなければならない。燃料それ自体で燃焼室を冷却するのだ。燃焼室内に存在する酸素分子の数が最も多い冬季に、燃え過ぎないだけのガソリンを供給するようにセッティングしておかないと、エンジンが壊れてしまう。だから市販の公道用バイクは、夏場の、外気温33℃、湿度88%、気圧985hpaなんてコンディションではA/Fが濃すぎるくらいのセッティングで出荷されている。外気の状況に合わせて細かくセッティングを変更するインジェクション仕様ならマシかもしれないが、ガソリン供給量が固定式なキャブレター使用のエンジンは、夏場は本来のパワーが絶対に出ないのだ。

ノーマルエンジンで夏場にもきちんと燃焼するようにしたかったら、キャブレターのメインジェットを1ランク下げるといい。
(ニードルジェットやスロージェット系のセッティングはとても難しいので、初心者にはお勧め出来ない)

 

 

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