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2008.02.02

本当にそれでいいの?

小樽寄航を要請していた米第7艦隊旗艦ブルーリッジだが、小樽港は寄航予定日に別の大型貨物船の入港予定があり、ブルーリッジが接岸出来るだけのスペースを確保出来ないという理由で、ブルーリッジの寄航を拒否する由の回答をしたと、少し前に新聞で読んだ。

一昨年だったか、我が高知の西南に位置する宿毛港にも、第7艦隊の駆逐艦が寄航した事があったし、ここ数年、軍港ではない民間港湾に、米海軍の艦船が寄航するケースが増えている。

表向きは、米艦船の民間港寄航は船員の休養と補給が主目的だ。

しかし、母港である横須賀や佐世保から半日~2日で着く位置にある民間港に、補給や休養目的で寄航する意味は無い。米艦船が日本の民間港湾に寄航する真の目的は、日米の軍事協定で極東有事となった際、日本の民間港湾を米軍の艦船が使用する事になっているので、その為に日本の各地に点在する、軍艦の使用可能な港湾についてのデータ収集をしているとも言われている。僕達の国土は、僕等の知らない内にアメリカ軍の軍事戦略に組み込まれているのだ。

日本とアメリカは、とても強固な軍事同盟を結んだ同盟国同士になっている。自民党と公明党が決めた(それを決めさせたのは選挙に行かなかった日本人達だ)それは、先の大戦以来ずっと守り続けてきた色んな事を、この数年で一気に破ったり無力化させたり形骸化させたりしてきた。
僕等の国は海外に軍隊を派遣したし、データの共有化が進んだ海上自衛隊と米海軍は、集団的自衛権行使と言われても仕方が無いくらいに、密接に行動を共にしている。

ミサイル防衛構想に関しても、三菱重工業や日本電気と言った日本を代表する軍需産業の高精度な工業製品は、弾道ミサイルの迎撃ミサイルを構成する主要な部品となっていて、日米共同開発のその高性能で高価なミサイル(1発10億円超なんだそうだ)は、日本でもアメリカでも配備される事になるんだろうけれど、もし仮にそうなった場合、三菱重工業や日本電気はこの国が長い事掲げ続けて来た、『武器輸出を禁ずる』と言う金言を、一気に破る事になるのではないのだろうか?

そのミサイル防衛構想にしたって、発射されたミサイルが大気圏に突入する前に迎撃する場合、現在の技術ではそのミサイルが日本を目指しているのか、アメリカ本土に向かっているのか、判別するのはほぼ不可能だ。そしてその場合、アメリカ向けて発射されたミサイルを海上自衛隊のイージス艦が日本海上空で迎撃したとして、それを「集団的自衛権の行使」だと言われても、日本政府は何も言い返す事は出来ない。

それ以前に、日本海上空を飛んでいくミサイルを、「あれはアメリカに向けて飛んでいくミサイルだから。」と言って、ただ黙って見過ごすと言うのは、純軍事的観点からはもちろん、人間としてそれをするのは道徳的にどうか?と言った思いが僕にはある。認めがたいとは言え、アメリカは日本の同盟国だ。そして、国交を開いてからこれまで、困った時には何度も助けてくれた友好国でもある。そのアメリカが攻撃されようとしていて、そしてそのアメリカを攻撃する、それを見逃せば友好国の市民が多数殺される事になるミサイルが自国の領空内を通過しようとしているその時、「それを迎撃するのは集団的自衛権の行使に抵触するから」と言って、ただ黙って見過ごすなんて事は、とてもじゃないが僕には出来ない。

アメリカの軍事構想に組み込まれてしまった日本だけど、アメリカがする侵略戦争以外には、協力せざるを得ないような状況になりつつある。ただそれをさせられる事になったにしろ、それが国益に叶うものとしなければいけないと、政治は素人の僕なんか考えてしまう。アメリカの利益を守る為に、日本はヘタをすれば自国を戦場にし兼ねないような不平等な軍事同盟を結んでいるのだ。だから当然、僕等はそのリスクに見合うだけのリターンをアメリカから提供してもらわないと割に合わない。
外交交渉と言うものは、お互いが腹の内を探りあいながら、自国の利益に最も叶う妥協点を探り合うのが基本形の筈だ。しかしこの国では、あのコイズミがブッシュの言う事には何だって「Yes, I will!!」ってやってくれたお陰で、たった8年間で絶望的なくらいに日本の東アジアでのプレゼンスが失墜した。北朝鮮非核化を巡る6者間協議だって、米中露韓と北朝鮮の5国間で勝手にどんどん話が進んでいて、拉致問題に拘り続けている内に、気が付けば日本は完全に蚊帳の外だ。上海協力機構からは声すら掛けてもらえないし、ASEANを始めとしたアジア全体での経済圏を作ろう。っていう東アジア経済圏構想だって、主導権は完全に中国に持っていかれてしまって、インドを巻き込んで中国のプレゼンスを下げようとした日本政府の思惑とは、全く違った方向にこの東アジア経済圏構想は向かいつつある。

アジアの中では日本の地位も影響力もドンドン低下しているんだから、アメリカべったりをやってる親米保守、と言うよりはアメリカに国を売った自民党のセンセイ方には、その、日本のアメリカに対する献身に見合うだけのものを、アメリカから引き出さなければいけないはずだ。

ところが現実はどうだ?

アメリカ政権の中枢部にいたはずの親日派はその席を親中派に譲り渡し、経済も軍事も政治も、今のアメリカでは日本を素通りする「ジャパン・パッシング」が常態化している有様だ。アメリカの利益に叶うように郵便貯金と簡易保険をアメリカ金融界に丸投げして、医療制度もアメリカ保険業界の言うとおりに改造して、国家の富を全てアメリカ多国籍企業とそれに癒着する政治家達の上納したのに、それに見合う見返りとして、僕等は全く何も得ていない。

もしかしたら、本来なら国民が享受するはずのアメリカからの見返りを、コイズミや竹中が全部自分のポケットに突っ込んでヤリ逃げしてしまったのかもしれないが、もう僕等にはその真相を知る手段は無い。

政府がその総力を駆使して、日本の国民の福祉と富と安全を、全てアメリカの利益の為に上納した日本だけど、それをした政治家を選んだのは、先の選挙('05にコイズミ自民党が大勝利した時の奴だ)で自民党・公明党に投票した全ての日本人と、選挙になんか行かなかった全ての日本人だ。つまり、選挙に行かなかった日本人と、自民党・公明党に投票した全ての人は、アメリカ多国籍企業の利益最大化の為に、自分達の全ての財産だけでなく、その命さえも、アメリカ多国籍企業の為に差し出す契約書にサインした事になる。

あのさぁ、

キミ達、本当にそれでいい訳?

  

 

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