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2008.04.25

a flood

姫:「あたしの携帯知らない?」

僕:「知らないよ。どしたの?」

姫:「あ!」

ななか姫、ズドドーッ!って足音を残して、階下へと消えて行く。そして数分で戻ってきて、

姫:「携帯洗濯しちゃった・・・。」

姫の手には、洗濯槽からサルベージされた、携帯電話機が握られている。モニターとカヴァーの間にも水が浸入していて、どこから見ても、紛う事なき全損状態。昨今の携帯電話はその小型化された構造故に、配線がとても細かいので水没して、内部に水が残っている状態で通電すると230%ショートして復活不可能になる。だから、姫はまず最初に電池パックを外し、SIMカードとSDメモリーカードを抜き取って、個人情報とデータを保護。しかし、姫にとって一番大切な情報は本体内部のメモリに書き込まれていたらしく、このまま本体が死んじゃうのは姫にとって大ダメージ。
さらに、携帯なし生活を維持するには、姫にとってそれはとてもとても大変な事なくらいは、夫としても容易に推測出来る。しかし「こんなトコにまで水が?」ってトコまで浸水している姫の携帯を、完全に乾燥させようと思ったら、一体何十時間かかるのやら、さっぱり見当も付かない。実際、水没から2日目時点では、モニター面の水分は全く減ってはいなかった。

姫:「ねえねえ、新しい機種が幾らするのか見てみたんだけど・・・。」

僕:「ふーん。」

姫:「これ、買っちゃってもいいかな?」

そう言って姫は、プリントアウトした携帯の見積書を僕に見せる。そいつの本体価格は¥78000なんだけど、色んな割引きが付いて、姫が買うならそいつは\27000に。半額以下になってるけど、今の僕等には正直言ってかなり高い。
しかし、水没した姫の携帯は復旧見込みが立たない。とりあえず新規購入は保留にして、僕は姫と二人で、PCとかの精密機器も修理してくれる、家電品修理専門店の門をくぐった。

僕:「すいませ~ん、携帯電話の修理って出来ますか?」

店員:「あ、携帯電話はウチじゃ直せないんですよ。」

僕:「そうなんだ。」

店員:「今の携帯って物凄く特殊化しててね、組み立てられたものは分解が出来ないようになっているんですよ。使ってる部品も特殊工具がいるものばかりだし。」

確かに、携帯電話は分解修理を全く考慮していない作りになっている。モニター部分ははめ込み式だし、本体部分のカヴァーを止めているボルトも、『トルクスボルト』という特殊なボルトを使っていて、トルクスレンチ以外では脱着不可だ。店員さん曰く、水没しちゃった携帯電話機は、すぐにバッテリーパックを外して通電しないようにして回線のショートを予防し、乾燥させる以外に復旧見込みは無いとの事。で、僕等はその店で、少しでも早く乾燥させるためのコツを教えてもらい、店を後にする。

次に訪れたのは携帯電話会社の代理店。んで、ネットで調べた機種の在庫確認と、実売価格の確認。で、結局、僕等は新機種に買い換える事にした。全ての手続きを終えて、いい機会だからとついでに、僕の携帯と姫の携帯は同じ会社だったので、姫の家族割引に僕を加えて、そして電話代金引き落としを姫と僕のを一括して、僕のクレジットカードから引き落とすように切り替えた。

帰りの車中で、嬉しそうな顔をして、新しい携帯電話機の入った箱を抱えていた姫が、ふっと表情を曇らせる。

僕:「どしたの?気分でも悪いの?」

姫:「そうじゃないの・・・ごめんね。」

僕:「何で謝るの?」

姫:「だって・・・\27000も臨時出費だし・・・あたしが携帯と一緒にジーンズ洗ったりしなかったらこんな出費無かったのに。」

僕:「そりゃそうだけど、もうそれは起こっちゃった事なんだ。起こっちゃった事を過去に戻って訂正。ってのは出来ないんだから、起こった事は起こった事として、それが悪いことでも良いことでも、その起こったことをそのまま受け入れるしかないんだ。そりゃ、その新しい携帯を明後日辺りにまた洗濯しちゃったとしたら僕も多少は怒るかもしれないけど、過ぎた事を叱責しても無意味だよ。」

姫:「mizzieって、超ポジティブシンキングね。」

僕:「そうかな?」

姫:「そうよ。」

 

なんて感じの会話を交わしながら家路を急ぎ、帰宅後は修理専門店で聞いた乾燥法を早速施行、姫は新しく買った携帯のマニュアル片手に設定を行ったのでした。

他人の失敗を責める事。がダイスキな日本人は多い。本当に多い。しかし、それを責めても失敗は失敗として存在し続ける訳だし、事実は何も変化しないのだ。そりゃあ、叱責したら失敗した過去が消えるのなら、或いは失敗前に戻れるのなら、僕だって全力で叱責するだろうけど、起きてしまった事は起きてしまった事として、もう一度やり直す事なんか出来ないのだ。だったら、それをそのまま受け入れるしかないじゃないか。鈴鹿サーキット、ダンロップカーブ侵入で失敗したからと言って、もう一度逆バンクコーナーからやり直すことなんか絶対に不可能なのだ。それと同じだ。失敗を犯した人間がやらなければならないのは、起きた失敗を悔やむ事じゃなくて、その失敗の原因を分析して同じ失敗をしないような対策を立てる事だ。起きた事は起きた瞬間からもう過去の事なのだ。過ぎ去った事はそれが良いことだろうが悪いことだろうが、それをまっすぐに受け入れるしかない。それが僕の物事に対する基本姿勢だ。

って事で、昨日のPCに続き、またまた臨時出費が発生したmizzie家は、オイラのミシン購入計画が白紙撤回される事になった。

 

 

 

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