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2008.04.23

米英に中国を非難する資格は無い

チベット独立問題に関して、北京オリンピックの聖火が各国で激しい反対運動や批判にさらされていて、それが最近のプライムタイムのニュースで大々的に報じられているのを頻繁に目にするようになったけど、この反中国キャンペーンは、どうにも胡散臭い。

チベット独立運動の中心人物であるはずのダライ・ラマ氏は今回のチベットで起きている暴動に関して、暴動を抑えようとした発言しかしておらず、特に中国政府を批判・攻撃してはいなくて、そもそも、ある意味現実主義者でもあるダライ・ラマ氏はチベット独立に関しては「チベットには、中国からの経済支援が必要だ」とも発現していたくらいなので、このタイミングで暴動を起こすメリットは、チベットにとって少ない事は理解していたはずだ。

では一体、誰がこのタイミングでチベットで暴動を起こさせ、国際的な反中国キャンペーンを仕掛けたのか?

その黒幕は、地方都市の介護士に過ぎない僕なんかには、とてもじゃないけどわかんないんだけど、地方都市の下流市民でも判るのは、この反中国キャンペーンを仕掛けているのは、欧米のマスメディアと運動家達だと言う事だ。

欧米、特に米英のメディアが政府による大衆支配の道具なのは、ノーム・チョムスキー氏の著書で詳細に述べられているけれど、英米のメディアが煽るニュースと言うのは基本的に、英米の政府が煽りたいニュースである事が殆どだ。そして英米がチベット独立問題に絡めて、中国を批判する姿を見ていると、それは本当に、自分勝手なダブル・スタンダードだと思う。
僕の基本姿勢は、”チベットには独立する権利が当然ある。”だ。チベットはもともとが独立国家だったのを、中国が軍事的に奪い取った土地なのだ。チベット国民には中国の干渉を排して、自主独立する正当な権利がある。
だから、独立を求めて立ち上がった市民を抑圧する、中国政府は批判されるのは当然でもある。
問題なのは、その中国政府を批判しているのが米英だと言う事だ。

軍事的にチベットを占領し、そして独立を希求するチベット人を弾圧する中国政府だけど、米英とは対立する国である中国は批判・非難するくせに、チベットに対する中国と全く同じ事をやっているイスラエルは、米英と友好国であるというそれだけの理由で、批判・非難など一度としてされた事がないばかりか、アメリカなどイスラエルに軍事支援までしていて、イスラエルに軍事侵攻されて祖国を失い、独立運動に身を投じたパレスチナ人を殺しているミサイルは、その殆どがMade in U.S.A.だ。

チベット独立を抑圧する中国は非難するくせに、パレスチナで虐殺を繰り広げているイスラエルには何のお咎めも無しで、さらに支援までするのだ。こんな不公平な事ってないと思う。

僕がアメリカで暮らしていた頃、クラスメートに亡命パレスチナ人がいた。彼は僕に、米英系メディアが決して語らない、パレスチナの惨状を詳細に語って聞かせてくれた。渡米前からずっと、彼の地の惨状には心痛めていたオイラだけど、彼の、ジョージの語るパレスチナで毎日現実に起きてい事実は、それはそれは悲惨なものだった。インティファーダで、13歳の少年がイスラエル軍に向かって石を投げる。その石を投げる少年に対してイスラエル兵は、自動小銃を撃ち返す。9.5mmの弾頭は、少年のやわらかい・もろい皮膚をえぐり、四肢のどれかを奪ったり、貫通して動脈を断ち切り失血死させたり、頭部に当たれば頭蓋骨を割って、中にあった脳を地面にまき散らす。もちろん、イスラエル兵に撃たれた少年は死ぬ。
ある晴れた日、翼にイスラエル国旗が描かれたF16戦闘機が突然やってきて、民家に空対地ミサイルを撃ち込んで飛び去っていく。口実は「テロリストのアジトを爆撃」だ。しかしそこにはテロリストのアジトなんかどこにも無くて、無垢な市民が誤爆で殺される。何の罪も無いのに、一瞬のうちに家財と家と家族を失ったパレスチナの市民に希望を与える言葉など、僕等はまだ持っていない。

また話がズレてしまった。
米英は、中東での惨劇には全く触れもしないくせに、中国での反民主主義的な動きには猛攻撃を浴びせる。中国だけではない。反米的な国や、イギリスの国益を損ねかねない国(ロシアとか)には、マスメディアを使って苛烈な糾弾を展開する米英は、自国にとって利益をもたらす国家や団体、個人の悪事は、それがどんなに醜悪で冷酷なものであろうと、一切関知しないどころか、その国家や団体や個人に対して援助や協力をしたりするくらいだ。

そんな自分勝手で傲慢で横柄な米英が、マスメディアを使って、中国のチベット弾圧を攻撃している。チベットを弾圧する中国は批判されてしかるべきなのだが、それを、米英が批判する権利などない。

アメリカ・イギリスが、

中国のチベット弾圧を非難するのなら、

イスラエルのパレスチナ弾圧も同様に非難するべきだ。

イラン・北朝鮮の核開発を非難するのなら、

既に核爆弾を保有しているイスラエルこそ、真っ先に糾弾するべきだ。

 

 

チベットは独立する権利を持っているし、分離・独立の動きを力で抑え付ける中国政府は批判・非難されても仕方がないと言えるが、

少なくとも、アメリカとイギリスに中国の人権侵害を批判する資格は無い。

 

 

 

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