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2008.05.11

コラムニストmizzie

院内新聞で書いてたコラムが、連載になっちゃったmizzie。事務長からも、「mizzieくんの記事、面白かったよ。」なんて言ってもらえて、半ページ掲載だったのがスペース拡張で全ページ掲載になって、文字数制限が緩くなったので、書きたい事がキチンと書かせてもらえるようになった。

んで、最新号にもまた、僕のコラムが掲載されたので、いつものように、こっちにも載せる事にする。

下の文章が、春号掲載になった『理想的医療政策』と言う題の記事です。

 

『理想的医療政策』

小泉政権誕生直前、世界保健機関は日本を「健康達成度総合評価」で世界第一位と評価した。しかしその充実した医療・福祉政策を誇った日本の医療制度は、国民の支持を得た小泉元首相がアメリカの要望に沿って推し進めた、「聖域無き構造改革」によって、完膚なきまでに叩き壊された。
その「聖域無き構造改革」は、かの英サッチャー政権が取った、高福祉国家だったイギリスを「小さな政府」に変貌させ、医療費・社会保障費を徹底的に抑制した、あの悪名高き「サッチャリズム」と酷似していると言われる。そして小泉首相はその任期中に、医療費の対GDP比をサッチャー政権時代のイギリス並みに押さえつける事に成功した。では、医療費抑制を断行したイギリスはその後、一体どうなったのだろうか?

「小さな政府」を目指し、「新自由主義政策」、「行政スリム化政策」を推し進めたサッチャリズムは高福祉国家だったイギリスに深刻な医療崩壊を招き、提供される医療の質は地に堕ち、さらに採算性の悪い地方の病院が次々と閉鎖に追い込まれた。その後誕生したブレア政権は崩壊した医療体制を立て直すのに腐心したが、結局、ブレア首相はその任期中には、崩壊した医療制度を立て直す事は出来なかった。
高福祉国家だったイギリスがその福祉政策を維持出来なくなったのは、巨額の財政負担に国家が耐えられなくなったからなのだが、それでは、民間活力で効率化を図るアメリカ式医療政策はどうなのだろう?私はアメリカで3年間暮らしていたが、一般市民の視点で見ると、その医療制度は実に貧弱な物だった。公的医療保険が存在しないアメリカでは「利益追求」を至上命題とする民間の保険会社がそれを補うのだが、掛け金の安い保険では適用されない治療法や薬が多々あり、保険でカバー出来ないから治療出来ないケースは珍しくも何とも無く、なるほど高額保険に加入出来る富裕層は充実した医療を受けられるが、そうではない中間層や、保険に入る事すら出来ない貧困層に用意されていたのは、「生かせるだけ」な最低限の医療だけだった。超富裕層ではない一般大衆にとって、世界保健機関の健康達成度総合評価が世界37位のアメリカ式医療政策が、世界1位の小泉政権以前の日本式医療政策よりも優れているなどと言う事は有り得ない。

しかしながら、充実した医療制度・政策は、重い財政負担を政府に強いる。では、コストを掛けずに充実した医療制度、高福祉社会を実現する事は不可能なのだろうか?

ここに今、『世界がキューバ医療を手本にするわけ』(吉田太郎著 築地書館刊行 ISBN978-4-8067-1351-7)と言う一冊の本がある。日本が、世界が目指すべき、医療と医療制度、福祉と社会保障政策のあるべき姿を、カリブ海の独裁者が作り出したそのシステムを、僕等はこの本を通して垣間見る事が出来る。とても長い本なので全てを紹介する事は出来ないが、ざっと要約すると、キューバのカストロ首相は、小泉元首相が日本でやった事と正反対の事をキューバで行い、そしてそれは、「持続可能な福祉医療制度を構築する」と言う点において、大成功を収めている。新自由主義政策を推し進めて医療崩壊を招いたイギリスが、毎年大量の視察団をキューバに送り込んでいるという事実も、その端的な証明と言えるだろう。

キューバの医療・福祉政策に関しては、次回以降、さらに深く紹介させて頂く事にする。

これが、掲載された記事の全文です。
これを書いたのは昨年末で、夏号用として、キューバの医療・福祉政策について紹介しようと思っていたのですが、2月末にシスコ訪問した際、現地の高齢者施設を見学する機会に恵まれたオイラ、夏号にはその事を書いて、秋号用に、キューバの医療制度を紹介するつもり。

 

 

 

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