先取り
カナカナカナカナ・・・
僕:「あ、ヒグラシ鳴いてる。」
ななか姫と二人、手繋いで近所のスーパーに買い物に行っていたら、そのスーパーの向いにある公園の木から、ヒグラシと言う蝉の鳴き声が聞こえてきた。
僕:「もう秋だね。」
姫:「って、まだ8月19日だし、夏のど真ん中じゃない!」
僕:「盛夏の中に秋を見る。季節感先取りなの♪日本人故のわびさび感覚。俳人みたいでしょ?」
そうなのだ。
いつ頃からだろう?僕の中に季節感を先取りする感覚がすっかり身についてしまったのは。厳冬に春の息吹を見る。盛夏に秋を感じる。初秋に冬の訪れを知る。四季の変遷がはっきりとしている日本で暮らしていると、その季節感がかなりはっきりと判るようになった。相変わらず連日の酷暑が続く高知だけど、でも、梅雨明け以後は連日、強烈な日差しが照りつけ続ける快晴日が続いた後、最初に雨が降って、それから少しずつ、朝晩の気温が下がってきて、日の出直後から不快指数230以上だった高知市も、よさこいがはじまる頃には、朝7時くらいまでならかなり快適に過ごせる様になった。日の出直前から朝7時くらいの間に吹いている風は、もう初秋のそれだ。
そして、クマゼミ、アブラゼミの大合唱の合間を縫って、羽化が早過ぎたヒグラシが、その美声で秋を詠う。
夏真っ盛りの8月中旬。炎天下と酷暑が続く高知市で、僕は初秋がスタンバイしているのを感じている。
もうすぐ、今年も夏が終わる。
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