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2008.08.11

カウントダウン  感想戦

一般病棟から転棟して以来ずっと、苦しげに呼吸をしていてその様は痛々しくもあった@#さんは、「延命治療はしない」というご家族の希望に従い、蘇生措置も何もせず、静かに厳かに息を引き取った。

90歳をとおに超え、もうすぐ100歳になろうかという高齢だった@#さん、闘病は苦痛に満ちたものだったけれど、最後は誰からもインターフェア(妨害)される事無く、安らかに・静かにその時を迎えた。

僕等が決して知る事の出来ない、そしてまだ一度も訪れた事のない未知の世界へと、たった一人で旅立って行った@#さんだけど、全ての時を巡り終え、新しい旅の入り口に立ったその時、その心中では、一体何を思っていたのだろう?

平安とは決して言えない激動の昭和を生き抜き、波瀾万丈な人生を送って来たであろう@#さん、息子さんと病院スタッフに、その最後の瞬間を見届けられた事になるんだけれど、その今生での全ての旅を終えた彼女は、その人生に満足していたのだろうか?
延命治療は施されなかったので、無駄に苦痛が延長されなかった事には満足しているのかもしれないが、その人生全体に、納得して次の旅に就けたのだろうか?
エンゼルケアを終えて、死に装束に着せ替えられた@#さんをストレッチャーに載せる為に抱きかかえながら、僕はそう考えていた。

子供の頃から、

レーサー時代、

そして今。

恐らく普通に生きている人達の10倍以上の頻度で、人の死に関わってきた僕だけれど、そうやって身近な人から赤の他人まで、多くの死と関わって来た僕には、一つの哲学が出来上がっている。それは、

人生を楽しめ!

だ。

遅かろうが速かろうが、人は必ず死ぬ。そして死んでしまえば、もうそれまでの失敗を挽回したり、やろうと思ってやらずにいた事に挑戦する事は出来ないのだ。死んだ時点で全てはお終い、ゲームオーバーなのだ。そうなった時に(あの時こうしていれば、ああしていれば・・・)なんて後悔しながら死出の旅路につくよりは、(ああ楽しかった♪)って言って棺桶に足を突っ込む人生の方が絶対にいい。

話が随分と逸れてしまった。ちょっとクールダウンしよう。

実務33か月目にして、遂に経験する事になった容態急変だが、全てが予測されていて、そしてその通りに起きた急変だった上に、「延命治療はしない」との治療方針が決まっていたので蘇生措置も施されず、よって、急変対応は医師とナースだけで済ませられるので、僕等のようなワーカーの出る幕は殆ど無かった。死後処置も未経験のQRさんに教えるから。と言って、戦爆さんとQRさんが二人でやってしまったので、僕にとっては通常業務の仕事量が増えた以外に何も特別な事の無い、至って平穏な急変対応となった。

ただ、全てが予測されていたので事前に準備が出来たと言う事を差し引いても、何もトラブルを起こす事無く、新人のQRさんに指示を出すべき所ではきちんと指示を出し、全てをそつなくこなして、退所されるご家族さんから「戦爆さんとmizzieさんには本当によくして頂いて・・・」なんてお褒め&感謝の言葉も頂き、僕の実務能力と職場での評価が若干上がった、そんな急変対応だった。

 

 

 

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