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2008.08.08

百害あって一利無し

「mizzieさん、そろそろ休憩にしませんか?」

「そだね。」

ある日の夜勤。
今日の相方は、一年ちょい前からウチで働いている方。ウチに来る前は、デイサービスで働いていたと言うこの方は、けっこうおっとりしている方で、しかし基本的にマジメなので、僕はあまりこの方と組んで仕事をする事が無いのだが、一緒に仕事をする分にはやりやすい、ストレスを感じない方でもある。

基本的におっとり型であるこの方は、常時業務に追いまくられる医療介護の現場では、急かされたりしている事が圧倒的に多いんだけど、僕も仕事はじっくりやりたいタイプだし、僕が僕のペースで仕事をしても急かされる事が皆無なので、そこら辺りは有難いし、ワーカー二人の夜勤だと息が合わないって事はめったにない。

 

これが他のワーカーさんだと、「mizzie遅い!早くしなさいよっ!!」って叱責の嵐だったり、「一人に時間掛けるな!」とか「時間見て仕事してよ!」とかコンプレイン(不平)の集中砲火を受ける。
この日は一緒に仕事をしているワーカーがおっとりさんだし、一緒に仕事をしているナースさんもじっくり仕事をするタイプだったので、休憩時間が少なくなると言うデメリットもあるにはあるんだけれど、3人が3人とも(仕事が終わんないんだったら休憩時間を削ればいいじゃない)って考えるタイプなので、60分~70分の休憩時間が40分になっただけで、それ以外は何の問題も無く仕事を進めた。

25時を過ぎ、僕の仮眠時間となって、仮眠用ベッドに体を横たえながら僕は考えた。僕の職場には、自分の仕事ももちろん早くて、そして一緒に組む僕に、とにかく仕事を急かすタイプのワーカー・ナースと、そうではないタイプのワーカー・ナースがいるんだけれど、この違いは一体どこから来るのだろう?って。

急かすタイプ(仕事が早いタイプ)の共通点

急かさないタイプ(じっくり仕事をするタイプ)の共通点

その二つを検討した結果、ある共通点に気が付いた。それは、

急かすタイプは全員が喫煙者で、急かさないタイプは全員が非喫煙者なのだ。(急かすタイプに男性はいないが、我が職場には今、男性は僕を含めて2名しかいないので、これはサンプルとしては少な過ぎるので無視する。)

この事から僕が導き出した答えはこうだ。

医療施設である我が職場では、喫煙は休憩時間に喫煙場所として指定された場所以外では出来ない。煙草が喫いたかったら、休憩時間に喫煙場所に行くしかないのだ。そしてチェーンスモーカーでもある一部の職員にとって、始業開始から最初の休憩時間までの約4時間、タバコを切らされた状態と言うのはきっとそれなりに辛いに違いない。休憩時間が近づくときっと彼女達はもう、ニコチン切れでタバコを早く喫いたくて喫いたくてたまらないはずだ。
そんな時に、一緒に仕事をしている相方が仕事を終わらせていない。と言うのはきっと、不快で腹立たしい事なのだろうし、相方を置いて自分だけタバコを喫いに行くなんて事は出来ないので、相方を急かして早く休憩に入りたくてたまらないはずだ。医療介護施設だから一人一人にじっくりと関わっていたら時間がいくらあっても足らないけれど、重度の寝たきり老人が殆どだから効率性を重視した介護をしても、される本人は不快だが苦情を言う術は既に喪失しているので、業務の効率性を追求して業務を恐ろしく素早く終了させる事も可能だ。

特に見舞いの家族もいなくなる夜勤時なら、介護者中心の介護をして、”やらなければいけない事”だけにフォーカスした業務をこなす事で、物凄く功利的・能動的に業務を終えているのだろう。そうやって自分が担当業務を終わらせてふと相方を見ると、まだ業務の7割も終わっていない。こっちはいつでも休憩に入る準備が出来ていて、早く喫煙場所に行ってタバコを喫いたいのに、ニコチンチャージをしたいのに、それが出来ない。

だから、喫煙者は夜勤時、自分が業務を終えた時に相方がまだ業務を終えていなければ、230%の確率で相方を急かす。そしてその必要が無い非喫煙者には、仕事を急いだり相方を急かす必要が無いのだろう。

僕はそんな仮説を立てたのだが、実はそんな事は全く無関係で、何か他の理由があるのかもしれないが、今の所はこれが、僕にとってもっとも説得力のある仮説だ。そしてもしそれが正しいとするならば、タバコを喫う事は介護をする上では、全く何の役にも立たないどころか、百害あって一利無し。と言う事になる。

タバコなんて嗜好品なんだから、喫いたい奴は喫えばいいし、マナーさえ守ってくれるのならば、僕は別に何とも思わない。昨今のヒステリックな嫌煙ブームには辟易してるくらいだ。だけど、喫煙が他者や顧客に実害を及ぼしているとなると、それはちょっと困るな。なんて考えさせられた夜勤だった。

 

 

 

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