« 祭りの後 | トップページ | 英語学習 »

2008.08.17

未来予想図

遂に、インドネシアから看護師と介護士がやってきた。EPA協定に基づいて日本政府が受け入れを決めた1000人のうち、まず最初に205人が日本に入国。語学研修施設に入所して、これkら6ヶ月間の日本語研修を受けた後に、全国100の病院や老人施設で実務にあたりながら、日本での国家資格取得を目指す。(参照記事)

僕はこのブログでこの問題について何度か取り上げてきたけれど、自民党が「やる!」と決めた事はそこにどんな問題があろうと、どんな反対意見があろうとも、必ず実行される。と言うケースの実際例がまた一つ増えた。

僕だって、ただやみくもに「反対!」なんて言っている訳では無い。少子化が進むこの国の事情と将来を考えたら、そのどこかで外国人労働者に頼らなければならないのは明白なのだ。自国の労働力だけでは全ての労働需要を満たせないのだから、それはもう仕方の無い事なのだ。
ただ、今回のインドネシア人看護師・介護士受け入れは、停滞しているフィリピン人の看護師・介護士の件も同様に、厚生労働省が国内の看護師・介護士不足を彼等の待遇改善によってではなく、Cheap Laborer(低賃金労力)の受け入れによって解消しようとした。と言う事に他ならない。
受け入れたインドネシア人看護師・介護士には、日本人と同待遇にする事が義務付けられてはいるが、この国の看護師・介護士は、日本国内では劣悪待遇とされている職種なのだ。しかしその劣悪待遇も、インドネシア人の彼等にとって、自国の数倍から十数倍の賃金を得られる事になるので、強い円を稼ぎ、母国に送金して家族を養ったり、貯金してまとまったお金を稼ぐ為に、その劣悪待遇でも喜んで彼等はやってくる。3年以内に国家試験に合格しなければ国に帰らなければならないが、逆の見方をすれば、彼等は3年間は日本で合法的に働けるのだ。

そうやって、東南アジアや発展途上国から、出稼ぎ目的で日本で『劣悪待遇』とされる職種の人材不足を埋める為に低賃金労力を確保する。職員の待遇改善なんか無しでも人材不足が解消されるのなら、貴重な国家予算を医療・福祉にこれ以上回す必要も無い。だから、厚生労働省はインドネシア人看護師・介護士の受け入れを、特に国民に対してアナウンスする事も無く推し進めた。

あと10年もすれば、日本は看護師・介護士が十万人単位で不足すると言われているから、外国人看護師・介護士を年間数千人程度受け入れた所で、そんなのは焼け石に水どころか、焼けプルトニウムに霧吹きどころか、核融合に濡れ布巾ぐらいの効果しかないんだろうけれど、でもとにかく、厚生労働省はこの国の看護師・介護士の待遇改善は完全放棄した事が、この一連の流れを見ていても良く判る。

恐らく、

今いる看護師は、正看護師以外は全てが低賃金の外国人看護師によって入れ替えられて、師長や主任、リーダー以外は全て低賃金外国人労働者だけになってしまうだろう。

介護士は、サ責とか責任者や役職の付く少数だけが日本人で、後は全て、低賃金の外国人労働者になってしまうだろう。

世界一難しい日本語を6ヶ月間だけ勉強した、利用者とのコミュニケーションにそれなりの(或いは致命的なくらいに)問題を抱えた外国人出稼ぎ労働者によって構成される、医療・福祉の現場では、もちろん混乱とか問題とか色々と起こるであろう事は想像に難くないんだけれど、

それは全て、選挙になんかいかなかった日本人と、自民党・公明党に投票した全ての日本人がそれをさせたのだ。遅くても来年中には行われるであろう解散総選挙で自民党を完膚無きまでに叩きのめせばそれを撤回させる事も可能だろうが、有権者の2人に1人は選挙になんかいかないし、選挙に行く人の5人に3人が自民党か公明党にしか投票しないんだから、この国の社会保障システムがさらに低質化・劣化して、疲弊して腐敗していく流れを停める事は出来ないだろう。

もう一度言う。

自民党を政権から追い出さない限り、皆が選挙に行って自民党に最も勝てそうな候補に投票しない限り、

この国は中流以下の国民にとって、とても不便で暮らし難い国になる。

でも、もし本当にこの国がそうなってしまったとしても、

それは、選挙になんか行きもしなかったあなたのせいだ。

 

 

 

今日も、応援クリックを宜しくお願いします。

人気ブログランキング

ブログランキングもだけど、ワンクリック募金もクリックしてね♪

ついでにこっちにも投票していってね。

|

« 祭りの後 | トップページ | 英語学習 »

コメント

私は外国人介護士・看護師受け入れには賛成なんですけど・・・ハッキリいって、アジア諸国を格下に見るのはもう古いんじゃないだろうかと。今でこそ円が強いけど、あと10年もしないうちに間違いなく抜かれるのではないかと。
アジア諸国の人たちは、すでに日本に対して「憧れ」というものはなく、「資源もなく仕事もなく、かわいそうな国」というイメージが出来上がりつつあるようです。若い子なんかとくにそうです。
3年間合法的に働いて、円を持って帰っていただけばいいじゃないですか??だって、外国人労働者に頼らざるを得ないんだもの・・・工場の多い町で、コンビニに入ったらレジの人以外みんな外国人だったりするように、病院の近くの食堂に入ったら大将以外が全員外国人だったりして・・・おおいに結構じゃないですか。
介護の現場から日本人がいなくなる・・・それも結構です。介護の仕事をしたいと思えない人が、たやすく出来る仕事じゃありません。「いや私はそれでも現場の仕事がしたい」という人は、給料が安くても働き続けるでしょうし。こんな安月給でやってられるか!!と憤ってる人を最近良く見かけますが、それはあなたの選んだ道でしょう?!といいたくなります。イヤならやめるか、出世するかすればいいだけのこと。仕事なんて、選ばなければちゃんとありますよ。


あと、あげあしとるようで申し訳ないんですが(笑)、世界一難しい言語は日本語じゃないですよ~(笑)。もちろん難しい部類に入る言葉ではありますけど・・・世界一じゃないです。さて、どこでしょう??この国の人たちは、超・短期間で日本語マスターしてますよ。

投稿: hana | 2008.08.18 09:31

hanaさん>
僕はこの件に関しては、総論賛成・各論反対なんですよね…。
現実問題として、少子・高齢化が進む日本では、外国人労働者に依存しないともうやっていけなくなるのは目に見えていますし、国際化が進む21世紀に、外国の有能な人材に対して扉を閉めるのは国益にも反していますから。
ただ今回のインドネシアやフィリピンなど東南アジア諸国からの労働者受け入れは、僕には厚生労働省がアジアの労働者を低賃金で使い捨てようとしているようにしか見えないんですよ…。そして他の先進国と比較しても悪環境にある日本の医療・福祉の現場で、待遇改善を放棄して低きに流れている自民党と霞が関の態度には「?」と言う思いが消せなくて、不信感に満ちています。介護職の賃金も、京都市営バスの運転手くらい(年収で800万円台が平均値だそうです)稼ぎたいとまでは言いませんが、せめてサラリーマンの平均所得の80%くらいは、優秀な職員には支払えるシステムにするべきだとも、僕は思います。
お金は全てではありませんが、それが重要なファクターであるのは事実ですし、「稼げないから」と言う理由で優秀な職員が去っている現状はあまりにももったいないと思います。


んで、

世界一難しい言語って何ですか?もしかして中国語?
文法的な複雑さから考えたら、西ヨーロッパ言語じゃなくって、アジアの言語ですよね???

投稿: mizzie | 2008.08.18 19:15

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/8531/42108135

この記事へのトラックバック一覧です: 未来予想図:

» 千葉県の看護師の求人 [求人@ジョブカフェ]
千葉県で看護師の転職先を探しているのですが、大学病院の付属病院の転職先を探してみたいです。大学病院は千葉にはかなり数多くあると思いますが… [続きを読む]

受信: 2008.08.17 21:45

» 看護師 資格取得 [医療 資格]
看護師 資格取得についての情報です。 [続きを読む]

受信: 2008.09.04 21:55

« 祭りの後 | トップページ | 英語学習 »