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2008.11.02

社会保障費削減の現実

「・・・さん、今日のお昼ごはんは美味しかった?」

「美味しゅうない。」

「もう~、・・・さんってば正直なんだから~♪」

「うっしゃっしゃっしゃっ(^^)」

 

先月、一般病棟から転棟してきた・・・さんは食べ物の味にうるさくって、転棟当初は「美味しゅうない!」って言って病院から出される食事にはロクに手を付けなかったのだけど、転棟から3ヶ月が過ぎた最近は、慣れたのか諦めたのかお腹が空くから仕方無く食べているのか、とりあえず、8割くらいは毎食食べてくれるようにはなった。

僕はこの方を食後に部屋へ連れ帰った時は必ず「美味しかった?」って聞くんだけど、その僕には必ず「美味しゅうない」と答えてその後「うっしゃっしゃっしゃ(^^)」って特徴のある笑い声を上げる。色んな意味で、かわいいおばあちゃんだ。

自民党の守銭奴どもが介護保険から食費を給付対象外にしてくれたお陰で、超金持ちが入る高級老人ホームの食事は豪華になったんだけど、それ以外の施設や、僕の職場のように生活保護の医療扶助でやってくる方が沢山いる施設の食事は、味的には決して美味しいとは言えない。その、決して美味しくない食事を我慢して食べてくれているじーちゃんばーちゃん達には、自分が外食とかした時に食べているような美味しい食べ物を、お腹いっぱい食べさせてあげたいな。って思う事はしょっちゅうある。しかし現実問題として、ギリギリまで予算が切り詰められているのに昨今の食材価格高騰のあおりをモロに受けている病院食に、栄養面と価格面で強力なしばりが掛けられているのに、それで味まで追求するのは酷と言うものだ。

話が少し逸れてしまったが、院の事情と、自由民主党の弱者切り捨て・効率的な納税者になれない年寄りは早く死ね政策のお陰で、食事の度に、食べ残しを嫌う大正生まれの・・・さんをして「美味しくない」と言わせてしまうような食事を、我慢して食べてもらっていた。

そんなある日の出来事。

「mizzie、・・・さんの娘さんがお寿司持ってきてくれてるから、冷蔵庫に入れてるからおやつの時間にでも出してあげて。」

「は~い。」

主任さんからそう言われた僕は、午後のおやつの時間に他の患者さんにおやつを配りながら、・・・さんには普段は美味しくないお茶を飲ませているその時間に、面会に来ていた娘さんが買ってきて下さった、スーパーとかで売ってる¥500~¥600くらいの並にぎり寿司を持っていった。

「・・・さ~ん、今日は娘さんがお寿司持って来てくれたよ~。食べる?」

「食べる!」

で、ベッドを起こしテーブルをセットする。

「あ、お箸忘れた。ちょっと待ってて。」

「つまんで食べるきかまん。おしぼり持ってきて。」

で、おしぼりを持ってくると・・・さん、既にイクラの軍艦巻きを手でつまんで食べている真っ最中だった。

もう、転棟以来一度も見た事が無いような顔をした・・・さん、実に美味しそうにお寿司を食べているのだ。イクラ、イカの軍艦巻き、タマゴ、タコ、ツナ、エビ、美味しくない。って言って昼食は5割くらいしか食べていなかったからお腹が空いていたのか、もうがっついてお寿司を食べている。喉を潤す為に、普段は「美味しゅうない」って言って100ccも飲んでくれないお茶も、がぶがぶと飲んでいる。入院生活が半年を超えている・・・さん、お寿司なんてもう長い事食べていなかったんだと思うけど、本当に美味しそうに、実に幸せそうな顔をして食べる。嚥下も咀嚼も問題無しな・・・さん、旺盛な食欲でお寿司にかぶりついている。

「美味しい?」

「うんまい、うんまい。(^^)♪」

「良かったね。良く噛んで味わって食べなアカンで。」

僕は・・・さんに笑顔でそう言って部屋を出た。別の業務で病棟を離れていた主任が帰って来たので、状況を報告して後を引き継いでもらい、僕は・・・さんの病室があるフロアを離れた。

いつも、「美味しゅうない」って言って院から出る食事に顔をしかめている・・・さんの顔と、ついさっき美味しそうに・幸せそうな顔をしてお寿司を食べていた・・・さんの顔が交互に頭に浮かぶ。

ちょっと胸が痛んだ。

・・・さんに、社会保障費圧縮のあおりを受けて、一日(3食+オヤツ)¥700以下と言う限られた予算の中で栄養士達が頭をひねって考えた、栄養的にはOKだけど味はNGな食事を、我慢して食べてもらっている。家族がお見舞いで持ってきたやっすい並握りを、「美味しい美味しい♪」って、めちゃめちゃに幸せそうな顔をして食べている。

これが、この国を焼け野が腹から復興させた、高齢者達に対する自由民主党の態度だ。そしてそれを決めた自民党議員を選んだのは、この国の国民達なのだ。つまりこの国の多数派国民は、高齢者達を、今自分達が享受しているこの幸福を築いた立役者達を、踏み躙りたくてたまらないのだ。

そんな醜悪でみっともない国に生きている事に、情けなさと恥ずかしさで胸が痛くなる。

俺は・あたしは、そんな恥ずかしいクズじゃない!って思うなら、

何があっても選挙には行けよな。行きそうにない奴を一人でも沢山、投票所に向かわせろよな。

行って、自民党と公明党のカスどもを、僕と一緒に国会から放逐しよう。

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