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2008.12.23

仁義なき肉球

「にゃおう」

「うにゃあ」

 

「・・・まっこと(本当に。の意味の土佐弁)、
この辺りは猫だらけじゃ・・・。」

向かいの家に住むじーちゃんが、ぶつぶつと独り言を言いながら家の中に入って行く。大掃除ちゅう♪だった僕は窓を拭いていた手を止め、外を見た。

僕の視線の先では、この辺りのボス猫で僕が勝手に『元帥』と呼んでいるグレーの洋猫が、路地の真ん中に座って威嚇の唸り声を上げていた。

「?元帥、誰とケンカしてんだ?」

二階の窓から元帥を見ていたオイラは、「?」感マンマンで元帥を見たんだけど、元帥はそんなオイラにはお構い無し。通行人やチャリに乗ったおばちゃんがすぐ横を通るのにも全く動じず何かに向って威嚇の唸り声を上げている。明らかに自分に対して敵意を示しているならともかく、ただ怪訝そうな顔をして通り過ぎるだけの人になんか、元帥は注意を払ったりなんかしない。相変わらずのふてぶてしさだ。

近所にいる大抵の猫は、元帥の威嚇声一発で尻尾まいて逃げだすのに、元帥の「おらおら!」って唸り声に、ビビる事なくあの元帥を睨み返してるのは一体何者、じゃなかった何猫だ?もしかして元帥、犬にケンカ売ってるのか?

じっと元帥を見てたオイラだけど、チャリに乗ったおばちゃんが「あぶないわねこの猫!」とか言いながら元帥の横10cmくらいのトコをフラフラしながら走っていって、その時元帥がそれまで睨みつけていた誰かから視線を外したその時、元帥とガン飛ばし合ってたそいつが姿を現した。

「げっ!ツバクロじゃねーか!!」

ツバクロは近所の・・・さん家で飼われているブチネコで、人懐っこくて僕にもよく慣れているカワイイ雄猫だ。こいつはとってもoutgoingな猫で、他猫のテリトリーに勝手に侵入しては、そのテリトリーの主によく追っかけまわされている。成猫としては小柄な部類に入るその体格故、喧嘩ははっきり言って強くない。

そのツバクロが、あろうことかあの元帥にケンカを売っている。そして威嚇戦では互角以上に戦っているのだ。

「すっげえ!ツバクロが元帥と互角だよ!!」

僕が思わずそう思わず呟いたその時、ツバクロが元帥に向かってゆっくりと歩き出した。ツバクロと一緒に・・・さん家で飼われている、僕が「将軍」と呼んでいる三毛猫を従えて。

ツバクロと兄弟猫である将軍は、僕はその風貌から「将軍」と呼んでいるけれど、実はツバクロよりも内向的でおとなしい猫で、喧嘩してる所なんか見た事が無い、とってもPeacefulな猫だ。

ご近所最強の元帥に、一対一では絶対勝てない事を知っているツバクロはその将軍と組んで、2倍の兵力で元帥に対抗する作戦に出た様だった。

ツバクロと将軍の二匹相手では形勢不利と見たか元帥、くるりと踵を返して走り出す。僕はこの家に引っ越してきて初めて、元帥が逃げている姿を見た。

元帥の後を追うツバクロ、ブロック塀の上に飛び乗り、勝ち誇った顔で車の下に隠れた元帥を見下ろしている。

「にゃあ♪(^^)」

こうして、我が家の前の道の制空権を、ツバクロは元帥から奪取した。将軍を引き連れ、意気揚々と・・・さん家に引き上げるツバクロ。その時、隣の空き地の塀から、ツバクロを見つめる新たな猫が一匹。

見た事の無い、新顔の大柄な黒猫が、図書館のライオン彫像みたいな格好で、ツバクロをじっと眺めていた。

mizzie宅が面する、にゃんにゃんストリート争奪戦、元帥から覇権を奪い取ったツバクロ・将軍同盟軍に、新たな敵が現れるのか??

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