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2009.01.09

中坊ってやつは…(^^)

「・・・ちゃんカワイイよな!」

「うん、あの子マジカワイイよ!!」

 

仕事帰り、いつものように高知市内をチャリでぶっ飛ばしていたオイラが信号待ちをしていたら、後からやってきたクラブ帰りらしい男子中学生4人組が、後ろで大声で恋愛話をしていた。こっちはアカの他人の恋愛話に聞き耳を立てるほど退屈してはいないし悪趣味でも無いのだが、最近の中坊って奴は「自分と仲間以外は皆風景」なので、他人の存在など意に介さない。大声で話すので聞きたく無くても聞こえてくる。

「でも・・・ちゃんちょっと性格キツいよな。」

「***ちゃんは?優しいやん。」

「俺は絶対***ちゃん選ぶね。」

「じゃあ、お前***ちゃんと結婚するのかよ?」

 

出た!中坊得意の「アツくなって意地の張り合い」だ。信号が青に変わったけど歩行者が増えて、全力疾走が出来ないオイラは中坊達のすぐ側を彼等の話を強制的に聞かされながら走る事になった。

「俺は、結婚なんかに縛られたくないね。」

「***ちゃんと付き合いたくないのかよ?」

「付き合いたい。ずっと一緒にいたいよ。でも結婚はしたくない。」

「じゃあどうすんだよ!***ちゃん可愛そうじゃん。」

 

彼等の話に出てくる***ちゃんと、その子の事がその子よりも可愛いと言う・・・ちゃんよりも好きだと言う男の子は、まだ付き合ってさえいないのに、中坊達の話はどんどん盛り上がって行く。彼等の話を総合すると、

その中坊グループは一人を除いて、とても可愛い(らしい)・・・ちゃんの事が好きで、彼氏になれたらいいな、なりたいな。と思っている。

しかしどうやら、その・・・ちゃんは美人として生まれ、チヤホヤされて育った女の子特有の、傲慢さ、他人に対する狭量さを持ち合わせた女の子らしい。

だから、中坊グループの一人(ここではAくんと呼ぼう)は・・・ちゃんよりも容姿は劣るけれど、優しくて人当たりのいい、***ちゃんの方が好きらしい。

「結婚したら色んな責任があるし、自由もなくなるやん。それに俺、縛られたくなんかないんだ。」

そう言ったAくんの言葉を聞いて僕は、(甘いなヤングボーイ。結婚には責任と同時に権利も生まれるのじゃ。同棲には責任は無いが権利も無い。結婚には、得られる権利や優遇される事が沢山あるのじゃよ。)なんて思った。

 

そのあと、中坊達の話は結婚はしたくないけど結婚式は挙げたいとか、結婚したら別れたくなっても慰謝料払わなきゃなんないとか、結婚しなかったら相続権が無いとか、そんな話を延々と続けていた。38歳の僕から見たら(子供だなぁ・・・)って思える事を言い合っていた彼等だけど、決してブ男の集団ではなくて、どちらかと言えばハンサムな部類の男の子達(しかもスポーツマンだ)だったから、きっとこの先、色んな恋愛体験を重ねていくだろうし、その中でもハンサムだったAくんには、きっと少なくは無い女の子達が彼の事に夢中になる事だろう。

次の交差点で彼等とは違う方向に曲がったので、彼等の話がその後どうなったのか、僕には知る事が出来なかったのだが、間接的だが、少年達の恋愛観に触れたのは中々に楽しい経験だった。

彼等はまだ知らない。

紙切れ一枚に過ぎない結婚と言う制度が、人によっては何よりも強力な契約となる事を。

その人とその契約を結ぶ事が、全ての自由を失う事よりも価値を持つ事もあると言う事を。

そしてこの世には、
自分自身よりも大切だと、その人の為なら命を捨てる事すら躊躇しないと思えるような恋もある事を。

人として生まれた者にとって至上の幸福である、そんな恋に彼等が出会えるといいのにな。って、そんな事を僕は自転車をこぎながら思っていた。

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