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2009.06.21

Letter from Barack Obama

昨年、熾烈な大統領選を闘っていたオバマ大統領に、僕は寄付をしていた。最大の動機は、オバマ候補が大統領選に勝てば、オバマ候補に寄付したアメリカ市民、永住資格者が貰える『Obama Victory Tshirt』が欲しかったからだ。

ネットを駆使して選挙戦を闘ったオバマ大統領は、寄付もインターネットから簡単に出来るシステムになっていて、PCの前に座ってカタカタとキーを打つだけで、オバマ候補に寄付が出来てしまう。オバマ大統領はそうやって草の根市民から数百万ドルの選挙資金を集め、潤沢な資金を背景に選挙戦を有利に展開、11月の勝利をモノにした。

そうやって多数の市民による少額寄付を広く・薄く集めて選挙戦を闘い勝利したオバマ大統領には、過去のどの大統領も持ち得なかった、強力な強みがある。
圧力団体や大企業からの献金に頼らず勝利を収めたオバマ大統領には、大企業や圧力団体に対する義理が無い、つまり、大企業や圧力団体の利益を確保させながら…なんて配慮をせずに政策立案と運営が出来るのだ。(世界経済とアメリカ景気を支えると言う名目の下、巨額の公的資金をAIGやバンク・オブ・アメリカ、JPモルガンやGMに投入した事には批判もあるのだが…)

企業利益を優先させる義務が無いオバマ大統領は、歴代アメリカ大統領の誰にも出来なかった事業に、手を付けようとしている。あのクリントン元大統領がやろうとして、業界団体の大反対と抵抗にあって挫折した、医療保険制度改革だ。

アメリカの医療保険制度は最低だ。
それがどれくらいヒドいものなのかは、マイケル・ムーア監督の映画、「シッコ」に詳しく描かれているので、興味のある人はレンタルで借りるなりして観てみたらいい。
世界保健機構から、医療の充実度が世界37位と言われてしまった、一部の貧困国にも劣るアメリカ医療保険制度。これを、オバマ大統領は劇的に変えようとしている。一般のアメリカ市民にとって悲願でもあった、国民皆保険制度を実現させようとしているのだ。

アメリカで国民皆保険制度をやると言う事は、社会的責任よりも利益を優先させる営利企業から、医療保険を奪いとると言う事を意味するので、アメリカ保険業界と言う守銭奴帝国の守銭奴達は、早速苛烈な抵抗を見せているようだ。
で、オバマ大統領はその抵抗を打ち破る軍資金として、寄付歴のある草の根市民に、寄付の呼び掛けをしている。大統領選の時、ネットで広く寄付を集めたオバマ大統領は自分に寄付してくれた人達のメールアドレスを全て登録していて、そう言った人達にはメールマガジンを定期的に送ってくれるのだが、今回、そのメールマガジンを使って寄付の呼び掛けをしていて、その文には、「俺達アメリカが、真の変革と言うものがどういうものなのかを世界に示してやろうじゃないか。」とか書かれていて、読んでるこちらに「よし!寄付してやろうじゃないか!!」って思わせる文面なのだ。

送られたメールの全文はこんな感じ。

Mizzie --

Last year, millions of Americans came together for a great purpose.

Folks like you assembled a grassroots movement that shocked the political establishment and changed the course of our nation. When Washington insiders counted us out, we put it all on the line and changed our democracy from the bottom up. But that's not why we did it.

The pundits told us it was impossible -- that the donations working people could afford and the hours volunteers could give would never loosen the vise grip of big money and powerful special interests. We proved them wrong. But as important as that was, that's not why we did it.

Today, spiraling health care costs are pushing our families and businesses to the brink of ruin, while millions of Americans go without the care they desperately need. Fixing this broken system will be enormously difficult. But we can succeed. The chance to make fundamental change like this in people's daily lives -- that is why we did it.

The campaign to pass real health care reform in 2009 is the biggest test of our movement since the election. Once again, victory is far from certain. Our opposition will be fierce, and they have been down this road before. To prevail, we must once more build a coast-to-coast operation ready to knock on doors, deploy volunteers, get out the facts, and show the world how real change happens in America.

And just like before, I cannot do it without your support.

So I'm asking you to remember all that you gave over the last two years to get us here -- all the time, resources, and faith you invested as a down payment to earn us our place at this crossroads in history. All that you've done has led up to this -- and whether or not our country takes the next crucial step depends on what you do right now.

Please donate whatever you can afford to support the campaign for real health care reform in 2009.

It doesn't matter how much you can give, as long as you give what you can. Millions of families on the brink are counting on us to do just that. I know we can deliver.

Thank you, so much, for getting us this far. And thank you for standing up once again to take us the rest of the way.

Sincerely,

President Barack Obama


こんな事書けるのは、あーゆー選挙戦を闘ったオバマ大統領にしか出来ないだろうなぁ・・・って、恥ずかしい政治家しか国家元首に据えられない、みっともない・恥ずかしい政党と政治家が政権の座に居座り続ける、醜悪な極東の島国に暮らすオイラは強く思った。

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コメント

二大政党制の意義が国民に浸透しているアメリカだからこその出来事だと思います。国民性も有るでしょうし、国家の成り立ちも影響しているでしょう。アメリカも変わると思います。
似非郵政民営化と最低の保険制度を日本に導入しようと画策したアメリカ財界の圧力と小泉・竹中の画策は目覚めた国民の意思で政権交代の風に乗って水泡に帰そうとしています。所詮、国民を大事にしない国家権力は最後には国民の手で葬り去られる運命を辿るものなのでしょう。
企業献金禁止と個人献金の普及は政治に個人的に関わろう!貢献しよう!という意識の薄い日本人には困難な道かも知れませんが、不正撲滅のためにも成し遂げねばならないと思っています。
民主党が国民のために、どれだけの政治が出来るか未知数ですが、今の自民党よりは良いだろうと思っています。悪ければ選挙で落とせば済む事ですから…

投稿: G | 2009.06.21 20:43

オバマ大統領から手紙が来るなんてすごいですね、内容もすごい、アメリカの医療制度を変えるために、議会などとゴチャゴチャやりあうより寄付を集めた方が早い、みたいな考えがあるのでしょうか。
100万ドルぐらい寄付したらホワイトハウスのパーティに呼ばれるのかな~、
いや1000万ドル?なんて空想してしまいます。

投稿: BERANA | 2009.06.27 20:40

>Gさん

寄付が文化として根付いている?アメリカだから出来るんだろうな、とは、僕も思います。
オバマ氏もホワイトハウス入りしてからは結構苦戦してるみたいで、中々ドラスティックな改革は出来ていないみたいなんですが、とりあえず軍事費は削りまくってるみたいだし、この医療制度改革も、本気でやるつもりみたいですね。

翻って我が国。
自分と、自分のお友達である超金持ちの為になる政治しかしない自民党は、生活保護母子加算復活法案に反対したりして、相変わらず国民を無視した政治を続けるつもりのようですが、来たる選挙で国民はどんな判断を下すのか、この国の民度をそれで量る事が出来ますよね。

>BERANAさん

このメールは、過去にオバマ氏への寄付歴のある人をメーリングリストのようなものに登録して、その全ての人に一斉送信しているみたいです。
ここで集めた寄付金で、恐らくオバマ大統領は医療制度改革についての一大広告キャンペーンをやるつもりなのでは?テレビ大好きのアメリカ人達に、CMを使って訴えようとしてるんだと思います。

1000万ドルくらい寄付したら、パーティーに呼ぶくらいはしれくれるかもしれませんね。

投稿: mizzie | 2009.06.27 23:03

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