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2009.09.22

平成50年版 小学6年社会

マイミクさんが自分の日記で書いてるこれ、「その7」まであるんだけれどはっきり言って僕的にはかなり面白かったので、前回までこっちで転載させてもらった分の続きも、こっちで転載させてもらう事にしました。

 

これを読んだアナタは、一体何を考えるかな?

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『小学校6年 社会科』
……………第9章 現代
その4 自民族中心主義の広まり
90年代後半から始まったインターネットの普及で、20世紀末から21世紀初頭にかけて、この国では自民族中心主義が急速に台頭しました。自民族中心主義は自文化中心主義とも言われ、自分が所属している民族・国家の持つ文化や価値観を最高と考え、他の民族を否定的に見下す考えなのですが、この国で20世紀末に台頭したそれは若干異なっており、他の民族、特に中国や朝鮮半島などアジア諸国を自分達よりも低位で劣ったものと見下すのに、欧米には引け目を感じると言う歪んだ自民族中心主義でした。当時の我が国は中国、韓国(現在の朝鮮南部)とは歴史認識や日本海、東シナ海における島しょ領有権での問題がまだ解決しておらず、またアメリカとは経済、軍事、文化に至るまでが従属状態にあり、「日本はアメリカの価値観の奴隷状態だ」と言われていました。リベラルと言われた人達も保守と呼ばれた人達も、当時のこの状態を問題だと捉えていましたが、他の多くの日本人はこの事実に問題意識も危機感も無く、その状態に慣れてしまいそれを当然の事と受け止めていたようです。
 90年代後半から拡大化・先鋭化したこの国の自民族中心主義ですが、それは右翼的言説を展開していたメディア、知識人や作家と結びつき、第二次世界大戦における我が国の行為を、アジア諸国でのぎゃく殺やさく取と言った帝国的支配の歴史さえも自己正当化し、それまでの我が国の態度を「自虐史観だ」と主張、サンフランシスコ講和条約以後の我が国の対外姿勢を否定し、中国は我が国を占領しようと企んでいると主張、朝鮮に対しては朝鮮人を根拠もなく見下すなどして、中国と朝鮮を一方的に差別視・敵視していました。またアメリカに対しては、冷戦中から続く軍事的なアメリカ依存は独立国家とは呼べないと言った主張を展開し、戦後我が国が貫いてきた平和外交とその根拠となった平和憲法を否定。軍事力による外交問題の解決を放棄した日本国憲法第9条を真っ向から否定し、日本は憲法を改正して自分達の軍隊を持ち、自力での軍事的安全保障政策を行うべきだとの主張を展開していました。この思想は、冷戦終結後に世界中で起こった軍縮の動きに連動し、我が国でも国家予算の10%を占める程の軍備は必要なのかと言った疑問が生じた事により、このままだと武器が売れなくなる事に危機感を感じた軍産複合体による、新たな需要開拓作戦の一環であったとも言われています。
 自民族中心主義の動きは旧西ドイツにおけるネオナチの台頭や、フランスで起こった移民排斥運動など、世界中の様々な国で見られるのですが、それらは非常に偏った考えを持った、ごく一部の人達だけが共有するいびつな考えでした。ではなぜそれが、この国では一定数の人達、特に若者達に支持されたのでしょうか?

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