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2011.03.20

出来なかった過去を責めるより

出来た事、出来ている事にも目を向けよう。

 

 

東日本大震災は、地震発生から9日が過ぎ、今回の大災害による死者・行方不明者の合計は、3月19日現在で1万7千人超となっている。一時は10万人近くまで膨らんでいた安否未確認者だけど、日が経つにつれて安否確認の取れた人の数は増え、避難先等で再会し涙を流して生きていた事を喜び合う人達の姿が、連日テレビ画面に映し出されている。

19日時点で死者数は7300人を超え、今回の東日本大震災は阪神・淡路大震災での死者数を超える、戦後最悪の災害となった。7000人超の死者を出したこの地震、まだ1万人以上の人達が行方不明なので、このまま行けば、死者数が万単位になるのは避けられそうにない勢いだ。

これまで度重なる津波被害を経験し、かなり高度な津波対策が施されていた東北太平洋側なのに、「1000年に一度」と言われる大地震となった今回の地震は、その予想を遥かに上回る、とんでもない高さの津波となって東北太平洋岸を襲い、高台やビルの2階、3階に逃げていた人達までも巻き込んで、多くの死者・行方不明者を出した。そう遠く無い将来、マグニチュード8クラスの大地震の発生とそれによる津波の襲来が予想され、それに対する対策もしっかりと立てられていた東北地方だが、まさか、今度の地震が日本の地震観測史上最強の、マグニチュード9.0なんて言う、1000年に一度の巨大地震となるとは、それを予想出来た人がいたとしたら、その人はきっと我々とは違う種類の生命体であるに違いないだろう。

その人知を超えた巨大地震に対し、それについての事前・事後の対策、対応で出来なかった事を探してくる事と、それの結果を知った者が後出しジャンケン的な批判を言っても、何の意味も無いだろう。僕の個人的見解として、東京電力の対応はヒドいものだったが、今回の地震に対して、現場の人間達はじつに良くやっていると思う。
政府の対応も、原発に関する情報の質・量・確度・速度があまりにも劣悪で寡少で曖昧で遅かった為、国内だけでなく世界中からも信用を低下させてしまったのだが、それ以外の事、災害救助における自衛隊の使い方や規模、速度は、恐らく現政権に出来る最大最速の事はやったんだろうな、と僕個人は思っている。少なくとも、神戸の街が燃え、崩壊した建物の中に取り残された人達が何人も生きながら焼かれていたのに、そしてそれがテレビによって日本中・世界中に報じられていたのに、何も出来ずにいた当時に村山政権と比較すれば、今回はそれよりもずっと良くやっている。
 
救助活動一つを取っても、震災後直ちに200機近いヘリを捜索・救助活動に出動させている。そうやって出動したヘリによって、水没家屋の屋根の上で、寒さに震えながら救助を待っていた人達が何人も救われているのだ。それは、発生直後は安否確認が出来ない人が10万人超もいたが、震災から9日が過ぎた今は、行方不明者1万人を残すのみとなっている事からも判る。そして恐らく安否確認された9万人超の人達の中でかなりの人達が、自衛隊や警察、消防のヘリによって、孤立した集落や家屋から救出された人が含まれている筈なのだ。自衛隊のHPでは、自衛隊によって救助された人の数を公開している(http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/03/19a.html)が、それによると18日までに19,430人の人達が、自衛隊によって救助されているのだ。
TVメディアでは、報じられる事こそ無かったが。

警察と消防は自治体の判断で動けるが、自衛隊は政府の命令が無いと動けない。その自衛隊に大規模で迅速な出動命令を出し、政府が大規模な捜索・救助活動を行ってくれたお陰で、救われた命は決して少なくない筈だ。自衛隊がいつ、どこで、何人を救助したのか、どこで何を実施し何を配布し何を護ったのか、それは上に挙げたリンクで詳細に知る事が出来るので、興味のある人はそちらを見て欲しい。

「軍隊というものは道具に過ぎない。それも、なるべくなら無い方がいい道具だ。だから軍には、出来るだけ有益・有用な道具であって欲しい。」

が自論の僕だけれど、

今回の地震被害で、救助活動、被災者支援活動に当たっている自衛隊員の皆さんに対し、心からの感謝を込めて、お礼を申し上げます。警察・消防・世界中から来て下さった災害派遣・救助チームの皆さん。その他救助・支援活動に当たっている全ての方にも、厚く御礼を申し上げます。

みなさん、本当に本当にどうもありがとう。

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コメント

 ほんとに甚大な地震となりましたね。
でも、日本列島は4つのプレートの交わる所にあたっているので、地震を避けて通れない悲しい事実があるよね。
 そんなに遠くない将来、南海大震災もありえると思ってる。 私の母や姉も高知にいます。 マンションの最上階というエレベーターが止まったら、どうすんの?ってとこに住んでます。 何かあった時、それはそれは沢山の方々が尽力を尽くして下さる事でしょう。苦しい時は相身互い、こちらも全力で助け合いましょう。 ただ最終的、自分の身は自分で。が私達家族のポリシーです。

投稿: okeihan27 | 2011.03.20 14:16

今回の件で、自衛隊は、”世界で唯一殺した人数より助けた人数の方が多い軍”と称されているようです。

東電にしても、上層部の対応は酷いものがありますが、
現場では命懸けで頑張っている社員の方がたくさんいます。
それが仕事だといって片付けるのは簡単ですが、私には安否確認が取れない家族もいる中でなかなかできることではないと思っています。

また、米軍は支援物資を要請なしに現場判断で運び、
”被災地上空で揚力に変動をきたした。幾つかの荷物を降ろし、揚力を確保して再度飛んだ”
とかっこいい言い訳をしてくれてます。
これも、沖縄に対する反米軍感情の緩和のためと言ってしまえばそうかもしれませんが、
こういう時は人道的支援と素直に受け入れたいと思います。

投稿: ハルシオ | 2011.03.20 14:39

>okeihan27さん

高知市在住の私にとって、南海大地震はリアルな危機感を抱かせる事柄ではあります。今回の震災で、我が家も非常持ち出し袋の再点検と避難場所、避難経路の確認と、落ち合う場合の約束事などを妻と話し合ってました。
自分の身は自分で。は、とても良い心掛けだと思いますし、高齢化の進む高知市中心部に住む僕は、介護福祉士と言う職業上、近所のじーちゃんばーちゃん達の安否確認と避難誘導はやらなきゃいけないだろーなー。って思ってます。

>ハルシオさん

米軍には好印象を持たない私ですけど、ハルシオさんの語るそれは、(カッコいいじゃねーかこのやろー(*^-^)」って思わせてくれちゃいますよね。

被災現場で、高い使命感で自らに課せられた責任を果たそうとしている彼等には、本当に頭が下がる思いです。

投稿: mizzie | 2011.03.20 18:48

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