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2011.04.16

確かに菅総理は現状には不適格だが

谷垣自民党総裁は、政権からの震災復興本部への参加打診を拒絶した。「いまさらトップが首相の組織を作っても意味が無い。」と公言し、首相の早期退陣を迫る考えだと言う。

自民党の構想は明白だ。震災対応・原発事故対応で失策を犯した民主党を吊るし上げ、全ての責任を全て民主党と管政権になすりつけて民主を没落させ首相退陣→衆院解散へと追い込み、自民党の政権再奪取につなげる。ただそれだけだ。党利党略、個利個略しか頭に無いのだ。東日本の震災被災者や原発被害に苦しむ福島県民の事など、自民党にとってはどうでもいい事なのだ。さすが地方選選挙ポスターに

(自民に都合良い事だけを) 決める
(それを皆が嫌と言っても)   進める
                          
自民党

と書くだけの事はある。

菅政権が固執した子ども手当て法案の問題点を指摘し、こども手当法案の修正案を提示しながらも、法案廃案となると中学生以上の子供を持つ家庭の負担増となるなど(子育て世帯負担増など)悪影響が大きすぎるので、その最悪の事態を回避する為、子ども手当てつなぎ法案には賛成する。と示唆した、筋論を展開しつつも(党の方針とズレていても、国民にとって最もマシな道を選ぶと言う)現実主義路線を展開する志位共産党とは偉い違いだ。

党利党略を国民全体の福利よりも優先させる自民党と、党是を曲げる事になろうとも国民の為に最もマシと思われる道を選ぶ共産党を対比させても意味が無い(財界の利益誘導が第一義の自民党と、庶民の幸福を追求する共産党では、目指す方向が違うのは当然)し、今日の私はここでそれをするつもりは無い。

今、この国は未曾有の大災害に見舞われ、国難のさ中にある。東北から関東まで、地震と津波で国土はズタズタに引き裂かれてしまったし、福島原発の事故も一体いつになったら収束するのか、未だに見通しが立たない。13000人超が死亡し、依然として14000人超の人達が行方不明のままだ。放射能による直接被害、風評被害も深刻だし、この国の一次産業は東日本を中心に壊滅的と言って過言でないような深刻な被害を受けている。インフラの復興、損害の補償、原発被害の賠償、それらの総額が一体何十兆円になるのかもわからない。それ以前に、被害のどこまでを幾ら補償・賠償し、どのような形で被災地を復興させるのか等、これから決めねければ行けない事は山ほどある。
この事態において、優秀な官僚を使いこなせていない菅総理は、非常時の国家元首として決して相応しいとは言えないだろう。

しかしながら、

今、この国の国家元首の地位に付いているのは、管直人総理なのだ。菅総理が現状に適任であろうとなかろうと、とにかく彼が今総理大臣としている以上、せめて震災対応が落ち着くまでは、管総理を押し立てて行くしかないのだ。不適任な総理だが彼の元にこの国の人知・英知を終結させ、この国難に対処し最善と思われる道を進んでいくべきではないのか?
だからこそ、志位共産党は民主党の提出した法案の問題点を指摘し対案を出しながらも、最終的には最悪の事態を避けるべく賛成に回る事を示唆しているのだろう。「今こそ民主党を追い落とす絶好の好機!」と言って、国民そっちのけで自分達の党利党略だけを追求、復興会議への参加を拒否し首相の早期退陣を求め、国会を空転させようとしている自民党だが、自民党と共産党と民主党、一体、どの党が本当に国民の幸福を考えているのか、この事だけを見ても明白だ。

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コメント

 今、この国の政治家でいったいどれだけの人数が正しい答えをもって政治を行おうとしているだろう・・・と思う。
 かつて、野党だった時の民主党と与党になった今の民主党では、その答えが180度違うと感じる。きっと、今のままでは、どこの政党が与党になろうとも、根本的なところで変わることは出来ないのでは・・・とさえ考える。
 今こそ、国民が主権である、という事を大義名分ではなく実行するべきである。
 今こそ、日本は根本から変わらなければ、きっと後悔する未来がやってくるに違いない、と私は確信している。

投稿: okeihan27 | 2011.04.24 02:40

>okeihan27 さん

一方にとっての正義とは常に、それと正反対方向に等量の正義があるので、野党時代と与党となった今で民主党で意見が180度異なるのは、野党時代は市民にとっての正義を主張していたのが、与党となり(自民党と同じように)経団連の為に大企業・富裕層にとっての正義を唱える様になったからです。
そして民主党が政権奪取後そうなるリスクを抱えていた事は、(私を含めた)継続的にこの国の政治をウォッチしていた人には判っていた、予測可能だった事のはずです。
「日本は根本から変わらなければ、きっと後悔する未来がやってくるに違いない」と言う貴方様のご意見は全く持ってその通りなのですが、マスメディアによって国民の大多数が洗脳され、少数特権層だけが益を得る政策を多数派が自らの意思で選ぶシステムが出来あがりそしてそのシステムが洗練され続けている現状においては、日本が根本から変わる事はとても困難だと思われます。

その現状で、私達の様な「富裕層、少数特権層に属さない」現状に疑問を抱え改善の必要があると思っている市民が事態の改善・打開の為にやるべき事は、作家の辺見庸さんが行った様に、決して屈せず諦めず、だらだらと抵抗を続ける事だと思います。

投稿: mizzie | 2011.04.30 05:00

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