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2011.05.03

Emotionally I feel sympathy with them, but the U.S. did to them is legally wrong.

2001年9月11日、オサマ・ビンラディンが配下のサウジ人達にやらせた事は、いつの時代でも、いかなる政治体制化の下でも、決して許される事ではない。

ビンラディンは裁かれなければならない人間だったし、彼の犯した罪に相応しい刑罰が死刑以外にはあり得ない事は、イスラム教を曲解し自分達の破壊活動・暴力行為を自己正当化している原理主義者以外には理解可能だったろう。

オサマ・ビンラディンは民間航空機をハイジャックし、3000人超の非戦闘員(24人の日本人も含む)に対して無差別殺人を行った、卑劣なテロ行為の首謀者なのだ。
彼が彼の命令で殺させた3000人超の人達は、暴力行為とは無縁の非戦闘員だ。特別な軍事訓練を受けた殺人マシーンではなく、優秀なビジネスマンやエンジニアだったり、無限の可能性を秘めた若い学生だったのだ。敵兵の喉元を軍用ナイフで掻き切る冷酷な殺し屋ではなく、誰かの優しい父親だったり、誰かの愛しい恋人だったり子供だったのだ。
その、無実の非戦闘員を、アメリカと世界にとって有為の人材を、彼は大量・無差別に殺戮した。
彼のした事・させた事は、宣戦布告をした敵国の兵士を戦闘の結果殺すのとはその質が全く異なる。

だから、オサマ・ビンラディンに相応しい刑罰は死刑以外にあり得なかっただろう。
オサマ・ビンラディンの潜伏場所を執拗につき止め、何ヶ月も掛けて周到に準備し、隠れ家を急襲しオサマ・ビンラディンを殺害したアメリカ合衆国政府と、その命令書にサインしたオバマ大統領の心情には、911テロの被害国でもある日本人の一人として、ある程度の理解は出来るし共感も出来る。

しかしながら、

道義的にも、

国際法的に考えても、

アメリカ合衆国の行為は間違っている。

 

5月3日時点での報道を読む限りでは、アメリカ合衆国政府は、CIAは、パキスタンの首都、イスラマバード近郊にビンラディンが潜伏していると言う情報を掴み、周到で入念な調査の末に居場所を特定し、パキスタン政府に通報する事無くその隠れ家をSEALS(米海軍特殊部隊)がヘリで急襲。約40分間に及ぶ銃撃戦の末、ビンラディンを(恐らくビンラディンが人間の盾として利用した)家族もろとも殺害した。と発表している。

つまり、

アメリカ合衆国政府は、独立国家に対して通告も無く無断で軍隊を派遣し、その国で暮らしていた人間を相手国の承認も無く殺戮したのだ。

アメリカとアメリカ人にとって、オサマ・ビンラディンが自国に対して許し難い破壊と殺戮を行ったならず者集団の首謀者で、どんな手段を使ってでも捕らえて断罪したい人間であった事は理解出来る。しかし、

今回アメリカ合衆国がやった事は、国際連合にも加盟している独立国家に対し、その相手国に通報もせず承認すら得ず勝手に軍隊を派遣し、破壊活動と殺人を行ったのだ。

オバマ大統領は自国民と世界に向かい、「正義は達成された」と宣言したが、ビンラディンを殺害したそのやり方は決して正義などではなく、道義的にも、国際法的にも、今回アメリカのした行為は間違っているし、それは決して正義ではない。アメリカ合衆国は、悪を裁くのに邪の道を選んだのだ。

無知で無能な自民党や民主党の2世、3世議員とは異なり、政界に身を投じる前は人権派弁護士として頭角を現した経歴を持つオバマ大統領は、ビンラディン殺害に法的正当性を持たせる事が難しい事は百も承知だった筈で、オバマ大統領は恐らく、後世の歴史家から批判される事など覚悟の上で、それの実行を決断し実行させたのだろうが・・・

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コメント

 初めまして。
 アメリカは無法だという結論には賛成します。
 しかし、

オサマ・ビンラディンは民間航空機をハイジャックし、3000人超の非戦闘員(24人の日本人も含む)に対して無差別殺人を行った、卑劣なテロ行為の首謀者なのだ。

とのことですが、何を根拠にそのように決めつけるのでしょうか。自分の頭で考えた上でのことでしょうか。
 少なくともLoose Change 2nd Edition くらいは、見た上でのことでしょうか。

投稿: jimmy | 2011.05.04 21:42

> jimmyさん

ご指摘有難う御座います。
確かに、「911陰謀説」に関する視点が抜け落ちていたのは当方の落ち度です。結果としてクリティカルさに欠ける記事となってしまいました。
現実に、ビンラディンが911テロを行った証拠は無く、当人からの犯行声明すら出ていませんから、もし陰謀説が事実だった場合(そしてその可能性は高いと言わざるを得ません)、ビンラディンに生きて法廷に立たれると、真実を語られると困るのはアルカイダやビンラディンを匿ってきた勢力ではなく、アメリカ政府となるので、ビンラディンは殺されたのではなく消された。と考える方が正しいと思います。
当方の不勉強なのは申し訳ないのですが、Loose Change 2nd Editionは読んでいません。可能なら、内容の要約と概要の説明をお願いします。

投稿: mizzie | 2011.05.05 07:55

ビンラディン氏の殺害に関し米政府の取った行為が
他国内において無断で軍事行為を取ったというのは批判されるべきことだと思います。

それに対し、CNNジャパンのニュース記事にあった”正義を達成”と言う見出しに非常に違和感を持ちました。

まず、一点目は上記、国際法上の不法行為、
二点目は”殺す”行為は果たして正義なのか?
三点目に、氏が本当に9.11の首謀者だったのか?

彼は生きて捉えられ、裁判を受ける権利はあったと思います。

全ては闇の中に消えてしまいました。

投稿: ハルシオ | 2011.05.06 21:51

>ハルシオさん

殺害された時点では、そして殺害され水葬された今も、彼は容疑者の一人に過ぎず、民主共和政体を採用する法治国家では彼は、自身にとって不利となる事には黙秘する権利が与えられ、弁護士を付けて裁判を受ける権利がある筈だった筈です。

その彼を殺害した事、その死体を遺棄した(水葬なんて遺棄と大差無いです)米軍と米政府の行為は、決して正義なんかじゃない筈なんです。
今回の件は、後世の歴史家がアメリカ合衆国を『悪の帝国』とカテゴライズする理由がまた一つ増えたと言う事なんだと思います。
そして911の真相が闇に葬られたと言う事も…。

投稿: mizzie | 2011.05.07 22:56

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