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2012.02.27

AKBの待遇は改善されるべき

昨日のエントリーを書いた後も、AKB48の労働問題についてさらに考えていた。

2011年だけで、そしてCDの売り上げだけで162億円の売り上げを記録したAKB48だけど、彼女達が受け取った報酬の総額は恐らく3億円にも満たない。CD製作原価、機材・スタジオ使用料、輸送費や広告宣伝費も含めたCD製作原価(除くメンバーの人件費)なんて、目一杯大目に見積もっても総売り上げ162億円の3分の1、54億円程度だろう。つまり、余った105億円が、本来なら彼女達に支払われるべきだった、彼女達が搾取された労働対価と言う事になる。
報酬だけではない。賃労働者として与えられるべき年間10日の有給休暇や、4週間で4日の公休日も与えられてはいない。月間160時間の法定労働時間なんて絶対に守られていない。

芸能人なんだから報酬なんてそんなもんだ。労働時間だって休日数だってそんなもんだ。意見があるかもしれない。

だけど彼女達は、大工の一人親方みたいに自分で仕事を入札して請け負って報酬を得ているのではない。
事務所に所属し、その所属事務所から給料を得る賃労働者なのだ。
賃労働者である以上、労働基準法が適用されるべきだし、その働きに見合った適正な賃金が支払われて当然なのだ。支払われなければならないのだ。
彼女達が搾取されている現状を見逃すと言う事は、今、この国の至る所で行われている資本家による労働者からの不当な搾取を許す事になってしまうのだ。

彼女達は事務所から給料を受け取る賃労働者ではなく、事務所と契約して彼女達が提供出来る労働力商品と引き換えに報酬を受け取っている。つまり彼女達は事務所に労働力と言う商品を売り、その対価として報酬を得ている。と解釈するならば、事務所が彼女達に対して行っているそれは、下請け企業に不当な単価の切り下げを強いている巨大企業(トヨタやパナソニックなど)の不正を許す事と同義になってしまうのだ。

AKBのプロデューサーである秋元康氏は、昨年の年収が100億円を超えていたらしいのだが、もしその全てがAKBからの売り上げに起因しているのならば、AKBメンバーで最も報酬の低い者はその35分の1、2億8千万円は受け取るべきなのだ。
最低の報酬と最高の報酬の格差は35倍まで。と言うのは、フランスだったかドイツだったかの国で法的に許容される賃金格差を基準にしている。つまり、AKBの下位メンバーに月給として20万以下しか払っていないのなら、AKBの売り上げから分配を受ける者は最高で8400万円以上の報酬を受け取るのは道義にかなっていないし、100億円の報酬を得るのなら、最低の報酬額が2億8千万よりも低くなるのも道義にかなっていない。

AKB48が生み出す商品が、AKBメンバーが提供する労働力商品によって作り出されている以上、CD売り上げから原価を差し引いた約100億円は、メンバーに正当な労働対価として支払われるべきお金なのだ。
最低でも、AKB48への貢献度が高い高橋みなみさん、そして総選挙での上位4人である前田敦子さん、大島優子さん、柏木由紀さん、篠田麻里子さんの5人には、CD売り上げ総額の10%、16億円は貰っていて欲しい。つまり一人当たり3億2千万だ。それだって少ないくらいだ。

不正義と不公平が大嫌いで、許せない事を許してはいけない。が自論のオイラとしては、本来手にするべき報酬が不当に搾取されている、自発的なワーカーホリックになり、不当な長時間労働とサービス残業を強いられている、AKBメンバーの置かれている現状は看過出来ない。
AKBメンバーで最高額の報酬を得ている前田敦子さんが2000万円しか受け取っていないと言うのなら、CD販売単価やライブ等のチケット代金はもっともっと引き下げるべきだし、商品の値下げが出来ないと言うのなら、彼女達の報酬をもっともっと引き上げるべきだ。mizzieの個人的見解として、前田敦子さんと高橋みなみさんには5億円以上の報酬が支払われるべきだ。

若くて、可愛くて、何かを一生懸命になってやっている女の子達が、その非力さ故に不当な扱いを受けている。

AKBのファンでも何でもない僕だけれど、
おかしい事にはおかしいと声を挙げるべきだ。

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コメント

アイドルの命は短い。
若くてかわいい間だけしかちやほやされない。

それはスポーツ選手に通じるところがありますね。

昔マイケルジョーダンの報酬は高いか安いかという話を聞いたことがあります。

年間数十億もの報酬ではあるが、選手としての生命はかなり短い。
あれだけの才能にはもっと支払われて然るべきという話だったと思いますが、
それに通じますね。

彼女たちの労働時間は正確には分かりませんが、
いわゆる残業代、休日出勤等々サラリーマン的な考えを導入すると、
あっちゃんの2000万ですら少なすぎるかもしれませんし、
更にmizzieさんのおっしゃる様に商品としての売り上げに対する彼女たちの報酬や
秋元氏の収入は理解に苦しみますね。

投稿: ハルシオ | 2012.02.27 20:55

>ハルシオさん

労働報酬と言う物は、その労働によって生み出された貨幣の量に比例するべき。と考えるならば、
プロスポーツ選手の巨額の報酬は妥当。と言う考えには一理あると思います。そして、自分達の労働によって、CD販売額だけで162億円を売り上げたAKBメンバーの報酬は、メンバー中最高額である前田敦子さんの2000万円は安すぎです。

僕の個人的見解ですが、たとえそれが運に支配される”天賦の才”によるものだとしても、才能と、それを輝かせた努力には、相応の報酬が払われるべきだと思います。
そして、そうやって得た高額の報酬にはそれなりの高率の所得税・富裕税を課し、税による所得の再分配機能で、恵まれなかった方達に分配されるべきです。

投稿: mizzie | 2012.02.29 01:39

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