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2013.12.01

集団的自衛権とは

アメリカとアルカイダとのテロ戦争での話。

アフガニスタンでの戦闘中、米軍兵士が敵地の偵察中にヤギ飼いの少年と遭遇した。任務の性格を考えればヤギ飼いの少年は殺すしかなかったのだが、敬虔なキリスト教徒だった米兵が丸腰の民間人を殺す事に反対し少年を解放した。

しかし解放された少年は米兵の存在をタリバンに通報し、米兵は中隊規模の敵兵に囲まれ、救助に来た友軍ヘリまで撃墜されて19人が戦死した。

良心に従って丸腰の民間人少年を殺す事に反対した為、結果的に19人の仲間を死なせてしまったその米兵は、自分の決断を深く悔い、自分の決断と躊躇が多数の仲間を死なせてしまった、その事実に今も苛まれ続けていると言う。

道徳的に善い行いをすれば、自らの良心に従えば、自分や仲間を死の危険に晒す事になったり、実際に死なせてしまったりする。敵地で民間人と遭遇すれば、それが敵軍の共鳴者でなかったとしても拷問等で自分達の存在を敵に知らせてしまう可能性がある以上、即座に躊躇なく殺さなければならない。それが戦争と言うものだ。

そして日本がこれまで禁じられてきた集団的自衛権を行使すると言う事は、これまで国土防衛に特化されてきた自衛隊員に、多国籍軍の一員として海外の戦場で民間人を殺させると言う事なのだ。

あなたや、あなたの友人や、あなたの息子が、どこか遠くの国で、澄んだ瞳を持つ純真な少年のはらわたをえぐり脳みそを飛び散らせる。そうしないと自分が生きたままはらわたをえぐられ脳みそを飛び散らせられる。それが集団的自衛権と言うシロモノだ。

参照:「これからの正義の話をしよう」マイケル・サンデル著 P46P50

ISBN978-4-15-050376-5

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